アイドルとの恋「潤愛物語~アクアマリン~」は、今回続編を作成するにあたり、以前、掲載した「アクアマリン」の再編版です。作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第二章 サファイヤ
****あれはちょうど3年前の8月27日******
会社の暑気払いの帰りにほろ酔い気分で帰宅をした。
すると、マンションの玄関ホールに見知らぬ少年が、ほぼ泥酔状態でうずくまっていた。
私はそのまま無視して、見過ごすか、警察に連絡するか一瞬躊躇した。すると彼のペンダントに見覚えがあった。
そしてジャンパーにも
「大丈夫ですか?」
と声をかけると彼は
酔ったうつろな目で私をみた。酔いつぶれてはいるが、今、サファイヤという曲でブレーク中のJewelのメンバーの潤だということに私は、気付いた。
(警察沙汰にしたらまずいし、といってここにもほっておけないし・・・)
「立てますか?肩貸しますから・・・」
といって、今振り返るとなぜかわからないが私は無防備にも彼を自分の部屋に運びいれていた。
軽く頬を叩いても反応のない潤のジャンパーを脱がせ、
TシャツとGパン姿にすると私は彼をバスルームに連れて行き、
頭から暑いシャワーをかけた。
「何するんだよ!!!」
彼はびっくりした顔で私を見つめそしてにらんだ。
「何するんだよ!じゃないでしょ!!あなた未成年でしょ!!こんなことマスコミや事務所にばれたらどうなるのかわかってるの!!!!」
「うるせえーなほっといてくれよ!!
あ、もしかして、君、俺のファンとか??」
私は蛇口を水の方向に回し、冷水を思い切り彼の顔に浴びせた
「少しは、頭を冷やしなさい!!」
「なんだよ!!」
「イヤなら警察呼ぶわよ・・・」
ビクン、さすがに彼も少し酔いがさめてきたらしく、おとなしく頭から冷水をあびつづけていた。
シャワーをとめ、私はバスタオルとバスローブを彼になげてあげた。
「男物の下着なんてないから我慢してね。Tシャツ、Gパン、下着脱いだら洗濯機にいれておいて!!」
さっきまでの勢いが嘘のように、彼は、借りてきた猫のようにおとなしくなり、ダイニングテーブルについた。
ホットミルクを差し出すと、
「ありがとう」
と小さな声でつぶやいた。
「なんであんなところでうずくまっていたの?」
「酔っていて自分のマンションと間違ったみたい。ってか俺、実は先週引っ越したばかりで、先週までこのマンションに住んでいたんだ。まぁご存知のとおり、サファイヤが売れたおかげで給料も少しあがったからね。」
先週まで!?私は、同じマンションにJewelの潤が住んでいたなんて全く知らなかった。
「それにしてもやばくない?あなた、まだ未成年でしょう?19歳だったよね?」
「あさって20歳になるけどな・・・」
「あさって・・・そっか、8月30日だもんね。ってか、芸能界で未成年で飲酒して、たくさんのアイドル達が引退を余儀なくされているの知っているでしょう・・・ジェニーズ事務所の貴方達の同期だって、写真週刊誌にとられて、たくさん辞めさせられたじゃないの?なのに何故?」
「だってさ・・・事務所にそろそろオリジナルやらせてくれっていったら、NGだっていうし、今度の新曲、俺のソロパートだった部分がいつのまにか翔がメインメロディーでおれがハモリになっているし!サファイヤが少し売れたからってこれからは、楽器も無しで、踊りながら歌えって事務所が言うんだぜ!やってらんねぇよ~」
口を尖らせていう彼の頬をいつの間にか叩いていた。
パチン
「甘ったれるんじゃないわよ!!オリジナルやりたいって、そのデモテープとかはつくって聞かせたの?」
「いや・・・まだこれから・・・」
「メインじゃないっていって!ハモリパートっておもっているほど簡単じゃないのよ・・・
私は、人の声は一番素晴らしい楽器だと思っている。 その人の声がおりなすハーモニー、和音は素晴らしいと・・・
それをそんな生半可な気持ちでやったら、いい曲できるわけないじゃない!!
少しくらい顔がよくて売れたって、すべてが自分の力じゃないでしょ!!事務所やスタッフや、マネージャーやたくさんの人に支えられて貴方達は、今光の中にいられるのよ。
沢山の人が芸能界にあこがれる。でも成功するのはほんの一握り。あとは、挫折して去っていく。アイドルは偶像であり、夢を売るのが商売なのよ!!
