毎日寒い日が続いていますが、皆さんお元気にお過ごしですか?
こう毎日寒いと,夜はやはり鍋物が恋しくなりますね~。
鍋といえば,寄せ鍋,水炊き,みぞれ鍋,チゲ鍋,しゃぶしゃぶ,カレー鍋など各家庭のお好みで数え切れないほどの種類がありますが,具を選ぶときに欠かしたくないなー,と思うのは,私だったらやっぱり「きのこ」でしょうか。
しいたけ,ひらたけ,ブナシメジ,えのきだけなどを鍋に入れると良い味のだしが出るだけでなく,香りも一段と良くなって,思わず箸をのばしたくなるものです。我が家の子供達もきのこは大好物です。
ところで,仙南圏域のきのこ生産者は,福島第一原子力発電所の事故以来,大変な苦労を重ねながら,安全・安心な生産物の提供に今日も頑張っています。
今回は,頑張っている県南のきのこ生産の例を,2つご紹介します。
1つ目は,角田市で施設栽培により原木しいたけの生産を続けている林家Eさんのご紹介です。
なお,原木しいたけの栽培の仕方は2種類あり,主に屋外(林の中など)で育てる「露地栽培」と,ハウスなど(室内)で育てる「施設栽培」に分けられますが,放射能の影響で出荷が制限されているのは「露地栽培」であり,「施設栽培」は出荷が制限されていません。また,出荷前には確認のため検査を徹底していますので,ご安心してお召し上がりください。
まずは,収穫間近の,見事なしいたけをご覧ください。
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遠目だとわかりづらいかもしれませんが,大型で肉厚の素晴らしいきのこです。
原木栽培のしいたけは,伐採したナラ類やクヌギの木に,しいたけ菌を植えて半年から9ヶ月も掛けてゆっくりと育てるので、手間も時間もかかりますが,その分,肉質が硬くまた分厚く,口に入れた時の風味も抜群、歯ごたえも抜群で,昔ながらの本当のしいたけの味を私たちに伝えてくれます。
また,しいたけは、低カロリーであるだけでなく,ビタミンB群やエリタデニンなど血圧やコレステロール値の高い人に効用がある言われる成分も含む健康に良い食材ですので,色々なお料理に使ってみてください。(私はそのまま醤油をたらして焼いて食べるのがとても美味しく好きです。)
このしいたけは,角田市内の農産品直売所やフレスコキクチ角田店に出荷されているとのことですので,角田市に行かれた際には,ぜひ立ち寄ってみてください。きっと,しいたけだけでなく,食べてみたい食材と出会えるのではないでしょうか。
2つ目は,仙台で,川崎町で生産されているえのきだけが売られていたのでご紹介します。
写真は,仙台のヨークベニマルA店の陳列棚ですが,たまたま買い物に行った際に「産地の見える野菜」として売られていたものです。
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パッケージには,川崎町のきのこ生産施設「株式会社 森の木の子工房」の名前が書かれていました。
同社では,ヨークベニマルを中心に出荷を行っているそうですので,色々な店舗で目にすることができるかもしれません。人工栽培施設で屋内生産されたえのきだけですので,安心して使っていただけます。見つけた場合は,ぜひ手にとってご覧ください。
えのきだけは,しいたけと同じビタミンB群のほか,豊富な食物繊維や糖質・脂質の代謝に関わるナイアシンを含んでおり,ご賞味頂きたい健康食材です。今回買い求めたえのきだけも,早速とんこつ風味鍋の一部になりました。
県南のきのこ生産者は,風評や生産面での苦労に堪えながら,安全・安心な生産物を皆様にご提供するため,努力を続けています。
ぜひ,皆様の暖かいご支援とご理解をお願いいたします。 【林業振興部 S】