2005年にバンベルク大学で学位をとったソニャ・クーンさんの『赤ちゃんポストと匿名出産』という本の第三部、「赤ちゃんポストと匿名出産の経験的研究」に、ドイツにおける赤ちゃんポストの設置場所の比率が紹介されている。これを見て、びっくりした。
学校（おそらく幼稚園を含む） 22％
病院 19％
児童施設（Jugendeinrichtungen） 17％ ＊Jugendamt＝児童相談所
公共施設 12％
その他 12％
薬局 11％
ディスコ 7％
なんと一番多いのが、学校ということになっているのである。僕がリアルに見た赤ちゃんポストの中にも、幼稚園にもろに隣接しているものがあった。
それから、ディスコというのがある。日本風に解釈しなおせば、カラオケボックスということになるかな。
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さらに、赤ちゃんポストに子を預けた女性の状況もデータ化している。
差し迫った緊急状況の特殊な集団 19％
家庭内の重圧 10％
パートナーとの不和／問題 10％
ひとり親ゆえの過度なプレッシャー 8％
経済問題 6％
絶望的状況 6％
反社会的家族関係 6％
生命の危機 5％
秘密を望む 5％
恥／羞恥心 5％
婚外関係で産んだ赤ちゃん 5％
次の子どもによる重圧 5％
公的支援の無知 5％
その他 3％
もろもろの問題 2％
一番多かったのが、まさに差し迫った緊急下におかれた社会集団の女性だった。が、それが何を意味しているのか、ちょっと分かりずらい、、、Spezielle Gruppen mit intendierter Notlage。文字通り訳せば、「差し迫った苦境・窮地の状態にある特殊な諸集団」となるんだけど、、、
で、クーンさんの研究だと、やはり、赤ちゃんポストの利用に関して、最も大きなカテゴリーを示しているのが、「緊急下の女性（Frauen in Not）だった。
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クーンさんに、是非とも会いたいなぁ、と願う今日この頃。同い年くらいかな？！
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あと、ちょっと調べてたら、千葉にSOSの緊急電話の相談窓口があったので、メモ的に。
http://www.midwife-chiba.org/midwife-chiba.html
「ミッドワイフ千葉」子育て無料電話相談について
千葉県助産師会では、子育て支援事業として、「ミッドワイフ千葉」という無料電話相談を行っています。
妊娠・出産・育児・母乳・離乳食・避妊・思春期相談・更年期・不妊症など、様々な女性に関する健康問題の相談に応じております。
受付期間と時間は、（月～金、１０～１６時）
土・日・祭日はお休みです。
電話 ０８０－５０３９－４７２０
千葉県助産師会という社団法人が設置主体になっています。
http://www.midwife-chiba.org/index.html
千葉の緊急下の女性はこちらに連絡する方法がベストかもしれませんが、サイトを見る限り、そういう女性のための何かがあるわけではなさそうです。（が、あるかもしれません）
