Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

8月15日

2010-08-15 02:36:04 | 素敵な現場
シニア担当のYokoです。

今日は8月15日 終戦記念日

1982年からはこの日を「戦歿者を追悼し平和を祈念する日」



戦後65年

私がお付き合いしているシニアのみなさまの平均年齢は85歳位です。

この日を迎えた時、20歳前後となります。



先日の花火のワークの時でした。

テーブルの上に布地にラメボンドで花火を鮮やかに描いたものをセットしておきました。

紺色の布地に大きく描かれた花火



「焼夷弾(しょういだん)みたいね」

そう1人の女性が口にしました。



焼夷弾 親爆弾の中に子爆弾が詰まれており、空中で分解され38発がばら撒かれるものです。



もう1人の女性は広島に原爆が落とされた数日後に、ご親戚を尋ねて広島に入ったと話して下さいました。



「我は海の子」 この歌が大好きだという海軍出身だった男性もいらっしゃいます。



「僕はこれだから(鉄砲を撃つまね)」と言ってアートワークの参加を拒んだ男性もいらっしゃいました。



戦争中に南の島で見た空の話をしてくださる男性もいらっしゃいます。



「恋愛なんてない時代です」そうおっしゃった女性もいらっしゃいます。




ここ数年、この時期のテレビでは

「伝えていく」という視点から体験者自らが証言していく

戦争に関する番組が多く放送されています。




シニアの方とかかわる

それは日本の生の歴史と関わる事のように私は思います。

そしてそれはお一人お一人の人生という歴史が一冊の本なのだとしたら、

目次も書かれている内容も異なります。

だからこそ、既に書かれている頁を大切に扱い、敬い、

そしてこれから書き足されていく、

もしかするとこれまで程の頁数がないであろう

新しい頁に

共に喜び 共に笑い 共に涙し 共に手を取り合う

あたたかく優しいアートワークという時間での出来事を

少しでも書き足していただければ・・・・

と、思うのです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
忘れてはならない日 (Yoko)
2010-08-16 00:54:18
>Unknownさん

コメントありがとうございます。

語り継ぐ・・・本当ですよね。

亡くなった私のおじは新聞記者でフィリピンで捕虜だったそうです。
私はまだ子供で恐いおじさんという印象でしたが、
もっともっと大切な話を聞いておくべきだったと
この年になって想います。

私たちのこれからの新しい頁には
書き足したくはないですね。

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共鳴 (Unknown)
2010-08-15 20:15:37
今日は私たち日本人が忘れてはならない終戦記念日ですね

私の地元も空襲で駅前が焼け野原になったそうです
なんにもない当時の写真を拝見したことがあります

ちょうど数年前のこのお盆の頃に、祖父に遠い東南アジアでの戦争の体験を話してもらったことを思い出します

本当に語り継いでいかなければいけないことですね

共に生きることの大切さとともに

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