Nonsection Radical

撮影と本の空間

ご飯はダイエットの敵か

2009年09月30日 | Weblog
某月某日
Tarningさんが昨日のコメントでご飯は太るとおっしゃった事で、satoboのご飯ダイエットは粉砕されるのか?

ご飯をはじめとする炭水化物が太る原因なら、昔の日本人はみんなデブだったはず。
40年前よりお米の消費量は半減していますが、デブの出現率は増加の一途です。

西洋の栄養学をsatoboは信じていません。
食生活が違うからです。
日本では昔から主食+わずかな副食という暮らしをしていました。
主食は米と雑穀です。
白米を庶民までが食べるようになったのは近代に入ってから。
それまでは玄米+麦、ヒエ、アワなど食べていました。
ほとんど炭水化物です。
副食はわずかな植物性タンパク、時々魚を主にした動物性タンパク。
つまり雑穀入りの玄米(玄米入りの雑穀?)を主食に漬け物、みそ汁を副食に、干物などをたまに食べるというのが主流な生活でした。
白米を食べるのは都市部だけで、それゆえ江戸時代ではお殿様やお金持ち町人が脚気になっていました。
脚気は贅沢病だったのですね。
また明治になって、地方から来て軍隊に入った人達に脚気が流行しました。
軍隊では白米を食べていたからです。
入隊するまで白米など口にしなかった人が多かったという事です。

そういうことはあっても、米+副菜というのが長い間の日本人の食生活でした。
みんな太っていません。
中国でもそうですが、みんな米をたくさん食べました。
それでもデブはいません。
デブはお金持ちでおかずをたくさん食べる事が出来る人です。
昭和初期ぐらいの話だと思うのですが、製塩というのは重労働で、そこで働く人は一日に米を8合食べたそうです。
そうしないとカラダがもたないとか。
しかしおかずは漬け物ぐらいしかなく、一日働く力を米で補っていただけのようです。
だからすぐに風邪を引き、寝込んでしまうらしい。
基礎体力はないのです。
米は早くエネルギーになって消費されます。
最近ではそのために、スポーツ競技前に炭水化物を摂取してエネルギーを競技中に発生させることも常識になっています。

一方、戦後普及した西洋の食生活は、タンパク質中心の食事です。
satoboは知らないので教えて欲しいのですが、西洋では主食はパンなのですか?
パンを主食として副食が動物性タンパクなのでしょうか?
むしろ動物性タンパクが主食で副食がパンのような気がするのですが。
だれか西洋の普段の食事の内容を教えてください。

どちらにしても、西洋化でこれまで炭水化物中心だった日本の食事にタンパク質を摂取する「おかず」が現れました。
確かに成長期にはタンパク質中心の食事は効果的なのですが、成長が終わると栄養過多になってしまうのですね。
だからデブになる。
タンパク質とともに脂肪も多くとるようになりました。
肉類のおかずです。
脂肪は炭水化物の何倍ものカロリーがありますから、同じ量の食事をとるとカロリーを多くとる事になります。
その結果、本来ならカロリー制限のためにおかずを減らすべきなのに、日本の食事はご飯の量を減らす方向へと向かいました。
おかずをそのままにカロリーを減らすには主食を減らすしかありませんから。
現在ではお米は主食とは呼べない量しか食べていません。
1月平均で5キロぐらいしか食べていない。
1日1合です。
300キロカロリー程度ですか。
そんな量のご飯がデブの原因とされているのです。
変でしょ?
むしろ西洋化した副食が主食化した事でデブが増えたのです。

satoboの幼少期の親の朝食は米とみそ汁、漬け物、イワシの丸干しでした。
毎日これだけです。
当然デブではありません。
米は毎日1升炊いていました。
satoboが最も痩せていた青年期の体重は53キロでした。
その時には月に30キロ米を食べていました。
おかずはほとんどありませんでしたが。
その後、結婚してからおかずが増え、お腹の脂肪も増えました。
どう考えても犯人はおかずです。
やはり痩せるにはご飯中心の質素なおかずが良いのです。
おかずを減らしてご飯でカロリーをとる。
炭水化物はすぐにエネルギーになるし、比較的腹持ちもイイ。
経団連の会長であった土光さんが週刊誌で「質素な食事」としてご飯、みそ汁、目刺しが紹介されたのは25年ほど前の事。
すでに普段の食事風景が質素とはかけ離れていたのです。
そして数年後にバブル経済の開始・・・

satoboのご飯ダイエットは、現在の西洋化した食事ではなく、昔に戻ったご飯中心の食事をすることで動物性タンパク、脂肪を摂取せず、痩せようとするものです。
ご飯を一杯食べて、肉を食べれば太りますがな。
ご飯中心の食事の良いところは、基礎体力がありませんから、年寄りは病気になると簡単に死ぬ事が出来る事。
ポックリ死にたい人には最適な食事です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする