シニア担当のYokoです。
いもにあーとプロジェクトの一員として、4/29-5/1に福島県に行ってきました。
「福島県」
それは私にとってこれまで全く縁のない場所でした。
これまでに1度も行った事ありません。
知っている場所といえば、「猪苗代湖」
知っている有名人といえば、「野口英世」と「山口隆(サンボマスター)」
私が最初に勤めた会社と原発が関係がある とか
それくらいでした。
東京から近い でも 私の心の中では 少し遠いところ
それが「福島県」でした。
だけれども、そんな「福島県」が私にとって今回の震災で身近なものになったのです。
なぜなら
大好きなかけがえのない仲間の「ふるさと」
仲間を育てた「ふるさと」が今 悲しんでいる。苦しんでいる。
それが今回私がプロジェクトに参加した一番の理由です。
それ以上でもそれ以下でもなく参加しない理由は見つかりませんでした。
福島の空は青く広く
道の脇にはたくさんのたんぽぽ、水仙、チューリップが咲き
そろそろ終わりを迎える桜の花たち
朝の窓をあけると うぐいすや鳥たちが歌い
ホテルやお店の方たちはおだやかで
畑では農作業をする人たち
道端であう人たちは誰もがみなさん挨拶をしてくれる
この県が今 ひとりぼっちになっているなんてことを忘れてしまいそうでした。
広野町の皆さんの2次避難先である母畑温泉の有名な一流ホテル 「八幡屋」
ここがいもにあーとプロジェクトの拠点です。
毎週 金・土・日に 小野町出身で震災直後からふるさとに戻り支援を続けている
さぶの元に仲間が集まります。
土日の朝は6時のお散歩会からスタートです。
ラジオ体操 そして裏山の神社までお散歩です。
初日に出会ったおばあちゃまは歩いて5分位でやめました。
「ひざが悪いからここまでにしておく。登るのはいいんだけど、下りが痛いんだよね」
ゆっくりとそしてなまりのある言葉
そうなんです。膝が悪い方にとってつらいのは昇りではなく、下りなんです。
途中まで一緒に歩いて「今日はここまでにしましょ」
そうして私はお手玉を渡しました。
「足だけじゃなくて、手を動かすだけでも運動になるんですよ。」
「ありがとうね」とおばあちゃまは笑います。
私は中腹で他の皆さんをお待ちして、降りてくる方にお手玉を渡します。
「これいいの?もらっていいの?」
「ボケ防止にいいねぇ~」
「昔よくやったよぉ~」
持っていたお手玉はあっという間にほぼ完売です。
翌日もお散歩会におばあちゃまは参加してくださいました。
また一緒に歩きながらお話をしました。
「80才よ。2月12日生まれで、あの地震の1ケ月前が誕生日なの」
時間軸の基準が3月11日になっていることがわかります。
そこを一人別な青いスカーフを首に巻いたおばあちゃまが
すいすいと私たちを追い越していきます。
「あなたいくつになったの?90?」
「90なんて失礼なぁ~ そんなになってねぇーよ (笑)」
「あらぁ~、ごめんねぇ~ (笑)」
そんな穏やかな会話
「今日は昨日より登ろうと思うの。私より(年齢が)上の人が頂上まで登っているって聞いて
足が悪いからって言って、歩かない方が悪くなるでしょ。
広野に居た時はグランドゴルフやってたけど、今は出来ないから
散歩して少しでも鍛えようと思って。
いつか頂上まで登れたらいいなぁ~と思って」
80才の目標です。
「じゃぁ~昨日の倍のあたりに水芭蕉が咲いているから見に行きましょうよ」
「水芭蕉? ここに咲いているの??」
少しだけ咲いている水芭蕉を見ながら、昔尾瀬に行った話しから
歩く道脇にある葉っぱを見て
「これがふきよ。畑でできるのよりもこういう所に出来るほうがおいしいんだよ」とか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9d/3126f708e8535042a8854bfaf1d8142c.jpg)
そうしておばあちゃまはRiyokoさんと降りていきました。
今週末から「脳を元気にする大人のための健康の集い」
という名前で大人向けの支援も行えることになりました。
一つは、広野町出身で被災されているK先生の切り絵教室は
