SERVEL FIVE ~これからの街“ふじみ野”で働く社長~

『株式会社ケーズワイ』&『居酒屋煮こにこ』の代表土屋がお届けする、仕事や趣味話などを勝手気ままにお届けするブログです

寺泊港からヒラメ釣り

2014-07-11 10:02:38 | 釣り、アウトドア
穂先が小刻みに揺れている。


明らかに“前あたり”というものだろう。

これまで数度ヒラメ釣りにチャレンジしているが、

恥ずかしながら、

未だ釣ったためしがない。



10:40

これがラストチャンス。


『これが最後の活き鯵なんだぞ・・・』


誰に祈ったのか判らないが、

勝手に呟いていた。

小刻みに揺れている穂先が、

時折、海面に向かって絞り込まれる。

『ヒラメは焦ってはいけない』

と、

自分に言い聞かせながら、

胸の高鳴りを必死に押さえていた。


すると、

これまでのアタリとは明らかに違う

強烈な引き込みが!

『これはヒラメだ!!』

反射的にロッドを立てアワセを入れる。

ラインからロッドを通じて生命反応を感じる。


この瞬間が釣り人を魅了しているのだろう・・・






とにかく最後の鯵だった。

いや、

厳密に言うと2匹しか餌用の鯵が釣れなっかたのだ。




先日、

新潟の寺泊港から早朝の5:00に出船し、

『五目サビキ釣り』にチャレンジした。



要するに、

餌となる鯵やイワシなどをサビキで釣り、

それを餌にヒラメやキジハタなどを狙うというもの。


太めのハリス仕掛けで、

掛かった鯵をそのまま落とし込む方法や、

別の仕掛けに付け替えて、

泳がせる方法など、人によって様々なのだが、

私は欲張りなので両方の仕掛けを用意していた。



前日の情報だと、

イワシが鈴なりで釣れていて、

キジハタもそこそこ釣れているようだったので、

期待は膨らむ一方だった。

しかし、

魚探に映し出されているであろう反応は、

恐らく小さなもので、

コマセを撒いても散ってしまう。


船長も苦悩している様子だった。

そうなると、

必然とポイント移動も増えていく。




80号の錘をつけて、

水深60メートル前後での釣りなので、

走水のそれと比べると、そうヘビーなものでもない。

むしろイージーに感じていたくらいだった。


まさか、

餌用のサビキ釣りで苦戦するなんて思いもよらなかった。


これだから釣りは奥が深い。


しかし、

時間だけが虚しく過ぎて行く。

『まさかのボウズ!?』

不吉な予感が脳裏をかすめ始めた。


すると、

ようやくサビキ仕掛けにアタリが。


餌にならないであろう鯖が釣れた・・・



船長がお情けで撮ってくれた写真。


『小さいけど食べると美味しいよ』

と、船長は言ってくれたが、

『まあ、負けたけどお前もよく頑張ったよ』

という慰めの言葉に聞こえたのは確かだった。


しかし、

そこのポイントでなんとか餌にピッタリサイズの鯵を

2匹釣ることが出来たのだ。



時計の針はもうすぐ10:00を迎える。


サビキの道具を綺麗に片付け、

泳がせ1本に集中させる。


2匹しかいない鯵で逆転を狙ったのだ。


反対の左舷側ではヒラメやキジハタが釣れている様子。


まめに棚を取り直して、

集中力を高める。





そして冒頭のラストチャンスとなった

10:40


強烈な引き込みにアワセを入れたロッドは

弧を描き大きくしなる。

『キジハタは根に潜るからドラグはキツめ』

と事前に言われていたので、

ドラグが出ることはなかった。

掛かった後に緩めれば良いだろうくらいに思っていたのだ。



そんなことを思いながら、

ファイト開始!!


その瞬間、

『ブチッ』


生命反応の無くなった仕掛けを回収すると、

ハリスが切られていた。


間違いなくヒラメだろう。


ごめん、

なんとか針が外れることを祈るしかない。


これにてフィニッシュ。

またしても、

ヒラメを釣り上げることは出来なかった。


船中見渡すと、

経験豊富な人はしっかり釣っている。


この船の元船長は、コマセ無しのサビキ釣りで鯵を釣り、

落とし込みでキジハタをサクッと釣っていた。

ベテラン過ぎて、

仕掛けを落とした瞬間に、魚がいるかどうか解るそうだ。


コマセを使っても、魚を留めることが出来なかった私には

耳の痛い言葉だ。



『次こそは絶対に釣ってやろう!』


そんな思いを抱きながら、

足早に新潟の地を去ったのである。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする