「赤ちゃんを死なせてしまうかもしれないお父さん、お母さんへ」
熊本からのメッセージです。
「もう子育ては無理!」「もう何もかも嫌!」「子育てやめたい」「子育てを放棄したい」「でも、誰にも相談できない」「子育てに疲れ果てた」、という人は、ちょっと読んでみてください!
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赤ちゃんを死なせてしまうと…
そのあとがとてもたいへんです。
まず、逮捕されます。
逮捕されるだけではありません。何年、何十年と刑務所に入れられてしまいます。たとえ「未遂」だったとしても、数年、刑務所に入ることになります。
また、ネット上に半永久的に自分の名前が残ります。たとえ、刑を終えたとしても、一生、名前を隠して生きなけばなりません。たいへんどころではありません。
「私なら大丈夫」、と思うかもしれません。「よけいなお世話だ」、と思うかもしれません。
でも、少し聞いてください。
ここで、これまで僕が研究したことを踏まえて、「赤ちゃんを死なせてしまう恐れのある人の傾向」を挙げたいと思います。
あくまでも僕がこれまで国内外で学んできたことをまとめたものなので、これが正しいと思っているわけではないですし、この特徴に該当するからといって、絶対に死なせるわけではありません。ただ、そうなってしまう可能性があるかも、という程度です。
◆赤ちゃんを死なせてしまいそうな人の傾向・特徴◆
●赤ちゃんを残して、外にでかけてしまうことに違和感がない。
●赤ちゃん~幼児に、ご飯を用意だけして、自分は外出しても平気。(一人で食べてくれるだろう、と思う)
●一日二日、オムツを変えなくても気にならない。
●ときおり、赤ちゃんにどなる、かっとなる、キレる。
●自分の子どもだけど、かわいいと思えない。ぶっちゃけ、嫌いになりかけている(すでに嫌いになっている)
●自分の親に赤ちゃんを頼めない、預けられない。(親への嫌悪がある)
●自分の夫・妻に赤ちゃんを頼めない、預けられない。
●その他、赤ちゃんを預けられる人が身近にいない。頼れる友人もいない。
●自分の育った家庭環境が嫌で、早く結婚していい家庭をつくりたいと思って赤ちゃんをつくったけど、その後、自分のつくった家庭も崩壊した。あるいは、崩壊寸前。そして、そのことを誰にも言えない。
●出産後に、夫婦関係が壊れ、別居、離婚していて、新たな恋人ができてしまい、赤ちゃんに気持ちが向かない。恋人のことばかりを考えている。赤ちゃんのことを、その人に言えない(隠している)。
●同性の友達はいるけど、赤ちゃんの話や相談ができる知人や友人はいない。
●赤ちゃんを育てるために、風俗で働いている。あるいは、風俗店で働こうとしている。
●ホストクラブや風俗店(あるいはクラブやライブハウス)にのめりこんでいる。
●誰かに頼ることは嫌だから、なんとか自分ひとりで赤ちゃんを育てようと頑張っているけど、正直、辛い。
…
こういう人は、「黄色信号」が出ているかもしれません。
「じゃ、どうしたらいいの?」
そういう人のために、いくつか、その方法をご紹介したいと思います(…と言っても、偉そうに助言したいわけじゃなく、「こういうやり方もありますよ」、と伝えたいだけです。悪しからず…)
原則的に、一人で赤ちゃんを見るのは不可能です。子育ては、一人で務まるようなものではありません。身近に頼る人がいないなら、とにかくあの手この手で、頼れる人、赤ちゃんを一時的に見てもらえる人とつながるしかないんです。そのことを踏まえて、、、
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①とりあえず、相談できそうな人(福祉系・保育系・看護系の道に進んでいるかつての友人・知人等)に話してみる。(それでもダメなら、②へすすむ)
②嫌かもしれないけど、最寄りの児童相談所に相談してみる。(相談員との相性が悪かったり、対応が悪かったら、③へすすむ)(ないしは、もう、強引にでも、児童相談所の職員に赤ちゃんを預けてしまう=最終手段の一つ)。自分の名前を言いたくない人は、「●●市に住んでいます。名前は言いたくありません」と伝えてみてください。
