Nonsection Radical

撮影と本の空間

ボケ、記憶混濁

2009年09月06日 | Weblog
某月某日
寝転びながら「オール讀物」を読んでいたのだが、ふと見ると発行は文藝春秋社であった。
ずっとなにげなしに新潮社だと思っていた。
今月号は直木賞掲載なのだが、受賞作北村薫さんの「鷺と雪」を読んでいて、なんかやけに短い小説だなと思った。
実はこの作品は、すでにオール讀物に掲載されて、それを読んではいたのだが、なんとなく連載ものだと思っていたのに、やけに受賞作は短いので違和感を覚えたのだ。
そこで調べてみると、どうやらこの小説はシリーズもので、登場人物を同じにして何冊かの本が出版されているらしい。
また、受賞作を含む単行本にも何本かの作品が含まれているらしいのだ。
どうりで短いと思ったわけだ。
どうも記憶が薄れているので細かい事がわからなくなってしまったようだ。

直木賞決定に際しての選評がオール讀物に載っていて、そこには選者が言いたい事を言っている。
選者はだいたいが小説家なのだが、ではお前は自分が言った事が満足できるような小説を書いているのか?自分の現在の小説が直木賞に値するようなものなのか?と言ってみたくもなる。
同業者が賞を選ぶというのも考えものだと思う。

結構楽しく読める話なので、これまでのシリーズを読もうかと思ったら、3冊シリーズだが、中間の「瑠璃の天」は文庫本化されていなくて、単行本も中古でしかないようだ。
古本屋に行って探してみようと思う。
もちろんいつものように本屋の書棚の前に立った時に、著者や本の題名をすっかり忘れてしまって立ち往生しないようにメモをしたのは言うまでもない。
問題はそのメモの存在を忘れないかだ・・・
コメント
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