Nonsection Radical

撮影と本の空間

図書館の役割

2015年11月18日 | Weblog
どこかの企業が請け負って公共図書館を運営するという話があるけど、いかに”集客”に結びつけるかが公共である役割のひとつになっている。
そして読みたい本があることが図書館の役割として重要視されているんだけど、その読みたい本というのが新刊書のベストセラーだったりして、単に買うのがもったいないから借りるという利用者の要望に応える一方で、そのために他の本の購入が見送られたりする。
要望に答えるという役割とともに、購入した本を長く保存するというのも図書館の役割の一つだと思うのだけど、そちらの方が話題になることはない。
今は手に入らない本が図書館に行けば読める、という役割は、新刊書を揃えるという役割とともに大切なことだと思うのだけど、案外昔の本がないということが多いのだ。
文庫本など本来は長く発売されるものであったのが、最近は廃版になるのが早く、読みたくても読めないことがママある。
そこで図書館に行くのだけど、特に文庫の類は取り揃えが少ないところが多く、古本屋の方が揃っているなんてこともパパある。
そういう話をすると、どこそこの図書館に行けばということを言われるのだけど、図書館というのは近くで利用できるから価値があるのだ。
地元にあってこその公共施設なのである。
読みたい、調べたいという要望に答える仕事として蔵書の保管が大切なのだけど、借りる人が少ない分野とか専門書だからと勝手に判断して蔵書しないということも、要望が多いベストセラーを取り揃える影で行われているのだろう。
リクエストに応えるためにと何冊も買って、流行が終われば同じ本が死蔵されるということが本当に役割なのだろうかと思うんだけど、そういう声は少数なんだろうな。
でも3,40年前ぐらいの本が当然のように蔵書されているというのは当たり前だと思うんだけどなぁ。



広野町の街並み 1
福島県双葉郡広野町下浅見川柳町,下浅見川築地,下北迫苗代替,折返
撮影 2015年9月21日 月曜日 11時25分
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