(一度預けたら、数週間~1か月くらいは赤ちゃんと離ればなれになるけど、その間に、冷静になって自分の今後のことを考えることはできます)
③近隣の母子生活支援施設や民間のシェルターに、とりあえず行ってみる。(即時、預けることはできないにしても、そこで働いている人とつながることはできる。心から親身になってくれる人はきっといます)
④SOS電話相談に、とりあえず電話してみる。何かいい情報を得られるかもしれない。あるいは、いい人と出会えるかもしれない。
⑤「189」に電話をする。そして、「もう、全部嫌! なんとかして!」と叫んでみる。子育ては、親だけでなく、社会全体の責任。遠慮しないで、「助けてくれ!」と訴えてほしい。(出た相手によって、その先の対応は変わってきます。いい人に電話がつながってくれるとよいけど… 嫌な印象を受けたら、とっとと電話は切っちゃいましょう。そして、次の手へ)
⑥スマホ(又はPC)のgoogle検索で、「●●●(自分の住んでいる県・市) SOS 相談 子育て」みたいな感じで、とりあえず検索してみる。そうすると、思わぬ支援者や支援団体と出会えたりします。
⑦あらゆる行政や支援団体に「不信」をもつ人は、自分の両親、ないしは相手の両親の家に、赤ちゃんを預けて、とりあえずその場を去る。
⑧夫・妻と別居、ないしは離婚していたら、その相手の家に赤ちゃんを預けて、とりあえずその場を去る(そして、しばらく自分の部屋に閉じこもって、休む)
⑨以上のことをどれもひとりでできなければ、①~⑧のことを、頼れそうな人と一緒にやってもらう。(全部、それは「自分と赤ちゃんを守るため」と思って…)
⑩それも全部嫌だ!という人は、熊本の慈恵病院に行くか、あるいは慈恵病院のSOS相談に電話してみてください。ここのスタッフは、皆、あなたの状況を深く理解してくれると思います。また、慈恵病院と提携している一般社団法人「命をつなぐゆりかご」を頼ってもよいかもしれません。
*さらに、日本財団がつくったこちらのサイトで、全国の妊婦・母子支援団体が紹介されています。こちらも活用できるかな、と思います。
⑪さらにさらに、それも全部嫌だ!という人は、このブログにメッセ下さい!!。匿名の相談に対して、匿名で応じます。一緒に考えることしかできませんが…。具体的にどうしたらいいかを話し合いましょう。
これ以外にも、まだまだ手だてはあると思います。
残念ながら、日本は、緊急下の母子・父子への子育て支援は手薄です。
政府もなかなかこちらの方にはお金をまわしてくれません。
子育てにかかわる「匿名支援」もまだまだ、前途多難です。
その背景には、「子を産んだなら、まずは親が責任をもって育ててください」というのがあります。
無論、ほとんどの親が、その責任をなんとか果たそうとしています。
が、その一方で、その責任に押しつぶされそうな親もやっぱりいるんです。
ドイツのある支援者の方が言っていました。
「産んだだけでも、ちゃんと責任は果たしているんです」、と。
日本では、産む責任を果たさずに中絶する男女が20万組くらいいます。
産んだだけでも、十分に責任は果たしているんです。
「親であることをギブアップ(あるいは一度リセット)することも、あり」なんです。
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日本の行政支援は、なかなか「おかたい」です。
でも、少しずつ、子育てに苦しんでいる親御さんへの理解も深まってきています。
とりあえず、「SOSのサインを出してみる」というのも、自分を守るための方法です。
赤ちゃんが死んでしまう前に、誰かに通報される前に、色々と試してもらいたいです。
一番大事なのは、こころある人とつながること。
世の中には、悪い人もいっぱいいるけど、それと同じくらい、「この人、変だなぁ」と思うほどに、おせっかいを焼いてくれる「おじさん」「おばさん」が結構いるんです。愛に満ち溢れた「変な人」もたくさんいるんです。
そういう人との「出会い」で、今の状況を乗り越えることもできるんです。
とりあえず、以上です。
from 熊本。