遼は4位タイに浮上、賞金ランクトップに返り咲き
「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日
石川遼は3日目が日没サスペンデッドになった影響により23ホールをプレー。
第3ラウンドの残り5ホールは全てパーと伸び悩んだが、最終ラウンドで5バーディ、2ボギーと
3ストローク伸ばし、通算10アンダーの4位タイに浮上。
45位タイに終わった池田勇太を逆転し、約550万円差をつけて賞金ランクトップに返り咲いた。
「プレー中は(賞金を)意識していなかったけど、終われば他の選手の
順位が気になりますし、徐々に賞金王を目指そう、という気持ちになりつつありますね。
残り3試合も全力でプレーしたいと思います」と、タイトル獲得に向けて意欲的な言葉が続いた。
その上で「あと3試合は賞金も高額ですし、自分が有利だとは思わない。
池田さんだけを意識しているわけではありません」と、自身への戒めも忘れていなかった。
賞金ランクトップ奪還と合わせ、プレー内容でも残り3試合に弾みをつける収穫を得た。
まずは、先週から徹底的に練習してきたロブショットの精度。
15番パー4ではセカンドが15ヤードほどグリーンをオーバーしたが
ロブショットでベタピンに寄せてパーセーブ。
さらに17番パー3では、グリーン左ラフから同様に1.2メートルに寄せてボギーのピンチを凌ぐなど
着実に石川の“武器”となりつつある。
ショットでは、最終18番パー5の会心の一撃だ。
強いフォローの風が吹く中「振るしかないな」との気持ちを込めてフルスイング。
「このコースを回った中で一番飛んだ」という飛距離は、風にも乗って
およそ360ヤードのビッグドライブとなった。
残り155ヤードのセカンドで使用した番手は、何とPW。
ピン左6メートルに楽々と2オンさせ、4日間の戦いをバーディで締めくくった。
「まさか(セカンドを)PWで打てるとは思わなかった」と、自身も驚きの1打。
上昇気流に乗って迎える残り3試合、史上最年少となる賞金王のタイトルに
また一歩近づいたと言えるだろう。
4Rのスコア
来年こそは優勝争いを
遼君お疲れ様でした
毎回色んな選手のプレーを見るけど改めて感じたのが遼君のアプローチの上手さ
遼君のプレー(ロブショット)が光ってたわね~
それに18番の2打目のPW
いや~あんなに飛んじゃうんだね~すっごいわ~
次回もナイスプレーを見せてくださいね~
今野プロ プレーオフにならなくて良かったですね
優秀おめでとうございます
今日の紙面から
遼「鬼門」の3日目突破
石川遼が鬼門の第3ラウンド(R)で耐え、賞金ランク1位奪回に前進した。
最近3週連続で伸び悩んだ第3Rでパットに苦しみ、池ポチャに見舞われながら、
13ホール終了時でスコアを2つ伸ばして通算7アンダー。
15ホール消化の賞金1位池田勇太(23)は、同2アンダーに後退した。
石川は「首位」に5打差で逆転Vにも望みをつないだ。
この日は悪天候によって競技開始が遅れ、日没サスペンデッドで63選手中54人が未ホールアウト。
最終日は第3Rの残りと最終Rを行う。
暗闇に包まれた練習グリーンで、石川はただ1人、黙々とパッティングを繰り返した。
日没サスペンデッドにより第3ラウンドは9人しかホールアウトできず終了。
他の選手が帰路に就く中「インパクト時のフェースの角度を修正した。
今日は練習のようなストロークができなかったから」と孤独な居残り練習を続けた。
大雨と風で開始は2時間50分遅れた。
開始の10番では2メートルのバーディーパットを外す。
その後も、パットが微妙に入らず6連続パーとリズムがつかめない。
16、18番でバーディーを取った後も、後半の2番で第1打を池に落としてボギー。
それでも、続く3番ではバーディーを取り返し、第3ラウンドの13ホール終了時点でスコアを2つ伸ばした。
3週前のブリヂストンオープンから第3ラウンドでスコアを伸ばせず、優勝争いから後れを取るケースが続いた。
本人も前日から「鬼門」と警戒していたこの日は、朝8時30分に会場入りし
同9時から30分間、普段より入念にストレッチを敢行。
その後、大雨と風でスタート時間が遅れることが判明した。
「座ってるだけでは集中できない」と、まだ雨の残る練習グリーンに一番乗り。
