詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「恋花~KOIBANA~」連載再開♪第六十四話「初めての彼の部屋」

2014年11月07日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
2013年5月21日に掲載させていただいてから長い間お休みを頂戴しておりました
「恋花」をゆっくりではありますが再開させていただいております。
当時は、スマホやLINEはなく、携帯やブログ、SNSが主流だった時代でした。
以前の原稿については書き直しはいたしませんが、今後につきましては現在の時代背景に沿ったかたちで
修正をしていこうと思っております。
最初から読んでいただく方には、違和感を感じるかもしれませんがご了承の上お読みいただければ幸いです。


尾崎詩絵里




ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。

最初から読む


第六十四話「初めての彼の部屋」

誕生日当日、噴水の前で待ち合わせをした私たちは、言葉少なにまっすぐ庄司君の
家へ向かって歩いた。携帯の電源は切ったまま。
健人にも紫苑にも結局、今日塾を休むと言えなかった。
私が行かなければ、健人はまだ、熱が下がらないからだと思ってくれることを
祈って・・・・

心臓がバクバクしていた。
今日、塾を休んだことの罪悪感よりも、これから先に、庄司君との間に
起こるであろう事柄のほうが、大きく私の心を占めていた。

下着は、買ったばかりのかわいいセットのものをつけてきた。
考えすぎかもしれないけれど、念には念をいれて・・・・

「どうぞ。」
と言われて通された庄司君の部屋は、綺麗に片付いていた。
10畳のフローリングの部屋に勉強机とベッド、備え付けのクローゼットと本棚。
そして机の隣にはパソコンが置いてあった。
少しものが少ないのではないかと感じるほどの殺風景の部屋。

「あ・・ごめん。かけるとこないから、ベッドにでも座って。」
庄司君の口からベッドという言葉が出て、意味も無いのに緊張をしてしまう。

「ごめんな。俺、いろいろと部屋に置くの嫌いで、このテーブルも兄貴から
借りてきたんだ。」
ウッド調のローテーブルの上に買ってきたケーキとオードブルが並べられている。
「本当は、リビングダイニングでって思ったんだけど、やっぱ俺の部屋のほうが
落ち着くから。」
そういうと、グラスにジュースを注いでくれて、私に手渡しながら、ベッドの私の
隣に座る。

庄司君の重さで、スプリングが少し沈む。
「お・・お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。そしてメリークリスマス!」
「メリークリスマス・・・」
二人のグラスが、KISSをするように軽く重なり合う。

コクリ
ジュースを飲み干す喉の音まで庄司君に聞こえてしまうのではないか
と思うほど、星波は緊張をしていた。
BGMでは、小さく二人が大好きな瑠のアルバムがかかっている。

「せ・・せいな。」
「はい。」
庄司君は、まっすぐに星波のほうへ向きなおす。
ドキドキドキドキ
心臓の音はマックスだ。
目・・・目を閉じなきゃ
と思いながらも、庄司君の瞳から目が離せない。
澄んだ瞳に吸い込まれるようだ・・・

「せ・・せいな・・好きだよ。」
「わ・・私も・・・」
庄司君の両手が、私の耳元におかれ、ゆっくりと庄司君のほうへたぐりよせられる。



第六十五話「二人きり」
へつづく



※恋愛小説「恋花」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・

◆是非ポチ応援をお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆



にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へにほんブログ村

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・

小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)

アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしくお願いします。
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・

過去掲載のオリジナル小説一覧
↑クリックしてください
(是非、読んでみてください)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。