とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

寒い雪国に寒鱈の「どんがら汁」

2022年01月15日 | 日記

 寒い雪の北国に寒鱈はほっこりと映える。特に熱々の「どんがら汁」を冬景色を眺めながら、いただく日本酒のぬくもりと合わせて寒さを忘れる至福の時となる。吉田類の「酒場放浪記」そのままの気分になれる。
 寒鱈は深海魚の真鱈が産卵のため浮上し、寒中に捕獲されたものを指し、この時期は脂ものりきってまさに旬。卵をいっぱい持っているメス、オスには美味しい白子があり、全長1メートル体重20キロの大型魚で冬を代表する魚である。
 この時期に庄内では自治体ごとに「寒鱈まつり」が催され、観光客ツアーも組んだ盛大なもので人出で賑わうのだが、コロナで昨年は中止、今年は鶴岡のみで実施されると聞いている。
 庄内を代表するB級グルメに成長した「寒鱈どんがら汁」にも仕掛けがある。今では考えられない事だが相馬市長時代、予算陳情に酒田の経済人と夜行列車に寒鱈を積み酒田に関係する官僚に「どんがら汁」振舞い、それが好評だった。
 そこで市長は「酒田日本海寒鱈まつり」を開催した。当初は寒鱈の多量仕入れで値上がりしたと苦情もあったが、次第に定着し広がりを見せた。今では、庄内全体のイベントとなっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする