7月28日、アフリカ・マラウイ国のかんがい技師4名を対象にかんがい技術者としての能力向上を目指しての現地研修を行いました。本県では平成22年度から「みやぎ国際協力隊プロジェクト」を実施していて,マラウイ国へ青年海外協力隊として職員を派遣し現地のかんがい技術の普及、定着の支援を行っています。さらに,効果的なプロジェクトの実施のため,JICA「草の根技術協力事業」を活用して,専門家の派遣や研修員の受け入れを実施しています。
大河原地方振興事務所に到着した研修員は当事務所長を表敬訪問し、その後土地改良事業の計画から維持管理についての講義を受けました。
【表敬訪問をする研修生】
【講義を受ける研修生たち】
その後の現地研修では管内の農業水利施設等を視察しました。研修員は青々とした木々や豊富な水といった日本の自然環境の豊かさに驚きながら、スタッフに施設についての質問を積極的に行うなど、とても意欲的に研修に臨んでいました。
【村田町 岩渕堰にて取水堰を見学】
【川崎町 ワンド(水辺の生き物の住処)の見学】
【蔵王町 円筒分水口(用水を均等に分配する施設)の見学】
【蔵王町 澄川取水堰を見学】
マラウイ国はアフリカ南部に位置する人口1500万人ほどの国で世界最貧国の一つです。主要産業は農業で,全人口の85%が農業従事者で占められています。今回の研修が広く活かされ,マラウイ国の農業がさらに発展することが期待されます。