Balcony Days

もうしばらくは香港暮らし

ひと月

2015-06-20 10:52:18 | 想うままに
そろそろひと月が経つね

バタバタと夕飯の支度をしながらトーストを焼きコーヒーを入れただけの朝食のテーブルで

オットに言われて気が付く

ひと月が経つのはあっという間の感があるけど

父が亡くなったのはもっと前のような随分昔のような気がして不思議

母をひたすら愛し 兄にはただただ厳しく 飼い犬や猫には優しく

娘には暖かく オットには深く ワタシには盲目な父だった

本と釣りと刀が好きで釣竿や刀の鞘も良く作っていた

釣り道具をすべて収納して椅子にもなるという箱を作った時は

すごいだろ 頑丈に出来てる 何でも入るぞ 地震が来ても大丈夫と散々自慢して

ワタシにくれると言う

ニスまで塗ってきれいに仕上がってるのに

釣りなんか行かないしいつどこへ行くのに使えと。。。

母に聞くと頑丈に作りすぎて重くて持てないらしい

あの『いろいろ入って便利なお父さんの箱』は

随分長いことワタシの部屋に放置され誰にも使われることはなかったなあ

21年間の闘病生活は動かない右手をたたいて泣くことも多く

89歳は大往生です 残されて泣くことはない

そうわかりながらも晩年の父の気持ちを思うと泣けて泣けて

それでも

葬儀も含め滞在中はなかなかに楽しく笑うことが多かった

お父さんがいたらもっと面白かったのになあ と

バカ娘は何度も思っていたよ