毎日仙台から大河原に通勤しているのですが,その途上,船岡駅前に気になる物件がありました。駅のホームの隣に,交流用の赤い機関車と客車が「停車」しているのです。
東北本線から機関車が牽引する客車列車が消えて久しく,貨物列車も新型機関車となった今では,相当気になる存在。ついに近づいてみることにしました。
船岡駅前の公園の奥,金網で厳重に仕切られた中に,その機関車はありました。機関車には「ED71 37」とあります。昭和36年の製造で,昭和40年代,東北本線が電化された際に投入された機関車です。
機関車といっしょに保存されている客車は,オハ61。戦後間もなく,木造の客車を鋼体化して製造されたものです。
東北新幹線開業前,東北本線を特急「ひばり」や急行「まつしま」が疾走していた頃,船岡駅にはこのような列車がのんびりと発着していたのでしょう。
船岡にお越しの際は,仙南の地域輸送に活躍した機関車を眺めながら,昭和の鉄道風景を思い浮かべてみてはいかがでしょうか?(U)