石川、「信じられない」10位に=4連続バーディーにイーグルも
海外の試合では初めてという4連続バーディーを前半の5~8番で奪い、石川は調子に乗った。
「ここに打ち出せばこう行くと、ラインの読みに自信が持てた。決めたいパットが先に入ると波に乗れる」。
初日のイーブンパーから、この日は5アンダーと一気に加速した。
後半の14番ロングでは2打目を3番ウッドで攻め、ピンそば50センチへ。
打った後「いいんじゃないの」という言葉が口を突いて出たという会心のショットで楽々イーグル。
最終18番も「2打目からイメージした通り」というアプローチとパットを続け、バーディーで締めた。
世界の強豪78人の中で10位まで浮上。
「2日間終わってこの位置にいられるのは信じられない」と驚きながら
「(3日目は)難しい日になる。当たり前という位置ではないところからのスタートで気負ってしまう」と冷静に分析。
一方で「3日目が終わった時に優勝争いと言える位置にいたい」とさらに上を狙う意欲をみなぎらせた。
◇乗れた
小田孔明 きのうより乗れた。ドライバーの調子が良く、ラフに行かない。
パターもそこそこ入ってくれた。きょうも池に落としたが、パーで切り抜けられた。
◇いいゴルフ
丸山大輔 (69と伸ばし)前半我慢して後半にバーディーが取れ、いいゴルフだった。
池に落とすなど危ないところもあったが、しぶとくこらえられた。
あしたもこのペースで頑張る。
◇多少良くなった
片山晋呉 (68で回り)多少良くなった。ショットはすごくいい。
きょうのような大きなスコアが出てくれれば。爆発しそうな感じはある。
◇乗れないまま
池田勇太 (73と伸ばせず)乗れないまま終わった。右手首の痛みの影響はある。
ポイントはパット。しっかり強めに打っていきたい。
ハイライト動画 2日目のスコア
今日はいい位置についていたから遼君のプレーが順調に見られて良かったです
ここまで上位につけるなんて凄い
こうなったら明日もしっかりバーディーを稼いで最終日にはウッズと優勝争いをして欲しいと思ってしまう
(それはあり得ないってか~)
今日は赤のウエアで解説者が「日の丸を背負っているようですね~」って言ってました
遼君実にかっこよくて堂々とプレーをしてたよ
明日はたぶんお昼位のスタートか
TVは12:00~17:00まで流れますよ
ワクワクドキドキ
3日目のペアリング
今日の紙面から
遼38位も上位絶望じゃない
石川遼は3バーディー、3ボギーの72で回り、首位と8打差のイーブンパーの38位で初日を終えた。
スコアは伸びなかったが、8番パー5でグリーン前の水を恐れず、残り262 ヤード の
第2打を直接狙う攻めのゴルフも披露した。
世界ランク上位50人中26人が出場した大会で世界レベルを実感しながらも、自身の
世界ランク36位を上回る成績を残すという目標へ意欲を見せた。
首位は8アンダー、64のニック・ワトニー(米国)、タイガー・ウッズ(米国)は5アンダー5位。
小田孔明は2アンダー21位、丸山大輔は38位、池田勇太は48位、片山晋呉は69位だった。
中国でも石川は「らしさ」をみせた。
後半8番603ヤードのパー5の残り262ヤードの第2打。
グリーン前にクリーク(小川)があるが、「狙えるのは今日しかない」と3番ウッドで強振した。
今コースはパー5の4ホールすべてグリーン前にウオーターハザードがあり
「4日間、第2打で狙うことはない」と考えていたが、迷いはなかった。
左に曲げて茂みに入れるミスショットも、アプローチを寄せパーセーブ。
ギャラリーから拍手がわき起こった。
ウッズら世界レベルが顔をそろえた大会で、順位は78人中38位。
「今日はまあまあなプレーをして(順位は)半分くらい。やっぱり日本と世界のレベルは違う」と冷静に分析した。
大会前に目標に掲げた順位は自らの世界ランク超え。
「はい上がっていく感じで回ります。上位にいくのは絶望的ではない」と強気の姿勢を崩さなかった。
お疲れのタイガー・・・(ゴルフジャーナリスト)
