2005年の1月のある夜。 天津
夜9時過ぎまで事務所で一人残業をしていたら、ドアをノックする音が、コンコン!
んん??
なんだ今頃、
どぉーぞー!
訪ねて来たのは事務所の上の階の社員寮で寝泊まりしている食堂の料理人の男がバースデーケーキを持ってたたずむ。
元人民解〇軍でコックをしていたそうだが、なぜ待遇の良さそうな所からこんな会社に来たのか不思議に思っていたが、日々、彼の料理を食べていて、なんとなく転職理由が分かった気がした。(;^_^A
3年も食べ続けて来たおばちゃん(私より若いが(汗))の味付けが染みついた私の体は、彼女を求めています。(爆笑)
まっ、この話題は置いといて、彼が何かしゃべっている。
今日、誕生日の女子社員2人の誕生会をするから、あんたも来い!
って言っているっぽい。
せっかくだから便乗する事に。
デジカメで記念写真を撮ってやって、イー、アー、サン、パチッ!
ケーキのローソクに火をつけて 「はっぴばーすでぃつぅーゆぅー」
と、始まるかと思いきや、いきなり
ふぅーーー
なんか、盛り上がりに欠けるナァと思いつつも、まずそうと思っていたケーキが以外に美味しくて、ワタシもパクついていた。
らっ・・・
突然バトル開始!!!
うひゃぁ~
なんでこうなるの!!
左のおっさんが元人民解〇軍の料理人。
目が血走っている!(笑)
私はもらったケーキの切れ端を持って、一目散に逃げまくりましたわよ!
全員参加で、最後の彼女ももれなくやられます。(笑)
ほとぼりが冷めた頃、のぞきに行ったら、床一面クリームでヌルヌル~~ ウェッ!
一目散で部屋から逃げた私以外、誰一人としてケーキは食わず、全員パイ投げ状態・・・・
みんな、やっぱり盛り上がりたい気持ちはあるんだろうけど、ちょっとねぇ。
でも、どろどろゲームに参加しなかった私が一番つまらなかったかもね?
あれから15年。。。
みんな、いい大人になったんだろうなぁ。
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ミリ飯は美味しくなければいけません。不味いと兵士のヤル気が削がれます。被災者救済時もしかり。
自衛隊でもコンテストを開いて料理の腕を競うそうですよ。
その料理人のオッサン、煙草吸いながら不味いメシを出していて解雇されたんでしょうね。
バースデーケーキと言えば、「○○○生日快楽!」
複雑な漢字○○○(名前)を器用に書く技だけは認めておこうと思います。
彼は珍しくタバコは吸わないのですが、根本的に料理のセンスというか、味付けというかイマイチ・・・
人間的には比較的温厚で人当たりは良いのですがねぇ。 比較的ですよ、あくまで比較的。(笑)
日本には無いダイナミックな(笑)文字と飾り付けですよね。
設備の故障などに対し不備が無かったかトコトン原因追及をする私には私の仕事に関わる現地スタッフからうっとうしく思われているのか、私は一度も誘われないが生産管理とか品管とか、直接関係なく彼の失態を突っ込まない出張者は彼の個人宅によく呼ばれます。
誰だって、自分のミスを遠回しでも突っ込んでくるヤツは自分の家に呼びたくないですよね。
メンツをつぶさない様に柔らかく接していても結局自分の仕事にケチ付けるやつは敬遠されてしまうようです。
そんな事で私はめげませんが。(苦笑)
まさか食べる用のケーキでバトル開始するとは思いも寄りませんでした。(笑)
この頃の中国は、ほのぼのしていましたね。
古き良き時代ですねえ。
案外、この頃の方が、楽しかったかも。
でも、このケーキ投げ大会は、参加したくないです(笑)
ケーキが美味しかっただけでも、ラッキーですよ。
当時のケーキは形ばかりで、味はについては、「投げ」専用か と思うくらいでした。
ほんとにあの頃は女の子もギトギト化粧も無くほっぺが赤く、ほのぼのしていました。
昭和のテイスト。シンプルバターケーキに懐かしくなりました。
でも砂糖の風味が日本と根本的に違うと感じるのは私だけ (・・?