Balcony Days

もうしばらくは香港暮らし

えっっっ

2008-09-25 11:34:49 | 日常
昨日 北角での最後の稽古に向かうのにオットとトラムに乗っていました

やるだけやって考えることは考え尽くしたこの2ヶ月あまりでしたから

後悔も思い残すこともなく 思えばこうして暮らした国を何度後にしてきたことか

幼かった娘もそんな暮らしの中で高校生活を終わろうとしていますが

親としてワタシたちは紛れもなく失格者です

「産んだ責任があるんじゃないの?」 と他人から言われたこともありますが

失格者ではあるけどワタシたちを責めることが出来る人は世界中にただひとり

ワタシたちの娘だけだと思っています

その娘も現状を理解し また ほんの少しですがそこにまだ僅かな希望を持ってくれてもいるようです

すべてが終わったら 「あなたがいたから頑張れたよ」 と伝えたいと思っています

後半 思いがけなく辛い思いをさせてしまいました

ああ そーか 後悔があるとすればそのことくらいです

で いつものようにゴトゴトに揺られていると眼下にみえる銀行に

長者の列 銀行自体は通常すでに閉まっている時間帯です

しかも その後の道すがら確認していくと他の銀行の前には行列なんてなくて普通に閉店してるし。。。

次の支店近くでトラムを降りて見に行きました

だって

その銀行はうちのメイン・バンクで全財産がそこにあるので。。。

深刻な取り付け騒ぎだったらこんなに静かに並んではいないだろうねと話しながら

店頭の張り紙を覗き込むと

「インターネット上で当社がリーマンBの株を大量に抱えており倒産の危機にあるという大変に悪質なデマが広まっていますが業績は安定しておりそのような心配は全くありません」

と書かれていました。。。でも 心配。。。この上一文無しになったら帰国もできなくなっちゃう

今 道友会の主力メンバーは香港人の若いお兄さんたちで彼らはみんな欧米にて

リーマンBも含め 株屋さんを歩いてきたエリートさんたちです

早速 大丈夫かと聞いてみると

「無問題 もしつぶれたとしても政府が10万㌦まで保証しますよ 心配だったらそれ以上のお金は他へ移しておけば安心です」

あ~そうなんだ ちゃんと政府が保証してくれるのね

話していると 10年来のメンバーで同年代のCさんが

「俺はあの銀行に何百万もの借金があるよ」 と すかさず笑いを取っていました

彼はワタシたちが出会った頃にはすでにひと財産残してリタイアしていました

その後は十数軒持っている不動産を動かしながら部屋の賃貸と管理を暇つぶしのようにやっているようです

いろんな人生がある

大事なのは自分の人生をちゃんと楽しめることだと思います

そう ありたいと強く思いました