かつての千葉駅からは全く想像できませんが、今の千葉駅には「ラーメン屋さん」があるんです。
しかも、日本でも最も有名な人気店の一つ「とみ田グループ」のお店が…
今となっては、千葉駅構内で常時「行列」のできる見慣れたお店になってしまいましたが、…そもそも考えたら、駅の構内で(昼下がりの一時期をのぞいて)常に行列ができているお店があるんですから…、ホント、ビックリですよね。
そのお店の名は、
松戸富田麺業
であります!
今回で通算8度目の訪問となります!(結構来たなぁ…苦笑)
今回の目的はただ一つ!!
とみ田の原点
時代を超えて愛される1杯
もりそば(元祖つけめん)
です!
そう、あの「東池袋大勝軒」のあの「もりそば」(富田麺業Ver.)が出ているんです!!
日本のラーメン史において欠かすことのできない東池袋大勝軒の山岸さんへの感謝の想いを込めて、元祖つけめんと呼ばれる「もりそば」がなんと千葉駅構内で食べられる状態にあるのです。
とっても懐かしいので、かつての「東池袋大勝軒」のもりそばの写真を見ておきましょう。
これが、正真正銘、山岸さんがおられた頃のホンモノの「もりそば」です!
このもりそばこそ、映画にもなった「とみ田」の店主さんの原点なのです。
東池袋大勝軒の人気は本当に凄かった…。それこそ僕が大学生か大学院生の頃に「行くぞ!」と思って行ったら、とんでもない行列ができていて、心折れて(すぐ折れる…)諦めて帰ったことも何度かありました(この頃から大の付く行列嫌いだった…)。
僕ら世代以上の人にとっては、やっぱり「さぶちゃん@神保町」「若月@新宿思い出横丁」そして「東池袋大勝軒」は、絶対に欠かせないレジェンド的なラーメン店ですよね。この三店舗は、それこそ昭和の時代にキラキラと輝いていた都内中心の屈指の名店でした。さぶちゃんや若月が大好きだったからこそ、「今の時代」に流されないラーメンブロガーになれたんだろうな…。
…
そんな東池袋大勝軒への想いを込めて作ったもりそば、食べたくなるじゃないですか!
券売機です。
この券売機の下の方に「もりそば」がありました。
もりそばと言っても、並4種類、大4種類あって、選ぶのが大変です。
でも、せっかくなので、少し高いですが「特製もりそば(並)」、1200円を頂きます!
とみ田監修?の「大勝軒復刻版もりそば」、いったいどんなもりそばになっているのでしょうか?!
…
いきますよ~
ジャジャーン!!!
特製もりそば(1200円)
です!!
おおお、チャーシューがいっぱいだ\(^o^)/
特製なので、チャーシューが増えて、味玉も入っていますね。(でも、それくらいかな??)
あと、上の東池袋大勝軒の器とほぼ一緒!っていう…✨
スープの方はこんな感じです。
山岸さんが作っていた「もりそば」とはちょっと違うかな??
まぁ、2021年の今の「もりそば」ですからね。もしかしたら、「今、山岸さんならどういうもりそばを作るか?」という仮説の中で「再構築」したもりそばって感じなのかな??
(とみ田の店主さんが「東池袋大勝軒」で修業したという話は聞いたことがありません…。知っている人がいたら教えてください…m(__)m)
麺は、、、大勝軒の麺より(物理的に)黄色い麺かな??
あと、「もり」そばだけど、あんまり「もりもり」してない??(大勝軒のもりそばは溢れんばかりの麺でした)
でも、まぁ、そこは…、こだわるところじゃないな、、、苦笑
この麺をスープに入れて、、、
あとは喰らうのみ!!!
