では ハウスメーカーやパワービルダーなどの住宅建築の現場はどうしているのでしょう。
職人は下請けとして現場に入り、その単価・待遇は不安定です。
若手の職人を育てる余裕はありません。即戦力の技術者が必要とされます。
また社会保険・厚生年金・退職金などの将来保証がない職場には若い人は来ません。
しかしハウスメーカーやパワービルダーは、絶えず下請業者に値引を要請します。
これでは、現場はいずれ人手不足で成り立たなくなってしまいます。
住宅業界は、高度成長期まだ残っていた徒弟制度で生まれた職人と言う資産を
現在食いつぶしているという状況なのです。
サスティナブル・循環型という言葉が建築でも使われます。
これはエネルギーや材料で環境に負荷をかけないでな再生可能・持続する建築をつくろうとする
人々に好んで使われる言葉ですが、人材や技術にも適用されるべき考えです。