Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

祭りの灯り

2013-06-28 16:24:40 | 素敵な現場
こんにちは。Junkoです。
札幌も夏がやってきました。

6月のワークの開催日は札幌祭りと言われる札幌で一番大きなお祭りの期間中で
さらにこの日は「郷土の日」として、
札幌の公立学校は(昔は会社も)半日お休みになっている日でした。
そんな特別な日のワークなのでテーマはお祭りをキーワードに練り上げていきました。

ふるさと。
シニアの皆さまのふるさとはどんな所かな?そしてどんなお祭りがあるんだろう?
思い出はあったりするのかな?
・・・というところからウォーミングアップは『カントリーサイン』をカードにして行いました。

カントリーサインはまちのシンボルと市町村名が書かれた標識で、市町村の境界に設置されています。
そのまちの特産品や名所が描かれていて見ていて楽しいものです。

(北海道のカントリーサイン、ぜひご覧ください (^^))
北海道のドライブが楽しくなる「カントリーサイン」

テーブルにカードを並べると皆さますぐに手に取られ賑やかな会話が始まりました。
カントリーサインの説明後、お一人ずつのふるさとのカントリーサインを探したり
描かれたシンボルからまちを推理したり・・・私の想像以上にとっても盛り上がりました。

そしてメインは、祭りに欠かせないもののひとつ、提灯を作っていきました。
真っ白の提灯の土台に、お花紙や和紙、それらを切り抜いた切り紙を貼り付けていきます。

提灯に刷毛で糊をぬりぬり、紙をぺたぺた。 ぬりぬり、ぺたぺた・・・・。
皆さままるで職人のようです。

「皆さま、集中されていますね!」と声をかけてみると笑いが起こり、そして沈黙・・・・

「そろそろ仕上げていきましょう」とお伝えしてもなかなか手がとまらないほど
皆さま夢中になって制作されていました。

その後、お一人おひとり承認をしていきました。

ご本人の作品とふるさとのカントリーサインを一緒にご紹介します。






今回は提灯の中に灯すライトも用意していたので灯りを灯し、
室内の電気を消してみると…
「わぁっ」という歓声に、まるで灯りが灯ったような笑顔。


ここでお見せすることはできないのですが、
灯りを灯した提灯を撮影していたら、偶然、ある方の素敵な写真を撮ることができました。
その方は絵画のお勉強をされていて、物静かで穏やかで自分に厳しい方です。
大口を開けて笑ったりはせず、静かに微笑む姿が印象的な方なのですが、
提灯の背景にとても嬉しそうな笑顔が写っていました。

またある男性は今回初めて参加されました。奥様がお誘いしてくれたのです。
手足に麻痺があるようでちょっと不自由そうで、始めは表情も硬かったのですが
ワーク終了後には穏やかな笑顔を見せてくれました。
思い出に…とご希望されたので写真をパチリ。



皆さまの心の灯りのよう…
楽しくて明るくて優しい時間でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