材料等を私たちが支援させて頂きます。
そしてもう一つは 私たちがシニアアートワークで培った
楽しくて元気になる時間をお届けする予定です。
こもりきりになりがちな方が部屋から出ていただくこと。
まずは大人向けはここからスタートです。
お散歩会がそうだったように、最初から大勢の人は来ないでしょう。
でも一人でも来てくれて、そこから始まればと今思っています。
昨日よりも今日、今日よりも明日に
少し いえ ほんのちょっぴりでいいから
何か一つ自分の中に目標が出来れば その種がまかれればいいな。
80才のおばあちゃまのように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/9a/aa62887e807132f335441244cf68b36e.jpg)
今日のブログのタイトル
「I Love You & I Need You ふくしま」
私の大好きなロックバンド サンボマスター山口氏らが組んだ福島県人バンド
猪苗代湖ズの福島応援ソングです。
有料ネット配信は直接福島に寄付されます。
(今はタワーレコードのみでCD販売されています)
その詩の一節
「明日から何かがはじまるよ ステキなことだよ
明日から何かがはじまるよ 君のことだよ」
創り出しましょう。
そんなステキな明日を。
I Love You & I Need You ふくしま
***********************************
いもにあーとプロジェクト ブログはこちらから
柴崎先生のブログ
自分セラピーでもプロジェクトのことは書かれています。 こちらから
いもにあーとプロジェクトの一員として、4/29-5/1に福島県に行ってきました。
「福島県」
それは私にとってこれまで全く縁のない場所でした。
これまでに1度も行った事ありません。
知っている場所といえば、「猪苗代湖」
知っている有名人といえば、「野口英世」と「山口隆(サンボマスター)」
私が最初に勤めた会社と原発が関係がある とか
それくらいでした。
東京から近い でも 私の心の中では 少し遠いところ
それが「福島県」でした。
だけれども、そんな「福島県」が私にとって今回の震災で身近なものになったのです。
なぜなら
大好きなかけがえのない仲間の「ふるさと」
仲間を育てた「ふるさと」が今 悲しんでいる。苦しんでいる。
それが今回私がプロジェクトに参加した一番の理由です。
それ以上でもそれ以下でもなく参加しない理由は見つかりませんでした。
福島の空は青く広く
道の脇にはたくさんのたんぽぽ、水仙、チューリップが咲き
そろそろ終わりを迎える桜の花たち
朝の窓をあけると うぐいすや鳥たちが歌い
ホテルやお店の方たちはおだやかで
畑では農作業をする人たち
道端であう人たちは誰もがみなさん挨拶をしてくれる
この県が今 ひとりぼっちになっているなんてことを忘れてしまいそうでした。
広野町の皆さんの2次避難先である母畑温泉の有名な一流ホテル 「八幡屋」
ここがいもにあーとプロジェクトの拠点です。
毎週 金・土・日に 小野町出身で震災直後からふるさとに戻り支援を続けている
さぶの元に仲間が集まります。
土日の朝は6時のお散歩会からスタートです。
ラジオ体操 そして裏山の神社までお散歩です。
初日に出会ったおばあちゃまは歩いて5分位でやめました。
「ひざが悪いからここまでにしておく。登るのはいいんだけど、下りが痛いんだよね」
ゆっくりとそしてなまりのある言葉
そうなんです。膝が悪い方にとってつらいのは昇りではなく、下りなんです。
途中まで一緒に歩いて「今日はここまでにしましょ」
そうして私はお手玉を渡しました。
「足だけじゃなくて、手を動かすだけでも運動になるんですよ。」
「ありがとうね」とおばあちゃまは笑います。
私は中腹で他の皆さんをお待ちして、降りてくる方にお手玉を渡します。
「これいいの?もらっていいの?」
「ボケ防止にいいねぇ~」
「昔よくやったよぉ~」
持っていたお手玉はあっという間にほぼ完売です。
翌日もお散歩会におばあちゃまは参加してくださいました。