一口食べると、…
「!?!?!?!?!」
「こ、これは・・」
想像していたより、かなり本家大勝軒に寄せたもりそばになっていますよ!!(◎_◎;)
正直、そんなに期待していなかったんですけど💣、これは、かつて山岸さんのいた頃の大勝軒の味にかなり近い…ような気がしました。いい意味で「チープさ」が感じられて、「甘」「酸」「辛」(辛はなかったかな…)の三つの漢字が思い浮かんできました。
「ああ、こういう(イメージの)味だったよなぁ~~(しみじみ)」(思い出込み)
特にイマドキのつけ麺って、あんまり酸っぱくないじゃないですか?? かつてのつけ麺(もりそば)はわりとどこも酸味があって、「そういうもの」っていうイメージがありました。その後、「濃厚豚骨魚介ブーム」が来て、酸味のない濃厚な魚介豚骨味のつけ麺がどんどん広まっていきました(その只中にいたのが「とみ田」だったと言えるかも…)
ただ、今の時代ですから、かつての「もりそば」よりも、甘さ控えめ、酸っぱさ控えめって気もしたかな?(はっきりと断言できないけど…) あと、ひき肉が結構いっぱい入っていて、肉の旨みもスープに入れこんでいますね。まさに「温故知新」、すなわち「故きを温ねて新しきを知る」ですね。
チャーシューは、豚バラ肉とロース…かな?? それぞれ二枚ずつ入っています。
千葉のブランド豚を使った「ぜいたく」なチャーシューですね。
チャーシューまでは、大勝軒の再現にはなっていないんですね。(でも、これはこれで美味しいの)
ここ、松戸富田麺業のイマドキの洗練されたチャーシューでした。
玉子は、デフォでゆで卵が半分入っていて、特製で味玉が一つ入っていました。
半分ゆで卵が入っているなら、特製じゃなくてもよかったかな…(;'∀')
東池袋大勝軒っぽさを求めるなら、茹で卵の方がいいな💛
…
うん、なんか、思ったよりずっと「大勝軒っぽさ」が感じられてよかったな🎵
こういうシャバシャバっとした酸味のある醤油味のつけ麺、今やほとんど食べられなくなったから、なんかとっても嬉しい気持ちになりました。
ただ、きっと山岸さんの作っていたあのもりそばをよく人がこれを食べたら、「違うんだよ…」って言うだろうなぁ、とも思います。そこは、僕も、そうだろうなぁって思います。ただ、「とみ田グループ」としては、頑張って「近い味」にしたって言えるとは思います。形式はどうであれ、あの味に近い味を出してくれるというのは、やっぱり嬉しいもので…
今の人は、こういう「つけ麺(の原点)」を食べると、どういう風に感じるのかな、とも思いました。今の若い子たちは、山岸さんのことを知らない世代です。「つけ麺」はみんな知っていますが、その産みの親?である山岸さんのことは知らないんですよね。そういう意味でも、山岸さんの「写真」込みで「もりそば」を、こういう多くの人が集まる場所で出す、というのは、(たとえそれが「儲け主義」と呼ばれようと)意味があるように思いました。「文化の伝承」という意味で。
***
というわけで、、、
千葉駅構内の「松戸富田麺業」の「特製もりそば」のレポをお届けいたしました!
個人的には、このもりそば、ずっと出していてほしいなぁって思いました。だって、…いつでも山岸さんの「もりそば」を覚えていたいから。彼は、イマドキの有名店主さんと違って、最後まで「現場主義」の店主さんだったよなぁって思います。「投資」だなんだで儲けている「ラーメン店の社長さん」が目立っていたりしますが、そういう姿を見ていると、「山岸さん」にはなれないな…」って思っちゃいます。
つまり、山岸さんは(改めて)「偉大なラーメン店主さん」だなぁって…。
これを書いていて、また食べたくなってきた(苦笑)
千葉駅構内だし、昼時と夕食時を外せば、並ばなくても食べられる…。
昔は「濃厚なほどに感動していた自分」がいたけど、今は全然そう思えなくて、これもまた「老い」なのかもしれませんね。「美味しさ」っていうのは、ホント、年齢とか環境とかイメージとかで変わってくるから、変なもんです。
なんてことないけど、しみじみ美味しい、っていうのが一番ほっとするんだよなぁ…。ここの「もりそば」もまた、そんなお味でした\(^o^)/
次は、ただの「もりそば」と「焼豚ご飯」がいいな💛
…
まだまだ僕のラーメンの旅は続きます。
よい週末を!!!
…そして、また明日お会いしましょう✨