Nonsection Radical

撮影と本の空間

いつの時代の話かと現代に思う

2012年05月08日 | Weblog
ソニーの電子書籍リーダー「Reader」(そのまんまやんか)で、青空文庫を読んでいるんだけど、今読んでいるのは夢野久作の「街頭から見た新東京の裏面」という話。
書かれたのは1924年。
関東大震災の翌年だ。
震災後1年経った東京を描いている話なんだけど、読んでいると「はて?いつの話なの?」と思えてくる。
90年ほど前にも大地震からの「復興」に動き出した日本人(江戸っ子)がいて、現在の状況と似たようなあれやこれやでもめて、すったもんだして、うごめく怪し気な影があってと、そういうのが日本人の体質なのかと思ったりして、話の中でも昔から変わらない体質のように書いてあったりして、なんじゃそりゃと苦笑してしまう。
下手な説明などするよりも、実際に読んで見る事をお薦めする。
変わらない体質というのはイイ事なのか悪い事なのか・・・



京都府八幡市焼野
コメント (2)
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