Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

年神様を迎える

2012-12-28 00:56:13 | 素敵な現場
みなさん、こんにちは。

今井(いけ)です。


クリスマスが過ぎると、あっという間に今年も終わりですね。

すぐに、また新しい年を迎えます。


12月は、今年一年を振り返りながら、来年の抱負や願いを込めたお正月のしめ飾りを作るアートワークを行いました。

12月13日は、「正月事始め」といっておせち料理や、お正月飾りの準備を始めるのに良い日とされているそうです。

お正月飾り。今では小さなスーパーや100均でも売っています。

私自身も自分で作った事は今まで一度もありませんでした。


家の入り口に飾るしめ飾りは、その年の幸福を約束する神様(年神様)へ向けて、その家が清浄な場所である事を示し、お迎えするという意味があります。

今年一年、どんな年でしたか?

来年は、どんな年にしたいでしょうか?

シニアの皆さんにそんな風に語りかけながら、ワークを進めていきました。


今回、皆さんに味わって頂きたかったこと。

一つ目は、しめ飾りの藁の感触と、その香りです。

皆さんがそれを味わって、どんなことを感じるのか?


私自身は藁の香りから、
小学校の帰り道、稲刈りの終わった田んぼで、友達と遊んだ記憶が蘇りました。
ずっと忘れていた記憶でしたが、思い出して懐かしくなりました。


ある男性の方は、
「これは日本人の心だね。」「米は神様からの贈り物だよ。」としみじみと話され、

またある女性は、
「疎開してた頃、さんざん触ったわ~。」 と、ちょっと苦笑い。稲作のお手伝いをたくさんされたようでした。
  
そんなお話を聞いている間にも、しめ飾りを頭にのせ、皆さんを笑いの渦に巻き込んでいる方が!!(笑)

皆さん、それぞれに何か感じていらっしゃるようでした。


そしてもう一つは、今年を振り返り、新年を迎える心の準備をする事。


ある女性は、「今年は、あんまり良くない年だった。」と話されました。

私が、「それは健康面で、ですか?」とお聞きすると、うなずかれます。

そして、「来年は、そうね…。今年より、良い年にしたいわね。」と、伝えてくださいました。



  



皆様、今年一年、ありがとうございました。

どうぞ良いお年をお過ごしくださいませ。




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