専攻科滋賀の会発足後、今日までの動き
2009年11月8日専攻科滋賀の会・第一回学習会開催にあたり、冒頭、同会会長の立岡 晄が2009年7月会発足から現在までの活動報告および今後の趣意を述べました。下記ご参照ください。
1、念願の「専攻科滋賀の会」発足から4か月
去る、7月11日(日)に約50人の参加者で専攻科滋賀の会が発足しました。当日は養護学校の先生、保護者、作業所職員、学者、議員、一般など多方面からの参加がありました。
設立総会の発足に先立ち、大阪電気通信大学の坂井教授がコーディネーターとなり「障害青年にさらに教育を」と題してのシンポジゥムを行いました。シンポジストにはお子さんを専攻科に学ばせた体験をもつお母さんの池田里美さんから、また三重県の聖母の家専攻科の辻正先生からその内容や意義を、そして滋賀県の特別支援学校から専攻科設置の必要生を伊藤昭三先生から、加えて専攻科滋賀の会を立ち上げるに当たって奮闘して頂いている近江学園の森本創先生という4人がそれぞれの立場から報告をし、討議して頂きました。
これが第1部で、第2部として「専攻科滋賀の会の発足総会」を行いました。主な内容は発足総会に至る経過報告、会の活動方針、予算、規約など組織に必要な事項を提案し、討議しました。特に異論はなく、最後に会長以下役員選出を行い正式に専攻科滋賀の会が発足しました。
2、発足後の周辺事情
会の滑り出しは順調で、なぜかタイミングよく総会終了2週間後の7月25日(土)に彦根の辻真理子市会議員の取り計らいで滋賀県の嘉田由紀子知事を囲む懇談会が彦根であり、専攻科について話し合う機会に恵まれました。私と今野副会長が出席し、滋賀県内の養護学校保護者や教師の70%以上が教育期間の延長を望んでいると言う県民要求を報告したところ、嘉田知事は大変真摯に受けとめられ専攻科について「研究します」と前向きな約束をしていただきました。嘉田知事はこの懇談会に先立って、専攻科が全国に8か所しかないことなど事前学習をされておりその積極さにこちらの方が励まされました。
またこれもタイミングよく、8月には彦根の聖泉大学に於いて第25回障害児の進路にかかわる懇談会でお話しする機会があり、専攻科滋賀の会発足と今後についても報告させていただいたことで早速入会申し込みもあり、専攻科の話題と活動は着実に広まりを見せつつあります。
3、活動方針具体化の動き
さて、専攻科滋賀の会では総会で決めた活動方針に基づき、着実に動いているところですが、専攻科滋賀の会が発足し、活動を本格化させていることなどを滋賀県の教育委員会、障害者自立支援課など、関係行政機関をはじめ、県内のすべての養護学校の校長先生や教頭先生を訪問し、総会資料やアンケート結果報告書などをお渡ししながら、専攻科について懇談も行ってきました。
もちろん嘉田知事にはこうした節目で活動報告もしており、先日も知事から激励のお手紙が送られてきました。
さらにこの間、活動方針に基づききょうされん滋賀の常任理事会の了承のもとで「きょうされん滋賀に加盟する作業所」に対して専攻科に関するアンケート用紙を各作業所などに配布させていただいたところです。
現在解答用紙が返送されつつありますが、近いうちには集約し、分析することになっています。このアンケートは養護学校卒業後受け入れて頂く作業所などから見て教育期間延長の必要性を問いかける内容になっています。
なお、こうした滋賀の動きに影響を受け、東京でも都内の養護学校にアンケートを取りたいので、詳細を教えてほしいという問い合わせがきています。さらに和歌山県や三重県でもアンケートを取ろうと言う動きが出始めています。
このように私たち滋賀の会が全国各地に影響を与え世論を喚起することにより知事や教育委員会も動きやすくなるのではないでしょうか。
また、8月8日(土)~9日(日)の両日、全国障害者問題研究会の全国大会が茨木県の筑波大学で開かれました。この通称全障研全国大会に今野副会長と徳田事務局長が参加され分科会で「専攻科に関するアンケートを実施して」と題したレポート発表をされました。35人の参加者は滋賀の活発な動きに励まされたようです。詳細は専攻科滋賀の会HPをご覧ください。
(下記ご参照ください↓)
http://blog.goo.ne.jp/senkouka-shiga/e/e6bff47c70b78458e3846937bf93edaf
4、大いに世論を喚起させよう
なお、さらに情報を広めるにはHPによる専攻科滋賀の会の活動や情報提供は欠かせません。HPは可能な限り更新をし、一人でも多くの人にお伝えしていくよう努力をしていきたいと思います。
その他、滋賀県大津市に本部がある人間発達研究所(加藤直樹所長)が発行する通信の本年3月号、6月号、9月号に3回連続で「養護学校卒業後も専攻科、短大、大学で学ばせたい」と題して記事が掲載されたことで、読者にじんわりと専攻科の意義やニーズが高いことなどが伝えられたのではないでしょうか。
