都賀駅界隈に、不定期に(主に土日?)出没する謎のラーメントラック。
しかし、記憶がとんで失念・・・ その後、何度か食べられるチャンスがあったのだが、食後だったり、追いかけたけど見失ったり、と、なかなか二回目を食べることができなかった。
先ほど、「なんかおなかがすいたなぁ~」とぼやきながら、かつて録画したラーメン番組をぼんやりと見ていたら・・・ きました! 懐かしいチャルメラの音~♪(しかも今日は短調でのチャルメラ・・)
そりゃ、行くしかないでしょ!
ということで、服を急いで着替えて、猛ダッシュ。雨が降っているのに、傘もささないで、走りまくった。だが、トラックはすでに走り出している。「待って~~~」と叫びながら、走るkei。すれ違う人が奇妙そうに僕を見つめる。「やめてくれ!俺を見るな~」と心の中で叫ぶ。
そして、追いついた♪
トラックの中を見渡すと、たしかに前に食べたあのトラックだ。今回はしっかりとメニュー表も写真におさめた。
今日は、「トンコツラーメン(塩)」(600円)を注文!
おじちゃんが手際よくゆっくりとラーメンを作る。その姿を見るのも屋台の楽しみ。ここのトンコツラーメンは、なんとなんと、塩(そのもの)と豚骨をブレンドした、まさに「塩豚骨ラーメン」だ。トッピングもシンプルで、手作りのメンマとチャーシュー、そして荒々しく切られたネギのみ。(サービスでのりもふりかけてくれた♪ありがと!おじちゃん)
タレ(かえし)がない分、油っぽさは全然ない。まさに塩と豚骨スープのみ!という感じ。だから、変にくどくなく、すっきりとした味わいになっている。豚骨スープは白濁だが、しっかりと出汁が効いていて、動物臭さがない。なんともまろやかでやさしい味わいのスープだ。けれど、屋台っぽい荒々しい感じがする。どんな食材が使われているのだろう。臭みを抑えるために野菜や生姜なんかは入っているのかな?
麺は製麺所に「屋台用で」とお願いして作ってもらっている特注麺らしい。屋台のコンロは基本的に火力が弱いので、茹でるのに時間がかかる。だから、火のとおりのよい細い麺を使用。だからか、すごくプツプツした食感の麺になっていて、これがまたスープによく合うのだ。麺の量は、店のに比べると若干少なめかな。
トッピングのチャーシューは絶品。僕が大好きなタイプのチャーシュー。がんこのチャーシューにちょっと似ている感じかな。屋台だけど、チャーシューの味もそこそこ控えめで、とても柔らかくて、ジューシー。メンマもおじちゃんがしっかり味付してくれている。
正油ラーメンに引き続き、トンコツラーメン(塩)もなかなか素晴らしかった。屋台というシチュエーションもすごく素敵。僕はあまり屋台のラーメンとかって食べてこなかったから、すごく楽しい。おじちゃんとの会話もすごく楽しかった。
おじちゃんは、この屋台のトラックのラーメン屋を続けていくみたい。将来的にラーメン屋になろうとは考えていないんだって。店を持つと、色んなたいへんさが出てくる。おじちゃんは、こうやって気ままにやっていきたい、休みたい時に休みたい、とちょっと照れ笑いしながら話してくれた。
売り上げに躍起になることもなく、気ままにトラックを流して、ラーメンを売る。そういう姿から、何か現代人が忘れている商売のあり方を垣間見た気がした。