それをお酒なんかのんで、少しは自分の立場をわきまえなさい!!」
そこまで一気にまくしたてると私は潤が泣いているのに気がついた。
「ごめん。というかありがとう。俺は、この世界には12歳ではいって、すぐにちやほやされて、こんな説教されたのはじめてだよ。しかられたのも、みんないいよいいよっておだてるばかりで・・
そのくせ、デビュー当時は泣かず飛ばずで・・・
やっと売れたから、これからは少しは自分達の音楽やれるかと思ったら、真逆だし・・・
俺 松木潤。ジュンって呼んで。あなたの名前教えてくれますか?」
「私は、尾崎美緒。22歳。今年から社会人よ。」
「美緒さんか・・いい名前だね」
私は、今さらながら、目の前にいるのが、あのいつもTVでしか見ていない潤だということを再認識した。
「美緒さん」
「美緒でいいよ。」
「美緒さんは、なんで俺を見過ごさずに、なんで部屋にまで入れてくれたの?」
「ジャンパーとネックレスに見覚えがあったから。私ね、あなたがデビュー当時、出演していたバラエティー番組よく見ていたんだ。」
「あぁ・・・秀明が司会やっていた?」
「うん。で、Jewelがデビュー当時からなんとなく気になっていてね。まさか、本物の潤だとは思わなかったけど、あそこにほっとくわけも行かなかったしね。」
「あぁ、だから研修生の俺達の同期が、酒で写真週刊誌にすっぱ抜かれて、事務所クビになったことしってたんだ」
「まぁね」
「よければ、また、遊びにきてもいい?俺、ふたつ上の姉がいるんだけど、なんか久々にねぇさんに怒られたみたい。俺のおごり高ぶっていた鼻をぺしゃんこにされたし、美緒なら僕が違う方向に行きそうになったら、正しい方向に導いてくれそうだよ・・・そう羅針盤のように。この世界にはいって初めて心と心で会話できそうだよ・・メンバー以外で。」
いつもは、自信家の彼が今はとても素直になりとても愛おしくみえた。
「いいわよ。でも約束よ。あさっての20歳のバースデーまではお酒とかタバコとかやらないことと。それと20歳になっても、泥酔は無しね 芸能人としての自覚、社会人としての自覚を持つこと」
「やったありがとう。じゃあ早速あさってまた、遊びに来てもいい??俺の20歳のバースデー、美緒と乾杯してお酒のみたいから。ちょうど仕事オフだし」
キラキラ輝く彼の瞳に未来への希望の輝きが戻っていた。
私は、寝室にはってある、潤のポスターをどこかに隠しておかなきゃと一人心で思っていた。
~第三章「ダイヤモンド」はこちらから~
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私はそのまま無視して、見過ごすか、警察に連絡するか一瞬躊躇した。すると彼のペンダントに見覚えがあった。
そしてジャンパーにも
「大丈夫ですか?」
と声をかけると彼は
酔ったうつろな目で私をみた。酔いつぶれてはいるが、今、サファイヤという曲でブレーク中のJewelのメンバーの潤だということに私は、気付いた。
(警察沙汰にしたらまずいし、といってここにもほっておけないし・・・)
「立てますか?肩貸しますから・・・」
といって、今振り返るとなぜかわからないが私は無防備にも彼を自分の部屋に運びいれていた。
軽く頬を叩いても反応のない潤のジャンパーを脱がせ、
TシャツとGパン姿にすると私は彼をバスルームに連れて行き、
頭から暑いシャワーをかけた。
「何するんだよ!!!」
彼はびっくりした顔で私を見つめそしてにらんだ。
「何するんだよ!じゃないでしょ!!あなた未成年でしょ!!こんなことマスコミや事務所にばれたらどうなるのかわかってるの!!!!」
「うるせえーなほっといてくれよ!!