今週は中国・上海で行われているHSBC選手権に来ている。
ここに来るまでの道程は、まずアメリカから成田へ飛んで空港近くのホテルに泊まり
月曜日に成田のゴルフ場で開催されたタイガーのイベントを取材。
その日のうちにその足で成田空港に逆戻りして上海へ。
この道程、実はタイガーとまったく同じで、なかなかの強行軍だった。
タイガーと私の動きの中の大きな違いは「タイガー=プライベートジェット」「私=民間航空機」という点。
それと、タイガーの日本滞在時間は半日もなかったが、私はもうちょっと長くいたという点だ。
「どうせならタイガーのジェットに乗せてもらえば」なんて冗談をいろんな人から言われた。
しかし、いくらプライベートジェットで移動したとしても、行く先々で大勢の人々を相手に
するタイガーの疲労は極限状態のようだった。
成田でのイベントでも、アメリカで見せるようなリラックスした表情はほとんど見られなかった。
それでも報道関係者向けのフォトセッションが始まった途端、満面の笑顔をちゃんと
「作る」ところは、さすがプロフェッショナル。
その夜、上海入りしたタイガーは翌日の火曜日、試合会場から離れた場所で行われた
大会関係者&報道関係者向けの会見のようなイベントに参加した。
このイベントには、ここ3年間の大会チャンプであるフィル・ミケルソン、セルジオ・ガルシア、Y.E.ヤンも参加。
4人が屋外ステージの上で川に向かってスイングしたりなんてカメラマン向けのサービスもこなし
その後は300名超の報道関係者を相手に質疑応答。
いやいや、本当にスターは大変だ。
疲労の色が濃いタイガーは記者から投げかけられた質問をきっちり受け止める集中力がキレていた。
「1つ目の質問は……。2つ目は……」といった言い方で質問されたときは、決まって
「……あれっ2つ目は何だったっけ」と、ちょっと申し訳なさそうに聞き返してばかりだった。
よっぽど疲れていたんだろうなあ。
この大会は毎回、勝てそうで勝てない続きだ。
今年も、こんな強行軍の末に試合を迎えるのだから、いいスコアなんて出せないだろうなあ……
そう思いながら眺めた初日のスタートホール。
いきなりカメラマンのシャッター音に「やられて」しまった。
このシャッター音、アジア人の報道カメラマンの仕業だったが、なぜかアマチュア用のカメラを持っていた
このカメラマン、フォーカスを合わせるときになるピピッという音に続いて
カシャカシャカシャとシャッター音を鳴らしまくった。
しかも、ダウンスイングで。
さすがのタイガーもたまらない。
握っていたアイアンのヘッドがティグラウンドにボコッ。
大ダフリ「ヘーイ、カモン・ガイズ」と怒鳴り散らし、ボールは
ヘナヘナ球となって右ラフに飛んでいった。
それでもパーセーブしてしまうところは「さすが」なのだが、その後も
なぜかカメラを持ち込んできていたギャラリーたちのカメラに悩まされ続け、なんだか、かわいそうだった。
それでも初日は5位発進。すごいなあ。
どんなに疲れていても、どんなに周囲の状況や環境が悪くても、集中力が切れ気味になっていても
やっぱり上位に入るタイガー。これが実力の差なのだろう。
かるーくやっても5位発進できちゃったというわけでは決してない。
タイガーはタイガーなりに、想像を絶するほどの過密スケジュールをこなし、いろんなことを乗り越え
体力気力の限界に近いところで必死にやった末の5位発進なのだ。
明日以降、お願いだから、タイガーの邪魔をしないであげてほしい。
もちろん、石川遼も似たような状況ゆえ、石川の邪魔もしないであげてほしい。
いやいや、もちろん、どの選手の邪魔もしないであげてほしい。
ギャラリーが選手の邪魔をするなんてこと、あってはならないはずだ。
いやいや、その前に、メディアとして来ているカメラマンや記者が選手の邪魔を
するなんてことのほうが、もってのほかで本末転倒。
とにかく、選手たちにちゃんとプレーをさせてあげようではないか……
と思うのだが、うーん、無理かもしれないなあ。
