恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第四十五話「幸せ」
塾が、21時に終わるときは、時々、庄司君が塾まで迎えに来てくれるようになった。
少しでも一緒にいたい。
そんな気持ちがシンクロしているのがうれしかった。
「じゃあね。また明日。健人、紫苑バイバイ」
塾のエントランスで健人と紫苑に別れをつげて、庄司君のほうへ駆け寄っていく。
「はぁ・・・全く、春、全快って感じね・・・」
紫苑が、健人に向かってやや呆れ気味に言う。
「あぁ。庄司もあんなマメなヤツだと思わなかったよ。」
同じく呆れながら健人が言う。
「いいの?健人あのままで」
紫苑が、意味深な視線を健人に送りながら訊く。
「何がだ?」
健人が少しいぶかしげな表情で問う。
「別に~。じゃ、また明日学校でね!」
紫苑もそのまま軽く手をふる、まだ、人がごった返しているエントランスを抜けて
帰り道の方向へやや小走りで出て行く。
その先を、星波と庄司が、仲よさげに並びながら歩いていく姿が見える。
背の高い庄司と小柄な星波。
後ろ姿を見れば、よくお似合いのカップルにしか見えない・・・・
いつものように、手をつなぎながら、塾から15分で帰れる道を、遠回りしながら
ゆっくり帰る。
別にどこかに寄って帰るわけでもなく、話も今日学校であったこととか、庄司君の部活のこととか、たわいのない話だった。
でも好きな人がそばにいてくれる。
気持ちが互いに向いている。
それだけで、幸せだった。
このうえなく、幸せだった。
時々、庄司君が強く手を握る。
それだけで、何も言わなくても互いの気持ちがわかってしまう。
もっと一緒にいたい。
言いたいのに言い出せない言葉
互いにその言葉は言ってはいけないこともわかっている。
私が、庄司君と同じ2年生だったら
そんな迷宮のラビリンスに迷い込んだみたいな
答えのない思いがかけめぐり
私もそっとつないだ手を握りかえす。
~第四十六話「失うもの」へつづく~
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塾が、21時に終わるときは、時々、庄司君が塾まで迎えに来てくれるようになった。
少しでも一緒にいたい。
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「じゃあね。また明日。健人、紫苑バイバイ」
塾のエントランスで健人と紫苑に別れをつげて、庄司君のほうへ駆け寄っていく。
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「あぁ。庄司もあんなマメなヤツだと思わなかったよ。」
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紫苑が、意味深な視線を健人に送りながら訊く。
「何がだ?」
健人が少しいぶかしげな表情で問う。
「別に~。じゃ、また明日学校でね!」
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その先を、星波と庄司が、仲よさげに並びながら歩いていく姿が見える。
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別にどこかに寄って帰るわけでもなく、話も今日学校であったこととか、庄司君の部活のこととか、たわいのない話だった。
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それだけで、幸せだった。
このうえなく、幸せだった。
時々、庄司君が強く手を握る。
それだけで、何も言わなくても互いの気持ちがわかってしまう。
もっと一緒にいたい。
言いたいのに言い出せない言葉
互いにその言葉は言ってはいけないこともわかっている。
私が、庄司君と同じ2年生だったら
そんな迷宮のラビリンスに迷い込んだみたいな
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