このブログの定番、恋愛論。
なんだけど、今回はちょっと視点を変えて、別れた後の話。
「みなさんは、何人くらいの元カレ、元カノと今も続いていますか?」
これは、人を見る上で、結構重要かもしれない、と思う。別れた後も、関係が続く、関係が切れない、というのは、結構難しいことだ。恋愛が終われば、関係が終わる。そういう恋愛関係が圧倒的に多いのではないか。異性として付き合うのはいいけど、人間としては付き合うメリットはない、そう考える人が多い気がする。
けれど、人間として魅力のある人なら、たとえ異性関係としては破たんしたとしても、付き合いたい、関係を切りたくない、と思うのではないか。恋愛関係以後も、人間関係を続ける男女というのは、とても素晴らしいものだと思うのは、僕だけだろうか。
個々の男女の別れ方にもよると思うが、別れた後も関係が持続する場合、その二人は、男女を超えた関係になれる可能性をもつことになる。男女としての関係は壊れても、人間同士、親密な間柄として、いい関係を持続することはできるだろう。他の異性と違う関係を築くことができる。「異性」でありながら、「異性」としてではなく、でも「異性」(過去に愛した異性)である存在、それが「元カレ・元カノ」という存在だと思う。
こういう持続的に関係を続けられる元カレ・元カノがいる人は、人間的になかなか魅力的なような気がする。元カレ・元カノが「人間としてつきあいたい」と思ってくれるような人間なのだから。もしかしたら、新しい恋人候補や恋人に嫉妬されるかもしれない。元カレ・元カノに嫉妬するような人間なら、付き合わない方がいい。これもまた、判断基準となるだろう。「え~、元カノとつづいてるの~。サイテー。ヤダ~。切ってよ~」なんていう女だったら、僕は蹴り飛ばして、good bye。あるいは、男として、「元カレとまだ付き合っているのか? 切ってくれ」なんて、口が裂けても言いたくない。
元カレ・元カノとどう新たな関係を作ることができるか。これは、現代のある種の大きな問題だと思う。離婚する夫婦の関係の再構築の問題とも直結する。離婚後に、夫婦(男女)が、その関係を超えて、新たな人間関係、パートナーシップを築けるか。この問題に関わってくる。
「異性として」から、「人間として」という風に、視点を変えられるかどうか。別れた男女や夫婦は、男女としてはダメだった、というだけに過ぎない。男女としてうまくいかなかったとしても、人間としては付き合うことは十分にできる。当然、お互いがある程度成熟していなければならないが、一歩引いたところで、「人間としては、関係を切らない」とお互いに思えれば、後にいいパートナーシップが築けるかもしれないのだ。
ま、とはいえ、別れてしまえば、赤の他人でもある。友達もいっしょだ。ずっと続く人間関係というのは、そう滅多にない。友達というのは、永遠なのではなくて、そのつどそのつどの友人に過ぎないのだ。続く友人や恋人や知人というのは、そうたくさんはいない。みんな、出会っては別れていく。長い間、続く人間関係というのは、同性・異性問わず、極めて貴重である。
そういう視点で考えると、かつての恋人、元カレ・元カノと関係が続く、というのは、奇跡に近いことかもしれない。でも、そんな奇跡をいくつも実現している人もいる。そういう人は、きっと魅力的なんだと思う。ま、何人もの人と別れるっていうのもなんだけども、、、
素敵だなと思う人が現れたら、聞いてみるといいかもしれない。「あなたは、過去に付き合った異性と今、どれくらい関係がありますか」、と。0人というのは、少しさみしい(付き合った人が0というのはまた別の話)。1人でも2人でも、まだ関係が続いている、という話が聞けたら、その人はいい人かもしれない。
元カレ・元カノ関係持続率、こういう言葉があってもいいかもしれない。