そのぐらいチャイナゴルフは衝撃的で、私もかなりショック
海外の試合では初めてという4連続バーディーを前半の5~8番で奪い、石川は調子に乗った。
「ここに打ち出せばこう行くと、ラインの読みに自信が持てた。決めたいパットが先に入ると波に乗れる」。
初日のイーブンパーから、この日は5アンダーと一気に加速した。
後半の14番ロングでは2打目を3番ウッドで攻め、ピンそば50センチへ。
打った後「いいんじゃないの」という言葉が口を突いて出たという会心のショットで楽々イーグル。
最終18番も「2打目からイメージした通り」というアプローチとパットを続け、バーディーで締めた。
世界の強豪78人の中で10位まで浮上。
「2日間終わってこの位置にいられるのは信じられない」と驚きながら
「(3日目は)難しい日になる。当たり前という位置ではないところからのスタートで気負ってしまう」と冷静に分析。
一方で「3日目が終わった時に優勝争いと言える位置にいたい」とさらに上を狙う意欲をみなぎらせた。
◇乗れた
小田孔明 きのうより乗れた。ドライバーの調子が良く、ラフに行かない。
パターもそこそこ入ってくれた。きょうも池に落としたが、パーで切り抜けられた。
◇いいゴルフ
丸山大輔 (69と伸ばし)前半我慢して後半にバーディーが取れ、いいゴルフだった。
池に落とすなど危ないところもあったが、しぶとくこらえられた。
あしたもこのペースで頑張る。
◇多少良くなった
片山晋呉 (68で回り)多少良くなった。ショットはすごくいい。
きょうのような大きなスコアが出てくれれば。爆発しそうな感じはある。
◇乗れないまま
池田勇太 (73と伸ばせず)乗れないまま終わった。右手首の痛みの影響はある。
ポイントはパット。しっかり強めに打っていきたい。
ハイライト動画 2日目のスコア
今日はいい位置についていたから遼君のプレーが順調に見られて良かったです
ここまで上位につけるなんて凄い
こうなったら明日もしっかりバーディーを稼いで最終日にはウッズと優勝争いをして欲しいと思ってしまう
(それはあり得ないってか~)
今日は赤のウエアで解説者が「日の丸を背負っているようですね~」って言ってました
遼君実にかっこよくて堂々とプレーをしてたよ
明日はたぶんお昼位のスタートか
TVは12:00~17:00まで流れますよ
ワクワクドキドキ
3日目のペアリング
今日の紙面から
遼38位も上位絶望じゃない
石川遼は3バーディー、3ボギーの72で回り、首位と8打差のイーブンパーの38位で初日を終えた。
スコアは伸びなかったが、8番パー5でグリーン前の水を恐れず、残り262 ヤード の
第2打を直接狙う攻めのゴルフも披露した。
世界ランク上位50人中26人が出場した大会で世界レベルを実感しながらも、自身の
世界ランク36位を上回る成績を残すという目標へ意欲を見せた。
首位は8アンダー、64のニック・ワトニー(米国)、タイガー・ウッズ(米国)は5アンダー5位。
小田孔明は2アンダー21位、丸山大輔は38位、池田勇太は48位、片山晋呉は69位だった。
中国でも石川は「らしさ」をみせた。
後半8番603ヤードのパー5の残り262ヤードの第2打。
グリーン前にクリーク(小川)があるが、「狙えるのは今日しかない」と3番ウッドで強振した。
今コースはパー5の4ホールすべてグリーン前にウオーターハザードがあり
「4日間、第2打で狙うことはない」と考えていたが、迷いはなかった。
左に曲げて茂みに入れるミスショットも、アプローチを寄せパーセーブ。
ギャラリーから拍手がわき起こった。
ウッズら世界レベルが顔をそろえた大会で、順位は78人中38位。
「今日はまあまあなプレーをして(順位は)半分くらい。やっぱり日本と世界のレベルは違う」と冷静に分析した。
大会前に目標に掲げた順位は自らの世界ランク超え。
「はい上がっていく感じで回ります。上位にいくのは絶望的ではない」と強気の姿勢を崩さなかった。
お疲れのタイガー・・・(ゴルフジャーナリスト)
今週は中国・上海で行われているHSBC選手権に来ている。
