第三節 悲しみのメール
年はかわり、初詣の約束も反古されたまま、1、2、3月が過ぎたが、駿はサークルにも顔をださず、授業も沙羅を避けるようにし、沙羅と同じ授業については出席をしていないようだった。
やがて2年生に進級したが、駿は、2ヶ月の休校届を出しているらしいという噂を通じて愛理から聞いた。
携帯は、まったく通じず、一切連絡がとれなかった。
駿のマンションに何度か行こうと思ったが、その勇気もなく、沙羅は毎日落ちこんだまま、廃人のように抜け殻になったように・・・・生きつづけていた。
沙羅(駿・・・駿・・・・どうして連絡をしてくれないの。あの夏の告白は嘘だったの・・・・あの二人だけの夜は・・・・愛しているっていったあの言葉は?)
駿のことを考えると一晩中眠れず、目を充血させたままとりあえず、幽霊のような気分で学校にだけはきていた。
サークルには出る気もなくなり、休部届をだしていた。
そんなおり、2度目の夏を迎えようとしていた7月のはじめにやっと駿から沙羅宛に一通のメールが届いた。
(沙羅・・・・ごめん。君を愛していたのは、嘘じゃない。心から愛していた。でも小百合には、僕が必要なんだ・・・・幼いころ、まだ幼稚園のときだけど僕は小百合を一生守ると約束をしてしまった。
小百合の病気、うつ病の原因は100%僕なんだ・・・・・
僕は、これから小百合を守っていってあげなくてはならない。
沙羅をこれ以上苦しめたくない。携帯電話はクリスマスに壊れたので、買い換えた。
沙羅・・・・
心から愛していた・・・・・
でも、もう僕は君とは付き合えない・・・・・
こんな僕を許してほしい・・・・・・
今、僕は、小百合の病気を少しでもよくなるように静岡の病院で、療養をしている。
僕は、毎日小百合と一緒にいる。小百合も僕が一緒にいることにより、落ち着いてきている。
毎日毎日一緒にいるうちに小百合に対しての思いも友情から、徐々に愛情に変化しつつある。小百合を僕は、もう一人にはしておけない。沙羅は、素敵な女性だから、きっと僕以上の素敵な男性が現れると思う。だからもう、僕のことは忘れてほしい。
わがままな僕を許してほしい。
僕は、今、小百合が好きだ。
今まで本当にありがとう。そしてさよなら・・・・)
沙羅は目の前が真っ暗になった。
何度も何度も最悪のことを自分で覚悟はしていた。でも・・・それを現実として目の前につきつけられると
沙羅はそのままそこでしゃがみこんでしまった。
「悲しみは心に深く」オリジナルポエム
さよならのメールの言葉が
こんなにも心に響くなんて
あなたとつきあってきた日々が
すべて思い出が黒くぬりつぶされてく
愛して、愛されていた日々も
すべて海に流されるように
信じない信じたくない文字が
涙でかすんでゆく
時間を元に戻せるならば
一度だけ戻したい
ちょうど、学食でメールを受信して真っ青になっている沙羅を順子と愛理がみつけた。
愛理、順子「沙羅!!!どうしたの?なにがあったの」
沙羅は何も言わずに携帯をそのまま二人に渡した。
愛理「どういうこと!!!これってひどくない!!」
順子「ものすごい裏切り行為だよ!!」
愛理「すぐに駿君にメール・・・・ううん電話をしなよ!!沙羅がしないなら私がしてあげる」
沙羅「だ・・・大丈夫。私、できるから」
プルルル・・・・・プルルル・・・・
三回目のコール音でやっと電話が通じた
沙羅「もしもし駿?」
小百合「沙羅さん?小百合です」
沙羅「・・・・・・・」
小百合「本当にごめんなさい。きっとあなたも私と同じように駿を愛していたのだと思う。でもごめんなさい。私には、駿がいなくては、生きていけないの。一生のお願いだから、駿をあきらめてください」
沙羅「駿は?駿は、そこにいないんですか・」
駿「小百合、だめじゃないか俺の電話に勝手にでちゃ・・・・もしもし」
懐かしい駿の声を聞いた瞬間沙羅の両目からは涙があふれ出た。
沙羅「し・・・駿」
駿「沙羅・・・・」
永遠の沈黙が続くと思われた。
駿「ごめん。沙羅・・・本当ならば・・・一度あって話をしたかったんだけど。小百合は俺がみていないとまた、いつ手首を切るかわからなくって」
沙羅(そんなのずるい!!じゃ私が今ここで死ぬっていったらあなたは、駿は、飛んできてくれるの??・)
そんな言葉が口をついてでそうになったが、ぐっと抑えた・・・・
駿「沙羅・・・・勝手なお願いだけど、別れてほしい。僕は小百合とつきあっていく。小百合の病気がもう少しよくなったら、学校に復学するよ・・・そのときによければ友達として」
沙羅「と・・・友達・・・?」
愛理「ちょっと!!!!ふざけないでよ!!沙羅が、沙羅がどんなに傷ついて抜け殻のようになっているか今のあなたにわかるの?沙羅は本気であなたのことを好きだったし、あなたしかいなかったのは沙羅も一緒じゃない!!」
沙羅「愛理・・・・・もういいよ・・・もうやめて・・・・これ以上・・・惨めになるだけだから・・・」
愛理「ごめん。」
というと沙羅に携帯を返した。

年はかわり、初詣の約束も反古されたまま、1、2、3月が過ぎたが、駿はサークルにも顔をださず、授業も沙羅を避けるようにし、沙羅と同じ授業については出席をしていないようだった。
やがて2年生に進級したが、駿は、2ヶ月の休校届を出しているらしいという噂を通じて愛理から聞いた。
携帯は、まったく通じず、一切連絡がとれなかった。
駿のマンションに何度か行こうと思ったが、その勇気もなく、沙羅は毎日落ちこんだまま、廃人のように抜け殻になったように・・・・生きつづけていた。
沙羅(駿・・・駿・・・・どうして連絡をしてくれないの。あの夏の告白は嘘だったの・・・・あの二人だけの夜は・・・・愛しているっていったあの言葉は?)
