最近、なんか銀座のラーメンに回帰しつつあるかも…
僕がラーメンに目覚めて、本気で食べ歩きを始めた頃、新橋の『勇』(伝説のお店!張替さん!)もあったせいか、よく銀座に来てました。まだブログをやるずっと前です。自分の中では、ラーメン=銀座というイメージがあって、まずは銀座だろうと思っていました。
その頃に、ふらりと一度訪れたのが、「ABCラーメン」でした。イチオシの麻醤麺を食べた記憶があります。が、ほとんどその時の記憶がない…(^^; まだ経験値が浅く、このお店の魅力に気づけなかったと(今は)思います。それこそ前世紀のお話であります。
この銀座において、ずっとこの地で営業し続けている、それが真実です。善し悪しを問わず、ABCラーメンは優れたお店なんです。でなければ、とっくに潰れてなくなっているはずですから。銀座、そこはあまりにも過酷な戦いの場でもあります。ダメなら、すぐに淘汰されるわけです。その中で、ずっと生き続けている、それだけで十分に凄いんです。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13014912/
http://ramendb.supleks.jp/s/2008.html
http://ikemen.blog.so-net.ne.jp/2007-09-06
http://www.kigekiraumen.com/tokyo/ginzaabcramen.html
お店は地下にあります。地下室のラーメン★
創業は1977年。僕の二つ下ですね。けど、もう35年ですよ。いったいABCラーメンの魅力とはいったい何なのでしょうか?! そんなことを考えながら、このお店に入りました。
まずは、メニューの圧倒的豊富さが挙げられますね。半端ないです。もはやないラーメンがないレベルです。今回は普通に醤油ラーメンを注文しようと決めていたのですが…
壁に、『油淋鶏ラーメン1000円 限定』とあるじゃないですか。これは気になります。
ちょっと高いですが、食べたいと思ったので、こちらにしました。基本的に、パーコーメンとかそういう肉系ラーメンが大好きなんで、、、
甘酸っぱく味付けされた油淋鶏がドカッと乗ります。イメージ的には鶏パーコーですね。こちらのあっさり背脂和風スープに合います。旨い(^O^) 油淋鶏の酸味がスープにも馴染んでいて、あっさりながらにどこか棘のある仕上がりになっていました。背脂も仄かに浮いています。
こちらのスープ、何てことないのに、チープさを一切感じさせません。また食べたくなるタイプのスープでした。仄かな和風ダシの旨味が気持ちよいです。これが、売れる秘訣なのかもしれません。特別何かが突出しているわけではないけど、確かに満足感が得られる。100点じゃないけど、なかなかいい点数をつけたくなる。事実、RDBのスコアも特によいわけではないのですが、悪くないんです。それがやはり「続くコツ」なのかもしれません。
そして、麺。ここのお店、こんなに麺美味しかったっけなあと思うほどに、想像以上によかったです。太い手もみ縮れ麺ですね。この麺は、かなり好印象でした。三河屋製麺の麺でした。
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まさに、非の打ち所のない一杯でした。決してラーメンフリークが今、絶賛するお店ではないかもしれませんが、学ぶべきところのたくさんあるお店でした。ラーメン店主さん向け(つまりはプロ向け)のラーメン店ではないでしょうか(経営的にも)。 こちらのお店には、色々な工夫がなされています。
それから、ここにきてようやくこのお店の再評価ができるようになりました。ラーメンって、多分、経験値が凄い大事なんだなって思いましたね。多分、若くて新しいラーメンフリークさんはまずこのお店を評価できないと思います。ここは、そういうお店なんです。食べ手の経験値やセンスの問われるお店ではないでしょうか?!
食べ手の経験値が問われるお店?!