Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

雨の音・雨の色

2013-06-20 09:20:39 | 素敵な現場
こんにちは、シニア担当のsaoriです。
今月のシニアのワークは
『雨』をテーマに考えました。

雨… 皆さんにとって雨ってどんなイメージですか?
濡れる?野菜がよく育つ??
人それぞれに色々な捉え方があると思います。

普段の私は雨が嫌いです。
特に雨の日の朝。
電車は蒸れるし、傘は邪魔だし、
服装には気を使うし、催しは中止になるしで…嫌気が差してしまいます。

でも、ゆったりとした休みの日なんかは別物なんです。
雨の風情を楽しんでいる瞬間は至福の時…
耳をすませば「ケコケコケコ」と
賑やかな蛙達。
物置小屋の軒下ではピチョンピチョンと雨垂れが音を立てて音楽会が開かれています。
よその庭で色づく紫陽花には心癒され、色とりどりの傘は花のようにくるくると回ります。

心次第で雨ってこんなにも楽しく
素敵な世界になるんだなぁ…と考えさせられます。

そんな事から今回のワークは、
「雨が灰色の世界じゃもったいない!何通りもの色や音がある自然の世界を私一人ではなく、シニアの皆さんやサポーターの皆と味わいたい。」
という想いから考えた ちょっと盛り沢山(?)なワークです。

タイトル…「雨の音・雨の色」
雨の音を作り出したり
雨の色をイメージして滲み絵にしてみたり、
透明感を感じてみたり。
やりたい事が沢山!
(これでも減らしたのですが…)


まずはウォーミングアップの体操から。
外は雨。気分も上がります!
ガーゼを巻いたタンポ2本を使って、手の運動をしていきます。
太鼓の達人の「ばち」のように
タンポをテーブルに打ち付けたり
お隣の方と仲良くカンカンカンと合わせたり。
シニアの皆さんリズミカルです!

タンポに慣れた頃を見計らってメインワークへ進めていきます。
タンポに水をつけて、水彩クレヨンやパステルが塗られた和紙にポツポツと着けていきます。

色の滲みを楽しみます。
沢山の色があるので
そこから選べるように、ゲーム感覚のようにお題を出して色を滲ませていきます。
紫陽花の色、蛙の色、好きな傘の色…
皆さん一生懸命にポンポンポンと叩いていきます。
ここで同時に雨運動と題して、タンポで雨音を出してみました。
小雨の音…「ポツポツ」…
大きな雨の音…「ボツボツっ」
雷雨!…「どどどーっ」

(進行を間違ってしまって反省…。
雨の音から先にじっくりと始められてたらなあ。。)

ともあれ、皆さん、沢山の色紙を滲ませました。
その中からご自分の雨の世界を透明な枠に納めていきます。

賑やかな雨の世界
みずみずしい雨の世界
シニアの皆さんの美しい世界が
アートで表現されていきました。

   

   



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