駿のことを考えると一晩中眠れず、目を充血させたままとりあえず、幽霊のような気分で学校にだけはきていた。
サークルには出る気もなくなり、休部届をだしていた。
そんなおり、2度目の夏を迎えようとしていた7月のはじめにやっと駿から沙羅宛に一通のメールが届いた。
(沙羅・・・・ごめん。君を愛していたのは、嘘じゃない。心から愛していた。でも小百合には、僕が必要なんだ・・・・幼いころ、まだ幼稚園のときだけど僕は小百合を一生守ると約束をしてしまった。
小百合の病気、うつ病の原因は100%僕なんだ・・・・・
僕は、これから小百合を守っていってあげなくてはならない。
沙羅をこれ以上苦しめたくない。携帯電話はクリスマスに壊れたので、買い換えた。
沙羅・・・・
心から愛していた・・・・・
でも、もう僕は君とは付き合えない・・・・・
こんな僕を許してほしい・・・・・・
今、僕は、小百合の病気を少しでもよくなるように静岡の病院で、療養をしている。
僕は、毎日小百合と一緒にいる。小百合も僕が一緒にいることにより、落ち着いてきている。
毎日毎日一緒にいるうちに小百合に対しての思いも友情から、徐々に愛情に変化しつつある。小百合を僕は、もう一人にはしておけない。沙羅は、素敵な女性だから、きっと僕以上の素敵な男性が現れると思う。だからもう、僕のことは忘れてほしい。
わがままな僕を許してほしい。
僕は、今、小百合が好きだ。
今まで本当にありがとう。そしてさよなら・・・・)
沙羅は目の前が真っ暗になった。
何度も何度も最悪のことを自分で覚悟はしていた。でも・・・それを現実として目の前につきつけられると
沙羅はそのままそこでしゃがみこんでしまった。
「悲しみは心に深く」オリジナルポエム
さよならのメールの言葉が
こんなにも心に響くなんて
あなたとつきあってきた日々が
すべて思い出が黒くぬりつぶされてく
愛して、愛されていた日々も
すべて海に流されるように
信じない信じたくない文字が
涙でかすんでゆく
時間を元に戻せるならば
一度だけ戻したい
ちょうど、学食でメールを受信して真っ青になっている沙羅を順子と愛理がみつけた。
愛理、順子「沙羅!!!どうしたの?なにがあったの」
沙羅は何も言わずに携帯をそのまま二人に渡した。
愛理「どういうこと!!!これってひどくない!!」
順子「ものすごい裏切り行為だよ!!」
愛理「すぐに駿君にメール・・・・ううん電話をしなよ!!沙羅がしないなら私がしてあげる」
沙羅「だ・・・大丈夫。私、できるから」
プルルル・・・・・プルルル・・・・
三回目のコール音でやっと電話が通じた
沙羅「もしもし駿?」
小百合「沙羅さん?小百合です」
沙羅「・・・・・・・」
小百合「本当にごめんなさい。きっとあなたも私と同じように駿を愛していたのだと思う。でもごめんなさい。私には、駿がいなくては、生きていけないの。一生のお願いだから、駿をあきらめてください」
沙羅「駿は?駿は、そこにいないんですか・」
駿「小百合、だめじゃないか俺の電話に勝手にでちゃ・・・・もしもし」
懐かしい駿の声を聞いた瞬間沙羅の両目からは涙があふれ出た。
沙羅「し・・・駿」
駿「沙羅・・・・」
永遠の沈黙が続くと思われた。
駿「ごめん。沙羅・・・本当ならば・・・一度あって話をしたかったんだけど。小百合は俺がみていないとまた、いつ手首を切るかわからなくって」
沙羅(そんなのずるい!!じゃ私が今ここで死ぬっていったらあなたは、駿は、飛んできてくれるの??・)
そんな言葉が口をついてでそうになったが、ぐっと抑えた・・・・
駿「沙羅・・・・勝手なお願いだけど、別れてほしい。僕は小百合とつきあっていく。小百合の病気がもう少しよくなったら、学校に復学するよ・・・そのときによければ友達として」
沙羅「と・・・友達・・・?」
愛理「ちょっと!!!!ふざけないでよ!!沙羅が、沙羅がどんなに傷ついて抜け殻のようになっているか今のあなたにわかるの?沙羅は本気であなたのことを好きだったし、あなたしかいなかったのは沙羅も一緒じゃない!!」
沙羅「愛理・・・・・もういいよ・・・もうやめて・・・・これ以上・・・惨めになるだけだから・・・」
愛理「ごめん。」
というと沙羅に携帯を返した。
