恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第四十四話「現実」
庄司君とは、その後夏休みに2回程デートをした。
でも、親に庄司君と付き合っていることを、なかなか言い出せないので、いつもの通り、健人と紫苑と一緒に、勉強会に行くフリをして家を出てくる。
庄司君も、バスケ部の夏練や合宿もあるし、私は私で、ほぼ毎日塾があるから
なかなか会えない。
会えない苦しみがまた、心に切なさを引き起こす。
家で一人になると結局、庄司君に電話をしてしまったり、メールをしたりしてしまう。
メールをすれば、声が聞きたくなり、声を聞けば会いたくなる。
片思いのときとは、切なさが比にならないほど、私の心はどんどん庄司君色に染まっていく。
>それやばいんじゃん?ホッシーも受験なんだし、せめて会わないときは、勉強に専念しないと。
テンコちゃんが言うことももっともだと思う。
夏休みが明け、学校が始まると、健人が言っていた意味が
現実となって私の前に姿を現した。
「あの人でしょう・・・・庄司君の・・・」
「かわいくないじゃん・・・」
「ってか、あれ3年生の元バスケ部キャプテンの彼女じゃなかったの?」
「まさか二股~」
昇降口で上履きに履き替えていると、明らかに悪意のこもったまなざしを感じる。
「本当につきあってるの~?」
「早く別れればいいのに・・・・」
以前のバスケ部マネージャーの松田さんと香川さんのことがあるからか、直接的に
私に嫌がらせをしてくる人間はいないみたいだ。
でも、私を見ながら話をしている2年生たちは明らかに私に、その話の内容が聞こえる
程度の声の大きさで話をしている。
「星波・・・・おはよう!」
「あ・・庄司君」
噂していた2年生女子が、ぱっとその場を離れる。
「今日、塾何時まで?」
「え・・・今日は、21時までだけど」
「そっか、じゃあ、今日、塾終わったら迎えに行くよ。家まで送るから。」
さっき噂をしていた女子達に聞こえる程度の声で、それでも庄司君独特の爽やかな口調で言う。
「うん。ありがとう♪」
さっきまでのイヤな気持ちが、彼の笑顔を見たことで吹き飛んでしまう。
「庄司・・・星波は、俺達と同じ受験生なんだから、あまり遅くまで、連れまわすなよ・・・」
ポンと私より少し遅れて昇降口に入ってきた健人が、私の頭に手を乗せて庄司君に向かって言う。
「はい。大丈夫です。ちょっと遠回りして帰るだけですから。
なかなか会えないし、メールだけじゃ寂しいからwww」
照れたように庄司君が、健人に向かって言う。
一瞬、私の頭に置かれた健人の手に力がこもったように感じる。
~第四十五話「幸せ」へつづく~
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でも、親に庄司君と付き合っていることを、なかなか言い出せないので、いつもの通り、健人と紫苑と一緒に、勉強会に行くフリをして家を出てくる。
庄司君も、バスケ部の夏練や合宿もあるし、私は私で、ほぼ毎日塾があるから
なかなか会えない。
会えない苦しみがまた、心に切なさを引き起こす。
家で一人になると結局、庄司君に電話をしてしまったり、メールをしたりしてしまう。
メールをすれば、声が聞きたくなり、声を聞けば会いたくなる。
片思いのときとは、切なさが比にならないほど、私の心はどんどん庄司君色に染まっていく。
>それやばいんじゃん?ホッシーも受験なんだし、せめて会わないときは、勉強に専念しないと。
テンコちゃんが言うことももっともだと思う。
夏休みが明け、学校が始まると、健人が言っていた意味が
現実となって私の前に姿を現した。
「あの人でしょう・・・・庄司君の・・・」
「かわいくないじゃん・・・」
「ってか、あれ3年生の元バスケ部キャプテンの彼女じゃなかったの?」
「まさか二股~」
昇降口で上履きに履き替えていると、明らかに悪意のこもったまなざしを感じる。
「本当につきあってるの~?」
「早く別れればいいのに・・・・」
以前のバスケ部マネージャーの松田さんと香川さんのことがあるからか、直接的に
私に嫌がらせをしてくる人間はいないみたいだ。
でも、私を見ながら話をしている2年生たちは明らかに私に、その話の内容が聞こえる
程度の声の大きさで話をしている。
「星波・・・・おはよう!」
「あ・・庄司君」
噂していた2年生女子が、ぱっとその場を離れる。
「今日、塾何時まで?」
「え・・・今日は、21時までだけど」
「そっか、じゃあ、今日、塾終わったら迎えに行くよ。家まで送るから。」
さっき噂をしていた女子達に聞こえる程度の声で、それでも庄司君独特の爽やかな口調で言う。
「うん。ありがとう♪」
さっきまでのイヤな気持ちが、彼の笑顔を見たことで吹き飛んでしまう。
「庄司・・・星波は、俺達と同じ受験生なんだから、あまり遅くまで、連れまわすなよ・・・」
ポンと私より少し遅れて昇降口に入ってきた健人が、私の頭に手を乗せて庄司君に向かって言う。
「はい。大丈夫です。ちょっと遠回りして帰るだけですから。
なかなか会えないし、メールだけじゃ寂しいからwww」
照れたように庄司君が、健人に向かって言う。
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