恋愛小説「メールの涙」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第十五章 感受性
そこまで聴くと詩織は、ポロポロと泣き出してしまった。
「啓祐君も、良介兄さんもかわいそう。」
「俺は、大丈夫だよ。最初の頃は気味悪がっていた母親だったけど、自分の父親が能力者だと聞いてからは、親身になってくれて、おかげで必要以上に人の心を読まずにすむように、心の扉を閉めておく術を身に付けられたから。話続けて大丈夫?」
「うん。」(よかった本当によかった。)
「僕は、そんな過去があったから、人を好きになるのをやめていた。元カノの小百合の事は知っているよね」
啓祐は小百合と別れたときのやりとりについて詩織に話をした。
「そんなことがあってから僕は恋愛に消極的になってしまったんだ。」
「わかるよ。私だってはじめて話を聞いたとき嘘かなって思ったし。信じられなかったし。すっごく恥ずかしかったもん。でも思い起こせば最初に会ったときから啓介君ってものすごく私の気持ちわかってたなって思う。」
「詩織が初めてだよ。こんなに思念を強く感じたのは」
「うれしいよ。とても。でも啓祐君、その能力のせいでものすごく今まで傷ついてきたし、人間不信にもなってきたんだよね。」
「そうだよ。詩織も僕の心が読めるのかな?(笑)」
「違うよ。人を好きになればその人の考えって手に取るようにわかるようになるんだよ。その感受性が啓祐君の場合他人よりも強いだけだよ。」
「そういってもらえるとうれしいよ。」
「大丈夫。私基本表裏ないから。私なら啓祐君とつきあっていけるよ。だから私と」
「それ以上言わないで。男としての僕の立場がなくなっちゃうよ」
というと啓介は優しく詩織にKISSをした。
第十六章 最終回につづく
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「うん。」(よかった本当によかった。)
「僕は、そんな過去があったから、人を好きになるのをやめていた。元カノの小百合の事は知っているよね」
啓祐は小百合と別れたときのやりとりについて詩織に話をした。
「そんなことがあってから僕は恋愛に消極的になってしまったんだ。」
「わかるよ。私だってはじめて話を聞いたとき嘘かなって思ったし。信じられなかったし。すっごく恥ずかしかったもん。でも思い起こせば最初に会ったときから啓介君ってものすごく私の気持ちわかってたなって思う。」
「詩織が初めてだよ。こんなに思念を強く感じたのは」
「うれしいよ。とても。でも啓祐君、その能力のせいでものすごく今まで傷ついてきたし、人間不信にもなってきたんだよね。」
「そうだよ。詩織も僕の心が読めるのかな?(笑)」
「違うよ。人を好きになればその人の考えって手に取るようにわかるようになるんだよ。その感受性が啓祐君の場合他人よりも強いだけだよ。」
「そういってもらえるとうれしいよ。」
「大丈夫。私基本表裏ないから。私なら啓祐君とつきあっていけるよ。だから私と」
「それ以上言わないで。男としての僕の立場がなくなっちゃうよ」
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