2021年3月末の「福島の旅」もいよいよ後半戦。
福島第一原発エリアを訪問して、あぶくま洞にも行って…
あとは、郡山市内のラーメンをひたすら探求するのみ。
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先日、Twitterで、「ラーメン評論家」「ラーメン評論」についてつぶやきました。
そこでも思ったのですが、ラーメン評論家っていうのは、いつでも「批判的にラーメンそれ自体を考える」というのが使命なんだろうな、と思うんです。
それは、いわゆる「マス向け」の情報をただ垂れ流すだけの評論家(もどき・きどり)への批判も「込み」だと思うんですね。既存の有名店や「今流行り」のお店をただ賛美するだけだったり、ただ新店を(自分の権威を高めるために)追いかけるだけだったり、通ぶって敷居の高いお店をちやほらしたり…。本当の批評家なら、そういう態度を自分自身で戒められるはずです。評論家は、タレントでもないし、芸能人でもないし、職業レポーターでもないんです。critic(評論家)故に、critical(クリティカル)でなければならないんです。
ブロガーも同じこと。自分自身を常に厳しく戒めて、ラーメンそのものに集中して、徹底的に探求すること、それができて初めて「ラーメンブロガー」って言えるんじゃないかな?!って。損得感情でどこかになびくことはせず、あくまでも「ラーメンそのもの」に専心没頭して、その真実・真理を問い続けること。
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とはいえ、一人だけで真理の探求をすることはなかなかできません。頼るべきもの(例えば『ラーメンWalker福島』)は頼りつつ、それだけを鵜呑みにしないで、自分の力でも探求を続けること。で、本やネットや現地の聞き取りなどをしぶとく続けること。
そんなこんなで、ふと見つけたのが、この上の写真に写っているお店でした。この外観、かなりレトロで渋いでしょ!? このお店も、ネット内でそんなに情報が多いってわけでもなさそうです。もちろんラーメン雑誌にもあまり出ていません。
徹底的に調べた結果、このお店の存在が浮かび上がってきたんです。
こんな素敵なイラストが、お店の入り口の横に掲げられていました。
これはいったい、、、何を意味しているんだ!?
このお店では、「中華そば」でも「ラーメン」でもなく、「支那そば」。
テンションが上がりますね~~~
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しかし、、、
営業時間が、これまたかなりレアな感じでして、、、💦、、、
夕方頃にここに来たのですが、夜の部はなんと20時営業スタートという…。
20時~24時って…
これまた、ハードルの高いお店なもんだ、、、(;^ω^)
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これはひとまず出直すこととして、、、
郡山市内を散策していると、こんな素敵な小路がありました。
「旅寝して我が句を知れや秋の風」
芭蕉はこの郡山・中町でこの句を思いついたみたいです。
芭蕉の句は、やっぱり旅をして、そこで独りになって、秋(寂しさ)の風を感じてでなければ、分からないんだろうな、っていう…。
コロナで僕らが今奪われているのは、「旅をする自由」だと思います。海外には今なお全く行けない状況になっています。国内でさえ、「自粛」「自粛」で厳しい空気が蔓延しています。
若い学生にかかわる僕からすれば、「彼ら・彼女らにとって、<学生時代>は一度きり。学生はやり直せるかもしれないけど、若くて瑞々しい学生時代は、二度と戻ることはない」んです。
「若者=無責任に出歩いてウィルスをまき散らす存在」と勝手に見なして、若者を家に閉じ込める政策をこの1年間、やってきたと思います。中には「うえ~い」と無責任に出歩く若者もいるとは思いますが、外を見ると、無責任に出歩いているのは、何も若者だけじゃありません。「おっさん」「おばさん」も相当多いです。
逆に、真面目で素直で従順な若者こそ、健気に「自宅待機」を守り、そのおかげで、旅に出ることも諦め、自分の世界を広げるチャンスを失っているのでは、と強く懸念します。
…ただ、若者の旅そのものも考え直すことも大事かもしれません。どこかのテーマパークや見た目だけの華やかなな場所にグループで行って騒ぐだけの旅行は、「旅」とは言えません。旅は、できれば独りがいい。孤独がいい。「ひとり旅」。…あ、それなら、コロナ禍の中でもできるか…
GoToキャンペーンも今すぐ見直して、「GoToAloneキャンペーン」にしたらいいのでは? 若者の一人旅には補助金も付けてあげて、、、 若者たちが世界を広げることに投資をすることは、公共性の高いことだと本気で思います。コロナ禍の中、家に引きこもってオンライン授業だけを受けて、あとはネット探検・YouTube見るだけ…、という学生が、「教師」や「保育士」になったとしたら…、怖いものを感じます…。
この小道、なかなか素敵でした。
人は歩いていませんが、店内には人が結構いっぱい集まっていました。(でも、きっと「通常」ではないんだろうなぁ…)。でも、あんまり「旅人」っていう感じじゃなかったかな?…
コロナの危機は、旅の危機でもあるんだな、ってふと思いました。
でも、政府が掲げるGoToには、たくさんの疑問があります。「旅」が必要なのは、まず第一に「若者たち」だとホンキで思います。僕みたいな「おっさん」はいいんです。未来もそんなないですし…
若者たちが日本中・世界中を旅してまわれる状況をまずは回復してあげたい。それはこの国の未来のためにでもある。見聞のある若者を育成することもまた、僕ら大人の責任でもある。感受性のつよい若者たちからこの1年、「旅する経験」を奪ったのだから、その分の補償もしっかり考えないと…
旅先での町散策って、やっぱり面白いです。
新たな発見しかない、、、
コロナ禍で、こういう経験が奪われているというのは、やっぱり「旅好き」には耐えがたい…
人との接触をできるだけ避け、ソーシャルディスタンスをとり、マスクをして、こまめに手洗いをして、感染対策をしっかりしながら、「ひとりでの旅」については、認めていく寛容な国であってほしいと思いました。
GoToAlone!!