あ、もしかして、君、俺のファンとか??」
私は蛇口を水の方向に回し、冷水を思い切り彼の顔に浴びせた
「少しは、頭を冷やしなさい!!」
「なんだよ!!」
「イヤなら警察呼ぶわよ・・・」
ビクン、さすがに彼も少し酔いがさめてきたらしく、おとなしく頭から冷水をあびつづけていた。
シャワーをとめ、私はバスタオルとバスローブを彼になげてあげた。
「男物の下着なんてないから我慢してね。Tシャツ、Gパン、下着脱いだら洗濯機にいれておいて!!」
さっきまでの勢いが嘘のように、彼は、借りてきた猫のようにおとなしくなり、ダイニングテーブルについた。
ホットミルクを差し出すと、
「ありがとう」
と小さな声でつぶやいた。
「なんであんなところでうずくまっていたの?」
「酔っていて自分のマンションと間違ったみたい。ってか俺、実は先週引っ越したばかりで、先週までこのマンションに住んでいたんだ。まぁご存知のとおり、サファイヤが売れたおかげで給料も少しあがったからね。」
先週まで!?私は、同じマンションにJewelの潤が住んでいたなんて全く知らなかった。
「それにしてもやばくない?あなた、まだ未成年でしょう?19歳だったよね?」
「あさって20歳になるけどな・・・」
「あさって・・・そっか、8月30日だもんね。ってか、芸能界で未成年で飲酒して、たくさんのアイドル達が引退を余儀なくされているの知っているでしょう・・・ジェニーズ事務所の貴方達の同期だって、写真週刊誌にとられて、たくさん辞めさせられたじゃないの?なのに何故?」
「だってさ・・・事務所にそろそろオリジナルやらせてくれっていったら、NGだっていうし、今度の新曲、俺のソロパートだった部分がいつのまにか翔がメインメロディーでおれがハモリになっているし!サファイヤが少し売れたからってこれからは、楽器も無しで、踊りながら歌えって事務所が言うんだぜ!やってらんねぇよ~」
口を尖らせていう彼の頬をいつの間にか叩いていた。
パチン
「甘ったれるんじゃないわよ!!オリジナルやりたいって、そのデモテープとかはつくって聞かせたの?」
「いや・・・まだこれから・・・」
「メインじゃないっていって!ハモリパートっておもっているほど簡単じゃないのよ・・・
私は、人の声は一番素晴らしい楽器だと思っている。 その人の声がおりなすハーモニー、和音は素晴らしいと・・・
それをそんな生半可な気持ちでやったら、いい曲できるわけないじゃない!!
少しくらい顔がよくて売れたって、すべてが自分の力じゃないでしょ!!事務所やスタッフや、マネージャーやたくさんの人に支えられて貴方達は、今光の中にいられるのよ。
沢山の人が芸能界にあこがれる。でも成功するのはほんの一握り。あとは、挫折して去っていく。アイドルは偶像であり、夢を売るのが商売なのよ!!
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そこまで一気にまくしたてると私は潤が泣いているのに気がついた。
「ごめん。というかありがとう。俺は、この世界には12歳ではいって、すぐにちやほやされて、こんな説教されたのはじめてだよ。しかられたのも、みんないいよいいよっておだてるばかりで・・
そのくせ、デビュー当時は泣かず飛ばずで・・・
やっと売れたから、これからは少しは自分達の音楽やれるかと思ったら、真逆だし・・・
俺 松木潤。ジュンって呼んで。あなたの名前教えてくれますか?」
「私は、尾崎美緒。22歳。今年から社会人よ。」
「美緒さんか・・いい名前だね」
私は、今さらながら、目の前にいるのが、あのいつもTVでしか見ていない潤だということを再認識した。
「美緒さん」
「美緒でいいよ。」
「美緒さんは、なんで俺を見過ごさずに、なんで部屋にまで入れてくれたの?」
「ジャンパーとネックレスに見覚えがあったから。私ね、あなたがデビュー当時、出演していたバラエティー番組よく見ていたんだ。」
「あぁ・・・秀明が司会やっていた?」
「うん。で、Jewelがデビュー当時からなんとなく気になっていてね。まさか、本物の潤だとは思わなかったけど、あそこにほっとくわけも行かなかったしね。」
「あぁ、だから研修生の俺達の同期が、酒で写真週刊誌にすっぱ抜かれて、事務所クビになったことしってたんだ」
「まぁね」
「よければ、また、遊びにきてもいい?俺、ふたつ上の姉がいるんだけど、なんか久々にねぇさんに怒られたみたい。俺のおごり高ぶっていた鼻をぺしゃんこにされたし、美緒なら僕が違う方向に行きそうになったら、正しい方向に導いてくれそうだよ・・・そう羅針盤のように。この世界にはいって初めて心と心で会話できそうだよ・・メンバー以外で。」
いつもは、自信家の彼が今はとても素直になりとても愛おしくみえた。
「いいわよ。でも約束よ。あさっての20歳のバースデーまではお酒とかタバコとかやらないことと。それと20歳になっても、泥酔は無しね 芸能人としての自覚、社会人としての自覚を持つこと」
「やったありがとう。じゃあ早速あさってまた、遊びに来てもいい??俺の20歳のバースデー、美緒と乾杯してお酒のみたいから。ちょうど仕事オフだし」
キラキラ輝く彼の瞳に未来への希望の輝きが戻っていた。
私は、寝室にはってある、潤のポスターをどこかに隠しておかなきゃと一人心で思っていた。
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