白崎映美と朝倉さやのディナーショウが遊佐町の鳥海温泉「遊楽里」であった。白崎映美は酒田市出身の歌手で、酒田弁を売りにしたコミカルな歌い方で人気がある。その酒田弁も今は死語になったひと昔前の酒田弁で、私も分からない言葉がある。岸洋子のシャンソンを酒田弁の早口言葉で歌ったが、意味不明でも、雰囲気的にはシャンソンだった。ギターリスト伏見蛍、一本の演奏であれだけ観客をうならせる力量はさすがだ。
朝倉さやは山形市出身で、私も大ファンだ。小学校時代から民謡を習い始め、民謡日本一に2度もなっている本格派である。デビュー曲の「東京」は、極限の高い声に泣くようなこぶしは、郷愁を誘う見事な作品だ。最上川舟歌もいい。山形弁のトークは庄内では通じにくい。庄内と内陸弁は異質さがある。テレビコマーシャルにも出てくるが、何かきっかけがあれば大ブレークするだろうと、いつも思っている。ピコ太郎がいい例だ。
「二大歌姫競演」と名打った新春ディナーショウは1時間30分しっかり、楽しませてくれた。ただ欲を言えば、高い声と、その声量に音響がついて来てない感じがした。「プロは上手いではなく、驚かせる力」と言われる。二人とも堂々たるプロ歌手である事が分かった。
撮影禁止なので、二人は撮れなかった。