今日は学生の実習先への巡回訪問。前にも書いたが、この巡回訪問はラーメンフリークkeiにとってはラーメンを食べ歩く絶好の機会。
今回はまだまだ未開発の千城台。千城台はいつ頃開発されたところなのか、定かではないが、かなり大きな町である。モノレールの駅前には大きなショッピングセンターがあり、商店街も活気があり、人も多く、それなりにまとまった町並みになっている。
この地区にも、結構色んなラーメン屋さんがある。有名なところでは、千葉有力の建設会社が運営する花○ラーメンがある。それ以上に老舗かつ有名なお店であるのが、中華料理天新だ。また、山頭軒、珍来、時代屋、手もみラーメン十八番などもある。ラーメン激戦区とは言いがたいが、ラーメンのある町ではある。
そんな中、うちの学生から聞いた情報で、千城台に美味しい昔ながらのラーメン屋さんがあるというのだ。しかも、オススメというのだ。これは行くしかない!
ということで、向かったお店が『豊春ラーメン』だ。
千城台駅からは徒歩12分くらいかな。花○ラーメンの手前にある珍来を右手に曲がって80メートルくらい行ったところにある。かなりレトロな感じで、期待が高まる。
店内はカウンター席のみ。メニューは半端ない。ラーメン450円、塩ラーメン450円、さらに味噌、豚骨もある。その他のメニューもかなり豊富だ。
創業は10年くらい前とのこと。寡黙な店主のおじちゃんは本当に寡黙で、かなり独特。っていうか、かなり雰囲気のあるお方だ。オススメは?と尋ねても、しばらく黙って、「オススメなんてないよ~」と一言!!! こんな返答は聞いたことがない。「全部オススメ」っていうのは聞いたことがあるが、「オススメなし」というのはちょっと・・・
というわけで、今回は無難にラーメン(450円)を注文。
出てきたラーメンは、まさに「これぞラーメン也!!」と叫びたくなるような王道の中華そばだった。中央に美味しそうなメンマがどさっとのっている。チャーシューも一枚のっている。ねぎもスープ全体に入っていて、レトロなラーメンそのものという感じだった。
スープがこれまた素晴らしかった。美しいスープとはこういうスープなのだ、というスープだった。濁りが全然なくて、油もほとんど浮いていない。醤油の黒さがありながら、透明ですごく鮮やかな色合いになっている。そして、スープの味も本当に美しかった。雑味が全然なく、あっさりとしていながらもじんわりと旨味が舌に伝わってくる。煮干し? ほんのりと和風の味わいもする。とにかく全体的によくまとまった東京醤油ラーメンそのものって感じだった。
お腹がペコペコだったからかもしれないが、とにかく美味しく感じられた。「ラーメンってこれだよなぁ。ラーメンってうまいなぁ~」、と一人つぶやいてしまった。こういうラーメンがしっかり息づいている千城台もなかなか素晴らしいなぁと思った。
このお店の名前をググっても、ブログなどでこのお店を紹介している記事はなかった。これまた「ラーメン発見伝」だった。僕は、基本的に車も持っていないし、外回りを仕事でしているわけでもないので、新店情報には疎い。けれど、こういう名もなき凄腕ラーメン屋さんを見つけることならできる。これが僕の方向性なのかな、とも思った。千葉のラーメン情報といえば千葉拉麺通信だが、まだまだ埋もれているラーメン屋さんは千葉にもたくさんある(はず)。そういうお店を見つけて、紹介していくことが今の僕にできることかな。
千葉にもまだまだ素敵なラーメン屋さんがある。その気持ちを大切にして、これからもラーメン街道を突っ走っていきたいと思う。今回、改めてそう思った。
豊春ラーメン
千葉市若葉区千城台東2丁目32-10
043-236-2378
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