また一緒に歩きながらお話をしました。
「80才よ。2月12日生まれで、あの地震の1ケ月前が誕生日なの」
時間軸の基準が3月11日になっていることがわかります。
そこを一人別な青いスカーフを首に巻いたおばあちゃまが
すいすいと私たちを追い越していきます。
「あなたいくつになったの?90?」
「90なんて失礼なぁ~ そんなになってねぇーよ (笑)」
「あらぁ~、ごめんねぇ~ (笑)」
そんな穏やかな会話
「今日は昨日より登ろうと思うの。私より(年齢が)上の人が頂上まで登っているって聞いて
足が悪いからって言って、歩かない方が悪くなるでしょ。
広野に居た時はグランドゴルフやってたけど、今は出来ないから
散歩して少しでも鍛えようと思って。
いつか頂上まで登れたらいいなぁ~と思って」
80才の目標です。
「じゃぁ~昨日の倍のあたりに水芭蕉が咲いているから見に行きましょうよ」
「水芭蕉? ここに咲いているの??」
少しだけ咲いている水芭蕉を見ながら、昔尾瀬に行った話しから
歩く道脇にある葉っぱを見て
「これがふきよ。畑でできるのよりもこういう所に出来るほうがおいしいんだよ」とか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9d/3126f708e8535042a8854bfaf1d8142c.jpg)
そうしておばあちゃまはRiyokoさんと降りていきました。
今週末から「脳を元気にする大人のための健康の集い」
という名前で大人向けの支援も行えることになりました。
一つは、広野町出身で被災されているK先生の切り絵教室は
材料等を私たちが支援させて頂きます。
そしてもう一つは 私たちがシニアアートワークで培った
楽しくて元気になる時間をお届けする予定です。
こもりきりになりがちな方が部屋から出ていただくこと。
まずは大人向けはここからスタートです。
お散歩会がそうだったように、最初から大勢の人は来ないでしょう。
でも一人でも来てくれて、そこから始まればと今思っています。
昨日よりも今日、今日よりも明日に
少し いえ ほんのちょっぴりでいいから
何か一つ自分の中に目標が出来れば その種がまかれればいいな。
80才のおばあちゃまのように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/9a/aa62887e807132f335441244cf68b36e.jpg)
今日のブログのタイトル
「I Love You & I Need You ふくしま」
私の大好きなロックバンド サンボマスター山口氏らが組んだ福島県人バンド
猪苗代湖ズの福島応援ソングです。
有料ネット配信は直接福島に寄付されます。
(今はタワーレコードのみでCD販売されています)
その詩の一節
「明日から何かがはじまるよ ステキなことだよ
明日から何かがはじまるよ 君のことだよ」
創り出しましょう。
そんなステキな明日を。
I Love You & I Need You ふくしま
***********************************
いもにあーとプロジェクト ブログはこちらから
柴崎先生のブログ
自分セラピーでもプロジェクトのことは書かれています。 こちらから
貴女のレポートの御蔭でみなさんの活動しておられる様子がありのままに伺えて本当に元気づけられました。ロスの私たちもそれを参考にして今後どういう支援ができるかかんがえます。また、様子をレポートしてください。お元気で。ラジオ体操と歌を歌うのは誰でも知っていることですからねぇ。
幸子
ロスからコメントありがとうございます。
どれだけ伝えきれるかわかりませんが
これからもこの場や「いもにあーとブログ」を
通してご報告いたします。
ラジオ体操と散歩の後はお腹が空きました。
どうやら参加された皆さん(特に子ども達)の中でも
朝食をしっかり食べられるようになったという
声もあります。
大きなことは出来ませんが、まずは皆さんが
少しでも外に出て、気分が変えられる事
そこからだと私たちは実感しています。
また報告させて頂きます。