念願・悲願のJINRIKISENの牛脂そばを堪能した後、
もう一軒、行かねば!と思っていたお店へ向かいました。
向かいました、と言っても、そのお店は、JINRIKISENのすぐお隣。
JINRIKISENのお隣と言えば、千葉のラーメンフリークさんなら0.1秒で分かりますよね♪
そうです!
ramen case-K
です!!
カタカナ表記にすると、「ケース・ケー」。
ん? これは、どういう意味だ??
店主さんが「けいすけさん」なのか?
それとも、イニシャルが「K」で、「Kの場合」という意味か?
いずれにしても、かなりセンスのよい店名ですね!!
こちらのcase-Kは、2018年3月開業の新しいお店。
JINRIKISENのお隣にオープンとは、、、(;´・ω・)
店主さんはまだまだお若そう、、、。
ですが、まるは、晴@入谷、トイ・ボックス@三ノ輪等で学んだ方らしいです。
まさに、「若きホープ」って感じですかね!?
これは面白いかも、、、
千葉を代表する実力派ラーメン職人の川崎さんのお店の隣りで、
これまた、これからの千葉で輝くであろう若きホープのお店って、、、
年齢的には、僕とうちの学生(卒業生)くらいの開きがありそうです。
波乱万丈のラーメン人生を駆け抜けてきたベテラン職人に挑む、
有名店を渡り歩いてきた将来有望な若きラーメン職人。
これは、なかなかの見ごたえのあるシーンかもしれない。
さて、お店は、とってもオシャレで解放的で綺麗です。
なんか、都内の若者向けのカフェレストランみたいな??
ラーメン屋さんって感じじゃないなぁ~、、、
L字のクールなカウンター席に、テーブル席があります。
店名も凄いけど、店内も凄かった。。。
券売機のメニューです。
基本は、いわゆる淡麗醤油系の「とりのらぁめん」かな。
これを食べようかなぁと思ったのですが、、、
「数量限定」とされる「にぼしのらぁめん」もあったんですよね…。
「とり」にするか、「にぼし」にするか、、、。
聴くと、どうも別にスープを取っているみたいで、、、
悩んだ末に、「にぼしのらぁめん」にすることにしました!
(淡麗醤油系に、僕はほとんど感動しないので…汗)
ジャジャーン!!
にぼしのらぁめん(750円)
登場です!
おお~、、、煮干しラーメンだ、、、(当然だよな…)
結構、既視感のあるタイプの煮干しラーメンかも、、、
バーナー炙り豚チャーシュー&低温調理鶏チャーシュー、
わりと太めのメンマに、三つ葉が添えられていて、
そして、千葉のラーメンの代名詞=刻み玉ねぎが乗っています。
うん、スタイリッシュ煮干し系の王道を行くヴィジュアルだ…。
zoom up!
スープは、まさに「煮干し炊出しスープ」って感じで、、、
動物系スープ使っているのかなぁ、、、
感じ的には、動物系スープOFFの煮干しスープに近い感じ!?
スープの表面の油分も、恐らくは煮干し油??!!
僕の地平からすると、一二三屋@西千葉の「煮干し中華そば」に近い??