次いで、きょうされんの発行する月刊誌TOMO10月号には「養護学校卒業後に専攻科、短大、大学を!!」と題しての記事が掲載されたことですでに具体的な反響が表れてきています。何とこのTOMOは全国各地に3万部以上の発行部数をもっており、いよいよきょうされんにも専攻科のことが話題になりつつある状況を生んできています。
5、当面の課題は会員拡大の目標達成です
ところで活動方針で専攻科滋賀の会の会員300人を募ろうと言う方針に対して、現在150人を超えたところです。まだあと大凡150人を専攻科滋賀の会に迎え入れねばなりません。これは役員メンバーが中心になって役員会ごとに5人づつの会員拡大をしてきましょうという申し合わせなどして努力中ですが、今日お集まりの皆さんにも是非ともご協力をお願いし一人ひとりに声をかけ幅広い人たちを迎え入れたいと思います。
特に養護学校に子どもを通わせているご両親には一人でも多くご加入して頂くよう、先生たちからも呼びかけて下さい。障害児の教育期間をさらに延長しようと言う専攻科づくりを実現するには県民の皆さんに広く理解して頂かねばなりません。そのためには多くの会員と支援者が必要です。会員拡大は当面の重要課題です。ともにがんばりましょう。
さて、先日は滋賀大学教育学部4回生の学生さんが専攻科についての卒業論文を書きたいので状況を教えて下さいとの申し入れがありました。もちろん会員になって頂き活動をする中でこそ説得力のある卒論が書けるのではないでしょうか。今日もこの会に出席して学ばれておられます。うれしいことですよね。皆さんも応援してあげてください。
6、公立の専攻科を開設された鳥取大、渡部先生を迎えての学習会
昨年12月、第5回全国専攻科研究集会が鳥取市で開催されました。ご承知のように公立では唯一の専攻科です。集会の前日には専攻科の授業を見せて頂いたり、集会では渡部先生の記念講演を聴かせていただきました。本日の学習会では多忙な中お越し頂き、滋賀への熱いメッセージを含めお話が聞けます。ともに学び、明日への展望を確認し合いたいと思います。
2009年11月8日(日) 立岡 晄
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e-mail= senkouka.shiga@gmail.com
2009年11月8日専攻科滋賀の会・第一回学習会開催にあたり、冒頭、同会会長の立岡 晄が2009年7月会発足から現在までの活動報告および今後の趣意を述べました。下記ご参照ください。
1、念願の「専攻科滋賀の会」発足から4か月
去る、7月11日(日)に約50人の参加者で専攻科滋賀の会が発足しました。当日は養護学校の先生、保護者、作業所職員、学者、議員、一般など多方面からの参加がありました。
設立総会の発足に先立ち、大阪電気通信大学の坂井教授がコーディネーターとなり「障害青年にさらに教育を」と題してのシンポジゥムを行いました。シンポジストにはお子さんを専攻科に学ばせた体験をもつお母さんの池田里美さんから、また三重県の聖母の家専攻科の辻正先生からその内容や意義を、そして滋賀県の特別支援学校から専攻科設置の必要生を伊藤昭三先生から、加えて専攻科滋賀の会を立ち上げるに当たって奮闘して頂いている近江学園の森本創先生という4人がそれぞれの立場から報告をし、討議して頂きました。
これが第1部で、第2部として「専攻科滋賀の会の発足総会」を行いました。主な内容は発足総会に至る経過報告、会の活動方針、予算、規約など組織に必要な事項を提案し、討議しました。特に異論はなく、最後に会長以下役員選出を行い正式に専攻科滋賀の会が発足しました。
2、発足後の周辺事情
会の滑り出しは順調で、なぜかタイミングよく総会終了2週間後の7月25日(土)に彦根の辻真理子市会議員の取り計らいで滋賀県の嘉田由紀子知事を囲む懇談会が彦根であり、専攻科について話し合う機会に恵まれました。私と今野副会長が出席し、滋賀県内の養護学校保護者や教師の70%以上が教育期間の延長を望んでいると言う県民要求を報告したところ、嘉田知事は大変真摯に受けとめられ専攻科について「研究します」と前向きな約束をしていただきました。嘉田知事はこの懇談会に先立って、専攻科が全国に8か所しかないことなど事前学習をされておりその積極さにこちらの方が励まされました。
またこれもタイミングよく、8月には彦根の聖泉大学に於いて第25回障害児の進路にかかわる懇談会でお話しする機会があり、専攻科滋賀の会発足と今後についても報告させていただいたことで早速入会申し込みもあり、専攻科の話題と活動は着実に広まりを見せつつあります。
3、活動方針具体化の動き