悪い流れを断ち切るために必死だった。
鬼門はまだ5ホール残ってはいるが、スコアは伸ばした。
一方で、約60万円差で追う賞金ランクトップの池田はスコアを2つ落として選手全体の42番手。
5打差をつけ、約3週間ぶりの同ランク首位奪回は目前だ。
選手全体で1番手の今野にも5打差。「まだ絶望的な位置ではない。
第3ラウンドの残り5ホールで2ケタアンダーに伸ばして、最終ラウンドで優勝争いしたい」。
鬼門に耐えた集中力を最後まで保つことができれば、それも可能だ。
明日の最終日に期待
ツアープレーヤーたちの内助の功・・谷原秀人(09.1月)
スポーツ選手の結婚は、もちろんおめでたい話ではあるが、実は本人たちには同時に不安もつきまとう。
サラリーマンと違い、白黒はっきりと成果がつく勝負の世界だけに、途端に成績が下がれば
たちまち周囲から「嫁が悪いのではないか…」との勝手な憶測が囁かれてしまうことは避けられない。
昨年、絢香さんとゴールインした谷原秀人とて、そんな懸念とは無縁でいられなかったようで
7月の入籍後は「結婚してダメになったと言われたくない。彼女のためにも早く結果を出したい」と、
折りに触れて話していたものだ。
もっとも、彼の場合はすぐにそんな心配も吹き飛ばした。
9月の「アジアパシフィック パナソニックオープン」で、結婚直前の5月の
「マンシングウェアオープンKSBカップ」に続く年間2勝目。
目標にしていた初の賞金王にこそ届かなかったが、内助の功をみごと証明してみせたのだ。
そんな絢香さんの“あげまんぶり”は、海外にも届いていたようだ。
新年早々に行われたアジアVS欧州の対抗戦「ザ・ロイヤル・トロフィ」でのことだ。
2ポイント先取に沸くアジアチームは、代表してキャプテン尾崎直道とタイのプラヤド・マークセン、
そして谷原がホールアウト後の会見に臨んだ。
韓国のS.K.ホとのフォアサム競技で欧州チームのニック・ドハティとオリバー・ウィルソン相手に
大接戦の末に、1アップの勝利を収めた谷原に、開催地の地元紙バンコクポストの記者からこんな質問が飛びだした。
「谷原さん、あなたは結婚された昨年には日本で2勝。そして今日も奥様がコースに応援に
現れるなり勝ち星をあげられました。やはり、あなたもご夫人が“勝利の女神”であると思われますか?」。
確かにその週火曜日に、現地入りした途端に風邪を引いてしまった絢香さんは連日
頭に氷を置いて「早く治して応援に行きたい」と、大会前日まで宿泊先の
「シェラトン・グランデ・スクンビット」で回復につとめてきた。
その甲斐あって高熱も、本戦が始まると不思議と引いて、タイに来て絢香さんが
初めて会場に来られたのが大会初日だったのだ。
まさに愛妻の声援を受けての快進撃!
それにしてもまさか、タイに来てまでそんなことを聞かれるとは…。
予期していなかった質問に目をシロクロさせていた谷原だったがそれでも冷静に答えた。
「確かに、結婚したことで優勝に対する意欲がますます出てきたし、彼女のためにも良い成績を
残してあげたいっていう気持ちが良い方向へ作用しているのは確かです」とまずは
記者の言う“女神説”を肯定するコメント。
しかし、次の答えでは一人のプロとしてのプライドも忘れなかった。
「…でも、僕だってそれだけの練習やトレーニングをしているし、それだけの結果が出ても
おかしくないと思えることをしてきていますからね」。
確かに昨年の活躍も、家族の支えがあってこそ。
しかし男たるもの、それにも増して「自分の努力の成果である」と、ひとこと言っておきたかっただろうし
そう堂々と胸を張って言えるだけのことをしているという自負もあったのだと思う。
今回のチーム戦では年長の谷口徹を立て、最年少の石川遼を無言のエールで励まし
ダブルス戦で組んだS.K.とは互いに相手を思いやり、ミスをフォローし合い絶妙のコンビネーションで貢献した。
その末につかんだ大会初勝利に「このチームでみんなと戦えたことを誇りに思う。
みんなには、心から感謝したい」としみじみと語った30歳の表情には、円熟期にさしかかった
選手ならではの凛々しさに溢れ、さらなる活躍を予感させたものだ。
さてそんな谷原が今年こそ、初の賞金王で愛妻の献身に報いるか・・・。
新しいヒーローの誕生を、みんなが待ちわびている!!