一二三屋の煮干し中華そばよりは、優しくてか細い感じ???かな。
味的には、マニアックなんだけど、一般の人でも楽しめる…ギリギリのところか、と。
いや~、でも、すごいニボニボしているからなぁ、、、
どうだろうなぁ、、、
煮干しの風味炸裂のスープに慣れてないと、これでもビックリするかなぁ、、、
麺は、こんな感じです。
はっきり言うと、僕の苦手なボソボソ麺タイプ、、、
あまり生き生きとしていないダウナー系のよれよれ麺。
こういう麺を積極的に使うお店も多々ありますが、、、
僕は、どうも、こういうダウナー系の麺、苦手なんだよなぁ、、、
でも、こういう麺がいい!っていう人も多そうです。
麺の好みってホント人それぞれだから、、、(;´・ω・)
チャーシューは、うん、悪くないと思います。
ただ、、、
いかんせん、すぐ数分前に、お隣で絶品牛チャーシューを食べたばかりだからなぁ…
ちょっと次元が違うというか、、、
JINRIKISENの牛チャーシューを食べてなければ、感動できたと思います(maybe...)。
…
やっぱり、JINRIKISENの後に食べると、うーんって、、、(;´・ω・)
いや、美味しいんですよ。普通に、煮干しラーメンとして。
ただ、圧倒的な経験と実力を有する川崎さんの個性的な牛脂そばの後だと…。
イマドキの流行りの味をコピーした真面目なラーメンっていう感じが強く出てしまいます。
「この道約20年」のベテラン職人さんと、「今からここから」の若手のラーメン職人。
でも、ただ、キャリアが長いか否か、というだけの問題でもない気がします。
川﨑さんの世代は、まさに「空前のラーメンブーム」の世代。
みんなが、「人と違うラーメンを作るぞ!」と息づいていた時代。
メディアやフリークさんの鼓舞もあって、皆が実力をつけていった時代でした。
けれど、今の若手を取り巻く環境は、とても厳しいものがあります。
ヴィジュアル系シーンと同じで、ベテランが強すぎて、若手が育たないというか…。
若手は若手で、既存のレールに乗るしかなくて、、、というか。
濃厚豚骨魚介はもはやとみ田をはじめとする一部のお店の専売特許になり、
淡麗醤油か、鶏白湯か、濃厚煮干しか、あるいは、二郎系か、家系か…。
それくらいしか、もう残っていないんですよね、、、。
で、頑張ったところで、メディアが騒ぐわけでもなく、ラーメン本で騒がれることもなく…。
石神本があれば、それに向けて、意識を高められる気もしますが、もう発刊されてません。
そうすると、質で勝負するのではなく、無難な路線で行くしかなくなります。
奇抜なラーメンをやろうとしても、そのための能力や資質が育っていない、というか…。
根本的に「人と違ったすげーラーメンを出してやる!」っていう気迫もなく、、、
まぁ、それを「文化の成熟」とも言うんでしょうけど、、、(;;)
(ヴィジュアル系シーンも見事に同じ状況になっていますからね…)
***
というわけで、、、
ramen case-Kのレポとその解釈(?)でした!!
ちょっと最後に「論評」っぽくなっちゃいましたが、、、(;´・ω・)
僕的には、この二つのお店を同日のほぼ同時刻に味わえてよかったです。
色々と考えさせられました。
ラーメン業界も、結構深刻だと思います。
若手が育っていないというか、若手がコンサバ化しているというか…。
攻めのラーメンを作るのは、今も、20年前のブーム世代というのは、やはり切ない。
若手の店主さんなら、もっともっと攻めてほしいなぁって思うんです。。。
若いのだから、もっともっと「アホなラーメン」を作ってほしい、というか、、、
JINRIKISENの牛脂そば、見ようによっては、「アホ」ですよ、、、(すみません)
何やってんねんの世界といいますか、、、。
でも、そういう「アホさ=冒険心」こそ、ラーメンの最大の利点だったと思うんです。
なんでもありの楽しさや自由さがある、それがラーメンではなかったか!?、と。
「当店は料理も店内も撮影OKのお店です」、か、、、
ブロガーとしては、これはとても助かりますが、、、
これも、いろいろ、、、苦渋の決断だったりするのかも、、、
色々書きましたが、応援したいと思います。
是非、川崎さんの思想というか、哲学をも学んでほしいと思います。
そして、いつか、僕らフリークを驚愕させるラーメンを作ってほしいものです。
追記
このお店の並ぶストリートに、こんなモニュメントがありました。
色々と考えさせられます。。。
遠くない未来、自衛隊は「軍隊」に変わるのでしょう。
今の日本人には、「軍隊」と言われてもあまりピンとこないと思います。
ただ、忘れてはいけないのは、かつてこの「軍」が暴走し、戦争に突き進んだということ。
日本軍だけじゃない。世界中の「軍」が「政府」を乗っ取るという現象が起きています。
周辺国の脅威が叫ばれ、自衛の意識も高まり、軍への期待はどんどん膨らんでいます。
自衛隊が自衛軍になった時、日本はどうなるんでしょうか。
きっと、誰にも分からないことでしょう。
(軍の怖さを肌身で知っている人は、もうほとんど今の日本にはいないわけで…)
だからこそ、歴史を学ぶ意味は今こそあると思います。
おススメは、水木しげるさんの『昭和史』ですね\(^o^)/