ここに来るまでの道程は、まずアメリカから成田へ飛んで空港近くのホテルに泊まり
月曜日に成田のゴルフ場で開催されたタイガーのイベントを取材。
その日のうちにその足で成田空港に逆戻りして上海へ。
この道程、実はタイガーとまったく同じで、なかなかの強行軍だった。
タイガーと私の動きの中の大きな違いは「タイガー=プライベートジェット」「私=民間航空機」という点。
それと、タイガーの日本滞在時間は半日もなかったが、私はもうちょっと長くいたという点だ。
「どうせならタイガーのジェットに乗せてもらえば」なんて冗談をいろんな人から言われた。
しかし、いくらプライベートジェットで移動したとしても、行く先々で大勢の人々を相手に
するタイガーの疲労は極限状態のようだった。
成田でのイベントでも、アメリカで見せるようなリラックスした表情はほとんど見られなかった。
それでも報道関係者向けのフォトセッションが始まった途端、満面の笑顔をちゃんと
「作る」ところは、さすがプロフェッショナル。
その夜、上海入りしたタイガーは翌日の火曜日、試合会場から離れた場所で行われた
大会関係者&報道関係者向けの会見のようなイベントに参加した。
このイベントには、ここ3年間の大会チャンプであるフィル・ミケルソン、セルジオ・ガルシア、Y.E.ヤンも参加。
4人が屋外ステージの上で川に向かってスイングしたりなんてカメラマン向けのサービスもこなし
その後は300名超の報道関係者を相手に質疑応答。
いやいや、本当にスターは大変だ。
疲労の色が濃いタイガーは記者から投げかけられた質問をきっちり受け止める集中力がキレていた。
「1つ目の質問は……。2つ目は……」といった言い方で質問されたときは、決まって
「……あれっ2つ目は何だったっけ」と、ちょっと申し訳なさそうに聞き返してばかりだった。
よっぽど疲れていたんだろうなあ。
この大会は毎回、勝てそうで勝てない続きだ。
今年も、こんな強行軍の末に試合を迎えるのだから、いいスコアなんて出せないだろうなあ……
そう思いながら眺めた初日のスタートホール。
いきなりカメラマンのシャッター音に「やられて」しまった。
このシャッター音、アジア人の報道カメラマンの仕業だったが、なぜかアマチュア用のカメラを持っていた
このカメラマン、フォーカスを合わせるときになるピピッという音に続いて
カシャカシャカシャとシャッター音を鳴らしまくった。
しかも、ダウンスイングで。
さすがのタイガーもたまらない。
握っていたアイアンのヘッドがティグラウンドにボコッ。
大ダフリ「ヘーイ、カモン・ガイズ」と怒鳴り散らし、ボールは
ヘナヘナ球となって右ラフに飛んでいった。
それでもパーセーブしてしまうところは「さすが」なのだが、その後も
なぜかカメラを持ち込んできていたギャラリーたちのカメラに悩まされ続け、なんだか、かわいそうだった。
それでも初日は5位発進。すごいなあ。
どんなに疲れていても、どんなに周囲の状況や環境が悪くても、集中力が切れ気味になっていても
やっぱり上位に入るタイガー。これが実力の差なのだろう。
かるーくやっても5位発進できちゃったというわけでは決してない。
タイガーはタイガーなりに、想像を絶するほどの過密スケジュールをこなし、いろんなことを乗り越え
体力気力の限界に近いところで必死にやった末の5位発進なのだ。
明日以降、お願いだから、タイガーの邪魔をしないであげてほしい。
もちろん、石川遼も似たような状況ゆえ、石川の邪魔もしないであげてほしい。
いやいや、もちろん、どの選手の邪魔もしないであげてほしい。
ギャラリーが選手の邪魔をするなんてこと、あってはならないはずだ。
いやいや、その前に、メディアとして来ているカメラマンや記者が選手の邪魔を
するなんてことのほうが、もってのほかで本末転倒。
とにかく、選手たちにちゃんとプレーをさせてあげようではないか……
と思うのだが、うーん、無理かもしれないなあ。
そのぐらいチャイナゴルフは衝撃的で、私もかなりショック