さて、専攻科滋賀の会では総会で決めた活動方針に基づき、着実に動いているところですが、専攻科滋賀の会が発足し、活動を本格化させていることなどを滋賀県の教育委員会、障害者自立支援課など、関係行政機関をはじめ、県内のすべての養護学校の校長先生や教頭先生を訪問し、総会資料やアンケート結果報告書などをお渡ししながら、専攻科について懇談も行ってきました。
もちろん嘉田知事にはこうした節目で活動報告もしており、先日も知事から激励のお手紙が送られてきました。
さらにこの間、活動方針に基づききょうされん滋賀の常任理事会の了承のもとで「きょうされん滋賀に加盟する作業所」に対して専攻科に関するアンケート用紙を各作業所などに配布させていただいたところです。
現在解答用紙が返送されつつありますが、近いうちには集約し、分析することになっています。このアンケートは養護学校卒業後受け入れて頂く作業所などから見て教育期間延長の必要性を問いかける内容になっています。
なお、こうした滋賀の動きに影響を受け、東京でも都内の養護学校にアンケートを取りたいので、詳細を教えてほしいという問い合わせがきています。さらに和歌山県や三重県でもアンケートを取ろうと言う動きが出始めています。
このように私たち滋賀の会が全国各地に影響を与え世論を喚起することにより知事や教育委員会も動きやすくなるのではないでしょうか。
また、8月8日(土)~9日(日)の両日、全国障害者問題研究会の全国大会が茨木県の筑波大学で開かれました。この通称全障研全国大会に今野副会長と徳田事務局長が参加され分科会で「専攻科に関するアンケートを実施して」と題したレポート発表をされました。35人の参加者は滋賀の活発な動きに励まされたようです。詳細は専攻科滋賀の会HPをご覧ください。
(下記ご参照ください↓)
http://blog.goo.ne.jp/senkouka-shiga/e/e6bff47c70b78458e3846937bf93edaf
4、大いに世論を喚起させよう
なお、さらに情報を広めるにはHPによる専攻科滋賀の会の活動や情報提供は欠かせません。HPは可能な限り更新をし、一人でも多くの人にお伝えしていくよう努力をしていきたいと思います。
その他、滋賀県大津市に本部がある人間発達研究所(加藤直樹所長)が発行する通信の本年3月号、6月号、9月号に3回連続で「養護学校卒業後も専攻科、短大、大学で学ばせたい」と題して記事が掲載されたことで、読者にじんわりと専攻科の意義やニーズが高いことなどが伝えられたのではないでしょうか。
次いで、きょうされんの発行する月刊誌TOMO10月号には「養護学校卒業後に専攻科、短大、大学を!!」と題しての記事が掲載されたことですでに具体的な反響が表れてきています。何とこのTOMOは全国各地に3万部以上の発行部数をもっており、いよいよきょうされんにも専攻科のことが話題になりつつある状況を生んできています。
5、当面の課題は会員拡大の目標達成です
ところで活動方針で専攻科滋賀の会の会員300人を募ろうと言う方針に対して、現在150人を超えたところです。まだあと大凡150人を専攻科滋賀の会に迎え入れねばなりません。これは役員メンバーが中心になって役員会ごとに5人づつの会員拡大をしてきましょうという申し合わせなどして努力中ですが、今日お集まりの皆さんにも是非ともご協力をお願いし一人ひとりに声をかけ幅広い人たちを迎え入れたいと思います。
特に養護学校に子どもを通わせているご両親には一人でも多くご加入して頂くよう、先生たちからも呼びかけて下さい。障害児の教育期間をさらに延長しようと言う専攻科づくりを実現するには県民の皆さんに広く理解して頂かねばなりません。そのためには多くの会員と支援者が必要です。会員拡大は当面の重要課題です。ともにがんばりましょう。
さて、先日は滋賀大学教育学部4回生の学生さんが専攻科についての卒業論文を書きたいので状況を教えて下さいとの申し入れがありました。もちろん会員になって頂き活動をする中でこそ説得力のある卒論が書けるのではないでしょうか。今日もこの会に出席して学ばれておられます。うれしいことですよね。皆さんも応援してあげてください。
6、公立の専攻科を開設された鳥取大、渡部先生を迎えての学習会
昨年12月、第5回全国専攻科研究集会が鳥取市で開催されました。ご承知のように公立では唯一の専攻科です。集会の前日には専攻科の授業を見せて頂いたり、集会では渡部先生の記念講演を聴かせていただきました。本日の学習会では多忙な中お越し頂き、滋賀への熱いメッセージを含めお話が聞けます。ともに学び、明日への展望を確認し合いたいと思います。
2009年11月8日(日) 立岡 晄
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