白い東京

シニア担当のYokoです。

今東京は雪が降っています。

静かに　静かに・・・


今日の帰り道　

お店の前には小さな雪だるまがひとつ

公園には誰かの足跡がふたつ

木々は白い花がみっつよっついつつのように


こんな夜はあえて外を歩きたくなる私です。


傘には雪がしゃり

自分の足もともしゃりしゃり

車のタイヤもしゃりしゃりしゃり


静かな夜にだけ楽しめる音


大雪でお困りの方には申し訳ないと思いつつも

帰宅の足が止まってしまった人にも申し訳ないと思いつつも

明日の朝を心配する人にも申し訳ないと思いつつも


東京に降る　こんな雪が私は好きです。


誰も歩いていない積もった所をあえて歩く

振り向くと一歩　二歩と足跡がつく

普段ならあまり見ることのない

自分の足跡

そして滑らないようにといつも以上に気をつける

自分の足もと



こんな風に「歩く」事を意識させるのも　雪　ならでは



東京に来た人が感じることのひとつ

「歩くの早い」だそうです。

そう、なんだか忙しいこの東京では

自分が歩いている事すら忘れてしまうくらいの日々がある

「忙しい」も「忘れる」もどちらも「心を亡くすくらい」なのです。

だからこそ、間違いなく自分は歩いているのだよと

「心を取り戻すかのような」静かな時間を届けるために

雪は降るのかも・・と思ったりしながら　

しゃり　しゃり　しゃり　しゃり



東京に雪が降ると春が来る知らせだとも言われています。


そう、もう春はすぐそこに来ています。


東京の春はきれいです。