全国で34番目になる山形県ドクターヘリの運航開始式が行われ、基地である山形中央病院でその全容が公開された。ヘリの後部からストレッチャーに乗せられた患者を載せる仕組みになっていて、中は多数の医療機器が搭載してあり、完全なICUルームである。
搭乗医師や搭乗看護師20名ほどが紹介され、山形中央病院の小田院長があいさつで「スタッフはギリギリの人数で、人員確保が課題である」と述べた。ヘリの運航コストや救急スタッフの人件費など年間運航経費は2億1千万円と見積もられており、4分の3が国庫負担で残りが県費になる。
県では年間300回位の出動と予想しており、県内全域を30分でカバーできる。ドクターヘリと地上を繋ぐランデブーポイントは、756か所で秋田県や福島県の2倍確保しているが、積雪時は103箇所となる。
出動するか否かは、119番通報を受けた段階で具体的なマニュアルに従って判断され迅速な出動となる。
「人命は地球より重い」と言う言葉通り、多額の経費で人命を救う事になる。その重さを感じないわけにはいかない。