玉ウキ

釣りが趣味と言うようになってから、

どのくらい経ったのか忘れたが、

子どものころと、

現在では大きく変ったことがある。


至極当然のことなのだが、

『ポイ捨て』しなくなった。


子どもの頃は、

練り餌の袋をそのまま捨てたり、

ルアーのパッケージをそのまま捨てたり、

絡まったラインをそのまま捨てたりと、

あまり罪悪感など抱かず、

ポイ捨てしていた。


大人になると、

そんなポイ捨てする姿を恥ずかしく思うし、

同じ釣りが趣味の人が残していった、

ゴミを見るとチョイと悲しくなったりもする。


自分もポイ捨てしていた身だから、

あまり強いことは言えないが、

これまで自分がポイ捨てした以上のゴミは、

様々な形で拾ってきた。

地域のゴミ拾い活動しかり。



先日、

横須賀の海釣り公園を散策していると、

やはり釣り人のゴミが散乱していた。

何気なく拾い、ゴミのバケットへ捨てたのだが、

その拾ったゴミの中に、

新しい『玉ウキ』が一つ袋に入っていたのだ。


最近、

玉ウキなんぞ使っていないけど、

ご褒美だと思ってありがたく頂戴した。




この『玉ウキ』が水面にプカプカ浮かび、

波紋をなびかせて、

アタリを僕に教えてくれる日は来るのだろうか？