7月27日、マラウイ国のかんがい技術者4名を対象にかんがい技術者としての能力向上を目指しての研修を行いました。
大河原地方振興事務所に到着した研修生は当事務所長を表敬訪問し、日本食やフットサルの話で盛り上がりました。
【表敬訪問する研修生】
その後、『よりよい整備計画を目指して~地域住民とともに作る計画』の講義を受け、実際に計画立案の手法のひとつであるワークショップを実践しました。管内事例を基に農家・地域住民・子供・行政の役になりきって(ロールプレーイング)、ワークショップに挑戦です!
【アイスブレークで顔じゃんけん】
初対面同士の緊張をほぐすためにアイスブレークを行い、マラウイでは、じゃんけんの概念がないようでしたが、顔じゃんけんで盛り上がりました。
【グループワーク】
カードを用いて水路整備に係る意見やアイディアを出し合い、それをグルーピングして論理的に問題点や良い点を整序し、『水路整備構想のイメージ』を作成しました。
【発表】
ワークショップで生み出した『水路整備構想』を県職員役になったリンバニ団長から発表してもらいました。
お昼は、柴田町の農村レストラン『縄文の幸』で夏野菜たっぷりのランチを頂きました。農村レストラン初!の外国からのお客様だったようですが、研修生はぺろりと美味しく食べました。そして、農村レストランがある上川名地区の集落活動について『人生の楽園』にも出演された加藤氏からお話を伺いました。
【農村レストラン】
箸を上手に使って、美味しく食べていました。
【夏野菜をふんだんに使用した郷土料理】
今回は、研修生に「ずんだ餅」を食べてもらいたいとのことで特別に作って頂きました。
●メニュー●
柴田町の特産品である「ゆず寒天」、夏野菜の天ぷら、お母さんの煮付け、酢豚、きゅうりの酢の物、コリンキーときゅうりの漬け物、おかひじき、ズッキーニのお味噌汁、舞茸おこわ
【農村レストランのお母さんと加藤氏と一緒に】
研修生は「Good place! Good food!」と賞賛していました。
最後は、大河原管内のかんがい施設の現地調査を行いました。特に蔵王町の疣岩(いぼいわ)円筒分水工には興味津々だったようです。
【疣岩円筒分水工】
分水工の真ん中から吹き出た水が、円の円周の長さで澄川用水路に70%、黒沢尻用水路に30%に自然に分水して流れるように設定されている分水工です。水分配が目に見えて公平に行われるので、水争いが生じず有効な分水方法として価値の高い施設となっています。
ぜひ、マラウイ国でも大河原管内で研修したことを活かして、地域の声を取り入れた魅力ある農村整備に取り組んでいって欲しいと思います。
【参考】
・マラウイ国農業水利人材育成支援事業 → http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosonshin/miyagi-nn-international.html
・昨年の研修の様子 → http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/oksgsin-ns/marauikokukennsyuu.html
農業農村整備部 AK