千葉人にとっても馴染みの深い「勝浦」。
勝浦という地名は、和歌山にもあります。
僕は三重県出身なので、勝浦というとどうしても和歌山県の勝浦を思い浮かべてしまいます。(さすがに今となっては、勝浦=千葉になりましたけど、、、)
さらに、徳島にも勝浦という町があるんですよね。
その徳島の勝浦のラーメンもまた実はかなりディープなんです。
その代表格が「美渓」です。もう、これは疑い得ない。
そして、もう一つ、伝説のお店がありました。「つばめ食堂」というお店でした。
このお店、初代の店主さんがずっと長い間切り盛りされていたのですが、10年ほど前にお店をたたんでしまいました(どうして閉店したのかは、よく分かりません…)。
その後、現在の二代目店主さんにあたる方が、2012年に、新たに「中華そばつばめ」という名前で復活させたのです。二代目店主さんは、もともとは徳島市内で飲食店を営んでいたそうですが、地元ということもあり、こちらの地に舞い戻り、そして、ずっと愛され続けてきたつばめ食堂のラーメンを復活させ、さらに独自に新たなラーメンも生み出して、現在、営業しています。
もう、この「ストーリー」を聞くだけで、ワクワクしてきます。
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ラーメン店が世代を超えるのはとても難しいんですよね。まず、息子・娘は、ラーメン店の大変さを知っているので、なかなか継ごうとはしません。よほど売れているお店なら継ぐことも多々ありますが、普通のお店の場合、だいたい一代で終わってしまいます。
このお店もきっとそうなりかけたんだと思います。
ゆえに、このお店が復活したときは、町中から拍手喝采だったそうです。大歓迎だったんですね。
メニューは、まさに「ラーメン一筋」。
なんですが、スープは二種類あって、選ぶことができます。「つばめ食堂時代」から愛され続けてきたあっさりスープと、新たに二代目ご主人が考案した徳島らしいこってりとした醤油スープです。
そんな話を聞くと、やはり両方食べなければなりませんよね?! もちろん肉入りで。
まずは、クラシカルな昔から愛されているあっさり中華そば。
こちらは、チャーシュートッピング。
いや、あの、、、
あっさりといっても、濃厚王国徳島ですからね。かなりヘビーな感じがします。
これであっさりですか?!と言いたくなるほどに、僕的にはこってりとしています。
これもどちらかといえば、小松島系ラーメンに当たるのかな!?
鶏+豚の濃厚な白濁スープ。やはり旨い。。。
これで「あっさり」って、あなた…
首都圏なら、もう十分にこってりラーメンなんですけどね。。。
これが昔ながらの中華そばと言われると、、、
凄いです。
ご主人的にはチャーシュー入りがオススメとのことでしたが、本当にチャーシューもよかったです。
手作り感満載ですし、味も濃すぎず薄すぎずで、、、
シンプルといえばシンプル。だけど、パンチは十分過ぎるくらいにありました。
そして、優しさに包まれる感じでした。
そして、こちらが2012年の復活時に新たに加わったこってり中華そばです。
こちらは、黒系。徳島ラーメンらしい味わいのスープになっていました。
イマドキらしい攻撃的な味わい。ご飯がすぐに欲しくなります。
関東のいわゆる濃厚ドロドロ系ラーメンとは違うんですよね。
粘度はどれほどでもないですし、いわゆる濃厚魚介豚骨のような重さもないんです。
でも、まさに「こってり」としかいいようがないし、またものすごいジャンクな味わいでもあります。
新旧が入り混じる温故知新的なラーメン店でした。
首都圏からはなかなか行きにくい場所ではありますが、これは来る価値あると思いました。
お店の雰囲気も独特ですし、店主さんもどこか不思議な感じでした。
ホント、まだまだ色んなラーメン店があるんですね。
そして、そのお店にもドラマがあって、ストーリーがあって、歴史があって。。。
奥が深すぎます。。。