昨年のラーメン雑誌で最も取り上げられたお店がここじゃないかな。
昨年~今年にかけて都内で最も人気のあるラーメン店の一つだ。
開業は2007年9月なので、現在、1年4,5ヶ月目ってところか。
このお店のポイントは、
①ご主人の三宅重行さんは元タレントで、イタリアン経営経験あり
②三宅さんのご出身が四国で、四国をイメージした限定麺があり、
③鶏白湯+魚介のWスープが大好評
っていうところかな(調べる限り)
*イタリアンレストランは経営のみという説が有力?!
その中でも②の限定麺が話題となっていて、
テレビでも詳しく紹介されたこともあった。
それが、上の写真の「かまたまーめん」という限定麺で、
夜のみ、1日限定15食、というハードルの高い限定麺なのだ。
(これが食べたくて、新宿に来たんだけどね~)
風雲児は新宿南口から徒歩10分くらいかな。
西新宿二丁目交差点をちょっと入ったところにある。
午後の部が17時からで、
それより数分前に行ったんだけど、それほどハードな行列じゃなかった。
17時6分前に来れば、(土日は分からないが)普通に食べられるんじゃないかな。
もちろん今回は、限定の「かまたまーめん」(800円)を注文!
(大盛りも普通盛りも同一料金なんだって!)
最初に登場するのは、生卵とタレをからめた麺とトッピング皿。
麺は茹でて、冷して、再度温めて、それに卵をからめ・・・、と
結構手間がかかっている。
女性店員さんが無表情でどこを見るでもなくかっこよくからめてた。
(それにしても、イケメン店主の三宅さんの存在感、すげーなぁ・・・)
トッピングはかなりカリカリに炙ったチャーシュー二枚と
メンマと、生姜と、徳島を象徴するすだち半分。
釜玉うどん(=カルボナーラ風うどん?)のような和え麺は、
太めの麺に生卵とだし醤油をからめたもので、
シンプルながらに、日本人の心を打つような麺料理になっていた。
(日本人は炭水化物に卵と醤油をからめるのが大好きだ)
その釜玉麺に、途中で、生姜とすだちを加えていくと、
微妙な味の変化が楽しめて、結構ユニークだ。
(ただ、生姜もすだちも既に使っているお店も少なくないので、
それほど目新しさはない)
で、半分くらい食べたところで、「スープをお願いします」と
店員に申し付けると、オシャレなとっくりみたいなもので
スープが運ばれてくる。
中は、超濃厚な動物+魚介の既に味の付いたスープで、
そのまま飲んでも、そのままスープって感じのスープだ。
(つまりつけ麺のスープ割りとは全然違う)
それを釜玉麺に入れると、あれよあれよとラーメンに変化する。
っていうか、ラーメンが出来上がる。
残り半分は卵がからんだ麺を濃厚Wスープで食べる、と、
そういうわけだ。
味的には、現在の東京のスタンダード系なので、
それほど感動!ってわけじゃないけど、
普通に美味しい濃厚ラーメンを楽しむことができるだろう。
これで800円は安いかな。うん。
それほど味にインパクトがあるわけではないが、
食べ方・楽しみ方を追求した限定麺になっていると思う。
ラーメンって、ある意味、エンターテイメント性も強く、
食べ手が面白い!ユニーク!と思えるのがラーメンの魅力だ。
なので、風雲児はラーメン・エンターテイメントの「風雲児」なのだ。
見せる、楽しませる、という意味ではかなり突出していると思う。
ただ、味そのものとなると、とたんにちょっとおとなしくなってしまう。
そんな印象を受けたかな。
でも、お客さんの入りはさすが話題の人気店だけあって凄い。
結構広い店内だが、あっという間に行列ができていた。
(回転が速いのであまり待つことはなさそうな・・・)
僕も四国を愛し、四国と関係のある人間だけに、
風雲児を応援したいところだ。
今の人気が落ち着いた頃にまた来てみようと思う。