酒田港湾事務所に隣接する酒田港東ふ頭上屋は、酒田北港が無かった時代に本港貨物の上屋としてその役割を果たしていた。酒田北港開港されると、港湾貨物は北港に移り、東ふ頭上屋は役目を終えて長い間、空き家状態だった。
ここには海鮮市場を中心とした「みなと市場」があり、飛島への酒田港定期船発着所が隣接してる事もあり、酒田港賑わい創出に東ふ頭上屋を利活用出来ないかと県議現職時代に仕掛けていた。
小樽運河をイメージしながら議会で何度も提案を続けた。上屋自体がでかい事もあり、なかなか実現が難しかった。ところが、外国クルーズ船が寄港するなどの気配も出始め、港湾観光施設としてリニューアルのゴーサインが県土整備部長から出た。国からの予算もついた。前に進むことが出来たのだ。
平成30年度に基本設計作成され、令和元年度に実施設計が作成され港湾施設管理条例の改正でテナント使用料などが決まった。令和2年5月に事業者を公募し、10月には改修工事に入る予定だった。
県土整備部から連絡が入った。「令和2年度に事業者の公募に着手する予定としておりました酒田港東ふ頭上屋リニューアール事業につきまして、コロナ感染症の状況や地元有識者等の意見を踏まえ、1年間延期することといたします」
今年度分が来年になるわけで、供用開始も更に1年遅くなり、令和4年4~5月頃とある。コロナ後の日本はどうなっているのか。心配の種は尽きない。