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Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

見て触れて、感じる、春のいろ

2014-04-08 12:10:24 | 素敵な現場
皆さま、春ですね~

こんにちは、Shikibuです。

長く寒く暗ーい冬はもう終わり!バンザーーーイ \(^◇^)/

春の訪れを告げるあたたかな空気や日差しとともになぜか世界が今までより一段と明るく、

カラフルになったように感じます。

皆さまは「春」というと何が思い浮かびますか?

それは何色でしょう。

その色を見たり、触れるとどんな気持ちになるでしょうね・・・

自然に目を向ければ土や幹の茶色に映える草や木々の瑞々しい新緑、日本人で良かったー

と思える満開の桜、いつも通る道の途中にある花壇に咲く赤、黄色、オレンジ、紫、ピンク

などのお花、あるいは少し霞がかった、優しく穏やかな空の色・・・

街中でもショーウィンドウや店先でカラフルなパステルカラーや鮮やかなネオンカラーが

目に付くようになりました。

こんな風に春の訪れを、”色”で感じて、味わっていただきたい・・・

そんな想いで今回のプログラムを作りました。

タイトルは「春のいろ」

机の上には透明感、あるいは透け感のある色紙をたくさん。
まるで机の上に春が来た、ように見えませんか?!



机の上のテーブルセッティングがあらかた終わったところで、まだこちらが何かお伝えする
前からご自身で手を伸ばして色々な色や模様を重ねられたS様
このところ、作品を作る手が止まりがちだったのですが、今回は思わず手が出てしまったようです



こんなふうに、”思わず” ○○してしまった、、という皆さまの行動、現場ではよく見聞きします。

その度に素材や作品、もしかしたら私たちセラピストの関わりがその方の何かを動かすエネルギー、

あるいは火付け役になったのなら嬉しいなあ、と思います。

現場ではご自身自ら作品を作ることができる方はもちろん、自ら作ることが難しい方でもできる限り

その方に寄り添い、何か少しでもその方の意思を作品に反映させることに心を砕いています。

例えば前述のS様、今回は最終的にモビールになる予定だったのですが、様々な色紙を厚く貼り合わせる

中で立体ではなく平面的な作品になりました。

他の皆様はモビールとして立体的な作品になる中、S様の作品は無理に立体にはせず、S様自ら貼り合わ

せたその色合い、形を尊重して平面を残しました。

S様の作品

もっと言うと、学校の授業ではないので必ず何かに仕上げなければならない、ということはせず、

この場にいらして、楽しいなあ、と感じていただけることを大事にしています。

そんな訳で時にはお席を離れてしまわれたり、お休みになってしまわれる方もいらっしゃいます、、、

が、それもOK。 残念ながら戻られない方もいらっしゃいますが、意外としばらくしたら戻ってきて

くださいます。

そういう時は、セラピストが皆で「○○さん、お待ちしてました!」「戻ってきてくださって嬉しい!!」

とお声がけします。本当に嬉しいから。

するとその気持ちは伝わるんですね。その後はすごく集中して作品を作られたり、お顔に笑顔が戻ります。

その方にとって、少し席を外す時間が必要だったのかなと捉えます。

お休みになる方も同様です。ずっと目を瞑られたままの方もいらっしゃいますが、楽しい雰囲気を感じて

くださるのか、穏やかなお顔をされていたり、作品ご紹介の際にふっと目を開けてくださったりします。

今回はこの半年間、最後の回、ということもありセラピストも気合?十分で臨みました。

カラフルな色が私たちセラピストの心もウキウキさせてくれる効果があったのでしょうか。

そこかしこで「○○さんの作品でーす」と作品をご紹介する声が上がります。

紹介された方はニッコニコ。 

皆さまの作品(一部)です。 これは平置きにした状態。

 

モビールにするとこんなふうになりました。

春のいろを取り入れ、春の訪れを感じるモビールが、明るい日差しを受けながら今も施設の皆さまのお部屋で、

そよ風に揺れているといいな。

  

* * *

そしてそして、今回はこの半年間最後の回ということで、今まで一緒にやってきた仲間のうち、

Sっちん、Kこ、Sちゃんが卒業、、、それぞれが新しい道に進んでゆきます。

さみしいけれどこの半年間(+α)、一緒に現場を作ってくれたことに心から感謝、ありがとう。

そして、Aどん、Fみ、これからの半年間、続けて一緒に現場を作ってゆけることが本当に嬉しい。

新しいメンバー&チームでこれからもよろしく!頼りにしてます

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