「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日
石川遼は3日目が日没サスペンデッドになった影響により23ホールをプレー。
第3ラウンドの残り5ホールは全てパーと伸び悩んだが、最終ラウンドで5バーディ、2ボギーと
3ストローク伸ばし、通算10アンダーの4位タイに浮上。
45位タイに終わった池田勇太を逆転し、約550万円差をつけて賞金ランクトップに返り咲いた。
「プレー中は(賞金を)意識していなかったけど、終われば他の選手の
順位が気になりますし、徐々に賞金王を目指そう、という気持ちになりつつありますね。
残り3試合も全力でプレーしたいと思います」と、タイトル獲得に向けて意欲的な言葉が続いた。
その上で「あと3試合は賞金も高額ですし、自分が有利だとは思わない。
池田さんだけを意識しているわけではありません」と、自身への戒めも忘れていなかった。
賞金ランクトップ奪還と合わせ、プレー内容でも残り3試合に弾みをつける収穫を得た。
まずは、先週から徹底的に練習してきたロブショットの精度。
15番パー4ではセカンドが15ヤードほどグリーンをオーバーしたが
ロブショットでベタピンに寄せてパーセーブ。
さらに17番パー3では、グリーン左ラフから同様に1.2メートルに寄せてボギーのピンチを凌ぐなど
着実に石川の“武器”となりつつある。
ショットでは、最終18番パー5の会心の一撃だ。
強いフォローの風が吹く中「振るしかないな」との気持ちを込めてフルスイング。
「このコースを回った中で一番飛んだ」という飛距離は、風にも乗って
およそ360ヤードのビッグドライブとなった。
残り155ヤードのセカンドで使用した番手は、何とPW。
ピン左6メートルに楽々と2オンさせ、4日間の戦いをバーディで締めくくった。
「まさか(セカンドを)PWで打てるとは思わなかった」と、自身も驚きの1打。
上昇気流に乗って迎える残り3試合、史上最年少となる賞金王のタイトルに
また一歩近づいたと言えるだろう。
4Rのスコア
来年こそは優勝争いを
遼君お疲れ様でした
毎回色んな選手のプレーを見るけど改めて感じたのが遼君のアプローチの上手さ
遼君のプレー(ロブショット)が光ってたわね~
それに18番の2打目のPW
いや~あんなに飛んじゃうんだね~すっごいわ~
次回もナイスプレーを見せてくださいね~
今野プロ プレーオフにならなくて良かったですね
優秀おめでとうございます
今日の紙面から
遼「鬼門」の3日目突破
石川遼が鬼門の第3ラウンド(R)で耐え、賞金ランク1位奪回に前進した。
最近3週連続で伸び悩んだ第3Rでパットに苦しみ、池ポチャに見舞われながら、
13ホール終了時でスコアを2つ伸ばして通算7アンダー。
15ホール消化の賞金1位池田勇太(23)は、同2アンダーに後退した。
石川は「首位」に5打差で逆転Vにも望みをつないだ。
この日は悪天候によって競技開始が遅れ、日没サスペンデッドで63選手中54人が未ホールアウト。
最終日は第3Rの残りと最終Rを行う。
暗闇に包まれた練習グリーンで、石川はただ1人、黙々とパッティングを繰り返した。
日没サスペンデッドにより第3ラウンドは9人しかホールアウトできず終了。
他の選手が帰路に就く中「インパクト時のフェースの角度を修正した。
今日は練習のようなストロークができなかったから」と孤独な居残り練習を続けた。
大雨と風で開始は2時間50分遅れた。
開始の10番では2メートルのバーディーパットを外す。
その後も、パットが微妙に入らず6連続パーとリズムがつかめない。
16、18番でバーディーを取った後も、後半の2番で第1打を池に落としてボギー。
それでも、続く3番ではバーディーを取り返し、第3ラウンドの13ホール終了時点でスコアを2つ伸ばした。
3週前のブリヂストンオープンから第3ラウンドでスコアを伸ばせず、優勝争いから後れを取るケースが続いた。
本人も前日から「鬼門」と警戒していたこの日は、朝8時30分に会場入りし
同9時から30分間、普段より入念にストレッチを敢行。
その後、大雨と風でスタート時間が遅れることが判明した。
「座ってるだけでは集中できない」と、まだ雨の残る練習グリーンに一番乗り。
