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第六十九話 健人の怒り
何度か、庄司君の携帯電話には、電話をした。
でも、電源OFFになっている。
メールには一言
「今日は、ごめんなさい。」
と書いて送った。
でもレスはない・・・
そして、怒って先に帰ってしまった健人を気にしながらも、私は、気持ちの中で何かが腑に落ちない。
そんな身勝手なことを思いながら、家の近くまでくると健人が、家へつづく道で
壁に背中をつけながら待っていた。
健人の人を射るような眼差し。
そんな怖い顔を見るのは初めてだった。
なんでそんな顔で見るの?
うちの両親が心配するっていったって、そんなの健人に関係ないじゃん。
理不尽な怒りが頭を持ち上げる。
でも、その理不尽なうちの両親の頼みで、毎週土日、私の勉強を見てくれているのも
健人だ。
ただの幼馴染という立場なだけなのに。
私をずっと睨みつけている健人の前を、わざと視線をそらしながら無視しながら
歩を速める。
「おい。星波。」
健人の前を通り過ぎようとした瞬間、ものすごい力で腕をつかまれる。
「何よ!痛いから離して!」
「目を覚ませよ。星波。お前は、今まで一度もかなわなかった片思いが成就したから、
それで庄司との恋に夢中になっているだけなんだよ。」
剣のある声が、耳障りに聞こえる。
「いいかげんにしてよ!幼馴染だか、保護者だか知らないけど、私の恋路を邪魔する権利は健人にはない!私は、庄司君が好きだし、庄司君もこんな私のこと好きだって言ってくれている。世間一般のカップルがしていることを、受験生だからってなんでしちゃいけないの?」
健人の顔が、怒りで真っ赤になる。
「お前、庄司の部屋で何してたんだ!高校生の男女がひとつの部屋にいたらどうなるか
位わかるだろ!」
「わかっているわよ。子ども扱いしないで!両思いの恋人同士なんだから、キスしようが抱き合おうが、幼馴染にどうこう言われたくない!!」
健人の額に浅黒い血管が浮かび上がる。
「お前、そんな浮ついた気持ちで、松櫻大学受かると思ってるのか!」
「いいわよ。大学だけが人生じゃない!!」
バチン
一瞬、目から火花が散ったかと思った。
左の頬に熱のような痛みを一瞬で感じる。
「あ・・」
さっきまで怒りで真っ赤だった健人の顔に、苦渋の表情が浮かぶ。
「せ・・星波・・ごめ・・・」
その時
星波と健人が二人で言い争いをしていた狭い道を、トラックが猛スピードで
走ってきた。
「危ない!!」
健人が、車道側に飛び出していた星波の腕を強く引き、歩道側へくるりと向きを強引に変えさせる。
健人と星波の体重が傾き、バランスが崩れた瞬間・・・・
第七十話「一瞬の」
へつづく
※恋愛小説「恋花」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
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(是非、読んでみてください)
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そんな身勝手なことを思いながら、家の近くまでくると健人が、家へつづく道で
壁に背中をつけながら待っていた。
健人の人を射るような眼差し。
そんな怖い顔を見るのは初めてだった。
なんでそんな顔で見るの?
うちの両親が心配するっていったって、そんなの健人に関係ないじゃん。
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でも、その理不尽なうちの両親の頼みで、毎週土日、私の勉強を見てくれているのも
健人だ。
ただの幼馴染という立場なだけなのに。
私をずっと睨みつけている健人の前を、わざと視線をそらしながら無視しながら
歩を速める。
「おい。星波。」
健人の前を通り過ぎようとした瞬間、ものすごい力で腕をつかまれる。
「何よ!痛いから離して!」
「目を覚ませよ。星波。お前は、今まで一度もかなわなかった片思いが成就したから、
それで庄司との恋に夢中になっているだけなんだよ。」
剣のある声が、耳障りに聞こえる。
「いいかげんにしてよ!幼馴染だか、保護者だか知らないけど、私の恋路を邪魔する権利は健人にはない!私は、庄司君が好きだし、庄司君もこんな私のこと好きだって言ってくれている。世間一般のカップルがしていることを、受験生だからってなんでしちゃいけないの?」
健人の顔が、怒りで真っ赤になる。
「お前、庄司の部屋で何してたんだ!高校生の男女がひとつの部屋にいたらどうなるか
位わかるだろ!」
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健人の額に浅黒い血管が浮かび上がる。
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一瞬、目から火花が散ったかと思った。
左の頬に熱のような痛みを一瞬で感じる。
「あ・・」
さっきまで怒りで真っ赤だった健人の顔に、苦渋の表情が浮かぶ。
「せ・・星波・・ごめ・・・」
その時
星波と健人が二人で言い争いをしていた狭い道を、トラックが猛スピードで
走ってきた。
「危ない!!」
健人が、車道側に飛び出していた星波の腕を強く引き、歩道側へくるりと向きを強引に変えさせる。
健人と星波の体重が傾き、バランスが崩れた瞬間・・・・
第七十話「一瞬の」
へつづく
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