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NPO法人 専攻科 滋賀の会

盲・聾・養護学校高等部への専攻科設置拡大、そして広く特別な教育的ニーズを有する青年たちの教育機会の保障をめざす滋賀の会

専攻科滋賀の会総会&記念講演会を開催しました

2015年07月26日 13時18分16秒 | ご報告

総会開催結果

昨日7月25日(土)滋賀県近江八幡市において総会を開催し各議題に関して執行承認され、新年度へ向けスタートを切ることができました。これも会員の皆さま、県内外からご協力いただいている皆さまのご支援の賜物と考えております。ここに深謝申し上げます。

▲総会風景

▲写真右より:総会前の準備中の当会メンバー、当会立岡理事長からの挨拶、議長は当会坂井理事、記念に御挨拶頂いた障滋協事務局長宮本様

(宮本様有難うございました!)

▲写真右より:情勢報告をする森本理事、活動報告をする徳田事務局長、会計結果報告をする池田会計監査員

また、本年度は執行出来ていない広報啓蒙活動面の充実、各種団体様のマッチング等課題は山積みでございますが、理事メンバー一同がんばっていきますのでどうぞ宜しくお願い致します。


記念講演

愛知県立大学名誉教授・見晴台学園大学学長 田中良三先生のご講義を頂きました。田中先生は専攻科の全国組織である全専研会長であることから、ようやく満を持しての講演が叶うことになりました。

全専研の実践にみつカリキュラムの特徴として、「学び支援論」のなかで子供から大人へ移行支援することで人格形成されていくこと。この点が非常に参考になりました。国の制度はいろいろあれど、必要なのは「学び」であることを再認識ができたと思います。

また、興味深かったのが田中先生が学長を務められている見晴台学園大学の取り組みの紹介です。本学園は昨年秋に開学したばかりですが、充実した講師陣とその学びの実践でした。大学同様、シラバス(Syllabus:大学等における講義・授業の大まかな学習計画)が存在していることに加え、ファカルティ・ディベロプメント (Faculty Development、FD大学教員の教育能力を高めるための実践的方法/講師評価)の実践も行っており、学生と講師の総合評価をしっかり実践されているのは驚きでした。

参加者の概要は、滋賀県内の「まなぶ作業所」関係者の先生や、福祉系の大学生、特別支援学校の先生、保護者という内容で参加者から講演内容は「障がい者の権利条約と大学教育の保障」とテーマで、後期中等教育と本来のまなびとは何か?。。。という専攻科の必要性ならびに存在意義を説かれました。後期中等教育と現場本髄に接する事ができたような気がしました。

また、田中先生は冒頭専攻科活動を始められるきっかけとして、特別支援学校を卒業されるダウン症の女性生徒に「卒業したら何になりたい?」と田中先生が問いかけたところ、その生徒は「働きにいくの!」と答えたそうです。選択の余地のないその返答に田中先生は涙がでる思いだったそうです。一方、当会の立岡理事長も同様、障害福祉の場ち関わるきっかけの名古屋の某作業所で見学された立岡理事長は、あまりにも元気で聡明な知的障がいを持つ就労青年らに心をうたれ、その後無認可作業所を滋賀県に設立するきっかけとなったそうです。さらに、当時立岡理事長は就学猶予(しゅうがくゆうよ)および就学免除(しゅうがくめんじょ)されいた在宅の障がいを持つ若者たちの自宅訪問しており、その若者より「がっこにいきたい(学校に行きたい)」と聞き心をうたれたとのお話しを伺う事がありました。異口同音関係者である先生方、先輩方の想いは一緒であることも本日の発見でした。 (事務局K)

※次の記事に一部ですが動画があります。


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