悪い流れを断ち切るために必死だった。
鬼門はまだ5ホール残ってはいるが、スコアは伸ばした。
一方で、約60万円差で追う賞金ランクトップの池田はスコアを2つ落として選手全体の42番手。
5打差をつけ、約3週間ぶりの同ランク首位奪回は目前だ。
選手全体で1番手の今野にも5打差。「まだ絶望的な位置ではない。
第3ラウンドの残り5ホールで2ケタアンダーに伸ばして、最終ラウンドで優勝争いしたい」。
鬼門に耐えた集中力を最後まで保つことができれば、それも可能だ。
明日の最終日に期待
ツアープレーヤーたちの内助の功・・谷原秀人(09.1月)
スポーツ選手の結婚は、もちろんおめでたい話ではあるが、実は本人たちには同時に不安もつきまとう。
サラリーマンと違い、白黒はっきりと成果がつく勝負の世界だけに、途端に成績が下がれば
たちまち周囲から「嫁が悪いのではないか…」との勝手な憶測が囁かれてしまうことは避けられない。
昨年、絢香さんとゴールインした谷原秀人とて、そんな懸念とは無縁でいられなかったようで
7月の入籍後は「結婚してダメになったと言われたくない。彼女のためにも早く結果を出したい」と、
折りに触れて話していたものだ。
もっとも、彼の場合はすぐにそんな心配も吹き飛ばした。
9月の「アジアパシフィック パナソニックオープン」で、結婚直前の5月の
「マンシングウェアオープンKSBカップ」に続く年間2勝目。
目標にしていた初の賞金王にこそ届かなかったが、内助の功をみごと証明してみせたのだ。
そんな絢香さんの“あげまんぶり”は、海外にも届いていたようだ。
新年早々に行われたアジアVS欧州の対抗戦「ザ・ロイヤル・トロフィ」でのことだ。
2ポイント先取に沸くアジアチームは、代表してキャプテン尾崎直道とタイのプラヤド・マークセン、
そして谷原がホールアウト後の会見に臨んだ。
韓国のS.K.ホとのフォアサム競技で欧州チームのニック・ドハティとオリバー・ウィルソン相手に
大接戦の末に、1アップの勝利を収めた谷原に、開催地の地元紙バンコクポストの記者からこんな質問が飛びだした。
「谷原さん、あなたは結婚された昨年には日本で2勝。そして今日も奥様がコースに応援に
現れるなり勝ち星をあげられました。やはり、あなたもご夫人が“勝利の女神”であると思われますか?」。
確かにその週火曜日に、現地入りした途端に風邪を引いてしまった絢香さんは連日
頭に氷を置いて「早く治して応援に行きたい」と、大会前日まで宿泊先の
「シェラトン・グランデ・スクンビット」で回復につとめてきた。
その甲斐あって高熱も、本戦が始まると不思議と引いて、タイに来て絢香さんが
初めて会場に来られたのが大会初日だったのだ。
まさに愛妻の声援を受けての快進撃!
それにしてもまさか、タイに来てまでそんなことを聞かれるとは…。
予期していなかった質問に目をシロクロさせていた谷原だったがそれでも冷静に答えた。
「確かに、結婚したことで優勝に対する意欲がますます出てきたし、彼女のためにも良い成績を
残してあげたいっていう気持ちが良い方向へ作用しているのは確かです」とまずは
記者の言う“女神説”を肯定するコメント。
しかし、次の答えでは一人のプロとしてのプライドも忘れなかった。
「…でも、僕だってそれだけの練習やトレーニングをしているし、それだけの結果が出ても
おかしくないと思えることをしてきていますからね」。
確かに昨年の活躍も、家族の支えがあってこそ。
しかし男たるもの、それにも増して「自分の努力の成果である」と、ひとこと言っておきたかっただろうし
そう堂々と胸を張って言えるだけのことをしているという自負もあったのだと思う。
今回のチーム戦では年長の谷口徹を立て、最年少の石川遼を無言のエールで励まし
ダブルス戦で組んだS.K.とは互いに相手を思いやり、ミスをフォローし合い絶妙のコンビネーションで貢献した。
その末につかんだ大会初勝利に「このチームでみんなと戦えたことを誇りに思う。
みんなには、心から感謝したい」としみじみと語った30歳の表情には、円熟期にさしかかった
選手ならではの凛々しさに溢れ、さらなる活躍を予感させたものだ。
さてそんな谷原が今年こそ、初の賞金王で愛妻の献身に報いるか・・・。
新しいヒーローの誕生を、みんなが待ちわびている!!