先日、久々に池袋に行きました。
ライアー演奏家の宇月彩さんとお会いしました。
ライアーという楽器、知っていますか?
教育学においてよく知られる「シュタイナー教育」の実践の中から生まれてきた楽器です。
そんな宇月さんと(あと教え子と)一緒に向かったのが…
東池袋大勝軒
でした。
池袋で、遠方のお客様をお連れするとなったら、やっぱりここかな!?、と。
東池袋大勝軒は、池袋というより、首都圏で最も有名なお店の一つ。
…っていうか、首都圏で最も有名なお店。
しかも、かつてと違って、店舗も広く、綺麗なので、お連れする場所として最適か、と。
それに、僕も、「今の大勝軒」を見ておきたいなぁ、と思い、、、
***
久々にやってきた東池袋大勝軒。
店内には、山岸さんの写真も大きく展示されていました。
大勝軒といえば、山岸さん。
日本のラーメン店主さんの中でも、最も有名な方。
そして、日本のラーメンの人気をずっと支えてきた方。
山岸さんなしに、今の日本のラーメンはない、と言っても過言ではありません。
僕も、やっぱりやっぱり大勝軒の本来の味は大好きです。
このブログでも、山岸さんの本について語ったり、大勝軒について書いたりもしてきました。
ちなみに、数年前までは、僕の講義の中でも山岸さんの文章を使っていました。
山岸さんの言葉には、力があり、重みがあり、愛がありました。
…
と、語ると長くなるので、レポに戻ります。
今の大勝軒は、わりとすぐに席に着けて、すぐに食べられます。
かつてのように、何時間待ちとかにはならないでしょう。
一過性のブームではなく、「老舗」「伝説」「伝統」という言葉がぴったり合います。
混んではいないけど、いつでも、人がどこからかやってくる…。
しかも、日本全国から、いや、世界各地からやってきます。
大勝軒は、今や、日本の貴重な財産、と言えるかも…。
で、メニューです。
都内の中心池袋にあって、しかも、大勝軒という名であっても、
もりそば一杯、750円。あつもりも750円。
中華そばもノーマルで750円。
安くはないにしても、これだけのお店としては、かなりお安い気もします。
僕は、オマージュ的な意味も込めて、「もりチャーシュー」を頂きました。
宇月さんと教え子さんは、「もりそば」を注文しました。
ジャジャーン!
久々のご対面!
東池袋のもりそば=つけ麺。少し豪華に「もりチャーシュー」です。
スープを飲むと、じんわりと美味しさが口中に広がります。
「これだー、これこれ!」っていうお味。
甘さと旨味と酸味と辛味がうまく調和した極上のスープ。
これに、大勝軒独特のもちもちっとした麺が入るわけですね。
優しい味わいでありながらも、飽きのこない味の強さもある。
誰をも包み込む普遍的で、愛の溢れる味わい…。
このもりそばに、いったい何人の人が唸ったことか…。
「過去」と「現在」をつなぐ「何か」がこのもりそばにはあるなぁ、と思いました。
老舗店のラーメンは、どれほど美味しくても、「今」にはつながりません。
でも、ここのもりそばは、「超最新!」ってわけじゃないにしても、今を感じます。
切れ目がない、というか…。
この味があって、今のつけ麺文化の味がある、というか。。。
多分、それって、かつての東池袋大勝軒を知っているからかもしれない。
今の人がこのつけ麺を食べたら、「うわー、昔の味ー!」っていうかもしれない。
うん。たしかに、ここのもりそばは、「CLASSIC」なんでしょうね。
古典。
ゆえに、僕らも、今のつけ麺だけじゃなくて、
こういうクラシカルな味にもちゃんと触れておきたいところです。
(そうでないと、フェアに記事を書けない、、、)
麺はこんな感じです。
朧気な記憶ですが、かつての大勝軒もこんな麺だった気がします。
少しぬるっとしていて、つるつるもちもち。コシが強くて、力強い自家製麺。
この麺もまた、大勝軒の最大の魅力だったりもします。
(今も自家製麺なのかな!?)
チャーシューは、とっても大きいです。
麺の上に乗せてみました。
味的には、…「これぞ、昔ながらのチャーシュー!」って感じかな!?
ちょっとパサパサっとして、味もちょっと抜けちゃった感じのあのチャーシュー。
今は、あれやこれやと手をかけて、美味しくしているけど、、、
そういうチャーシューをぶっ飛ばしちゃうくらいに、パワフルで昔ながらのチャーシュー。
この「厚さ」が、嬉しかったですね。
…いや、そんなに特記すべき感じじゃないんですけど、、、
この「厚さ」ゆえに、全てリセットって感じかな!?
大勝軒は、なんといっても、豪快でボリューム満点さが売りでしたからね。
いつの時代も、「ボリューム満点」は、最大の「武器」かな、と少し思いました。
今は、「がっつり系」「G系」「二郎系」などなど、色々表現がありますが、
これも、そのルーツを辿れば、ここに行きつくのかもな、、、と。
で、こちらが、「もりそば」です。
基本的には、もりチャーシューと変わりませんね。
スープはこんな感じで。。。
お肉好きの人は、やっぱ「もりチャーシュー」がいいと思います!(苦笑)
麺とスープだけだと、ちょっと物足りないんですよね。。。
ただ、、、もりそばでも、大きなチャーシューが一枚どーんと入っています。
なので、まー、普通のラーメンやつけ麺と変わりないっちゃ変わりない。
宇月さんも大満足しておられました。よかった…。
***
店員さんに目を向けると、、、
若い男性がいっぱい働いていました。
ある店員さんに聞きました。
「ラーメン屋さんになろうと思って、ここで働いているのですか?」
すると、
「そういう人もいます。僕は、ラーメン屋さんになろうと思っていません」
という返答。アルバイトさんでした。
東池袋大勝軒で修業して、色々と食べ歩いて、独立。。。
そういう道って、ある意味で堅実だとは思いますが、、、
実際には、ここのスタッフの全員がラーメン屋さん志望ってわけでもないんですね。
今後、この大勝軒はどうなっていくのか。。。
密かに密かに、追い続けたいなぁって思いました。
次に来るのは、何年後かな!?
新たなメニュー!?も登場していました。
大勝軒で食べる四川風担担まぜそば。。。
いったいどんな味なんでしょう!?
…
意外にも、中国人ツアリストっぽい団体客も結構いました。
そういう人も想定しているのかな!? 四川、ですからね。
今日も、きっと変わらずに、東池袋で営業していることでしょう。
たまに、、、大勝軒でもりそばを味わって、懐かしむのもいいかもしれませんね☆
宇月先生、ありがとうございました☆