エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

札幌木鶏クラブ令和6年度2月例会

2025-03-07 04:30:00 | 自分
 金曜は、月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、月に一度の札幌木鶏クラブの話です。
 『致知』2月号のテーマは「二〇五〇年の日本を考える」。このテーマについて、駅前のネストホテル札幌を会場に、19時から感想の交流が始まりました。
 最初に取り上げるのは、齋藤孝先生の記事「各界の識者に聞く⑤日本語なくして日本人なし」についてのI先生の言葉です。札幌木鶏クラブでは、出欠確認の際に感想文を添付して送ります。その中でI先生は、友人のギリシャ人から聞いた、オスマン・トルコ帝国に占領されていた時代、ギリシャ人が母国語を守るためにレジスタンス活動をしていた話を書いていました。それに関連して、「戦後、日本がアメリカの植民地になっていたらどうなっていたか。英語で話す事を強制されていれば、日本の文化が残ったとしても、アメリカの文化とブレンディングされて、変わってしまったのではないか。考え方が、アメリカ人の様になってしまっただろう」と語っていました。
 これは、その通りだと私も考えます。自分の考えを主張するアメリカ的な思考は、主語を明確にして語る英語と、強く結びついていると考えるからです。主語を明確にしない日本語は、自分の考えの主張よりも、調和や内省を重視する文化を育んだと考えられます。2つの文化の優劣を語る気はないですが、言語により思考法が、その先には文化が、影響される事は間違いないでしょう。そう考えると、教員である私は、子供たちに日本語をきちんと教える必要がある…改めて、そう考えさせられました。
 次に、織田邦男先生と番匠幸一郎先生の対談「日本の防衛はこれでいいのか」について元自衛官のM先生の言葉です。60頁の番匠先生の言葉「もう一つ申し上げると、指揮官は時に部下を非常に危険な場所に投じなくてはいけないこともありますから、ある意味では加害者でもあります。任務に就いた瞬間から隊員の人生、ご家族の一生のことまで加害者という意識で責任を持たなくてはいけないと思いながら歩んでまいりました」について、「加害者」と言う言葉を選んだ事や、ヒロイックな自分に酔いしれてる印象を与えられた事を批判された後、「海上自衛隊や航空自衛隊は緊急出動などがあり、日頃から緊急事態に接しているので有事の感覚が身に付いている。陸上自衛隊は有事に接していない弱さを感じる」と述べていました。
 確かに、自分の仕事で考えても、■区や■区ばかり転勤している方は、■区や■区を転勤している方々(私も含む)に比べ、ちょっぴり危機感が薄い印象があります。人間は、どうしても自分の経験からしか判断できない面があり、その点では仕方のない事なのでしょうが…。「最近、自分の危機感が薄くなっているかも…」と自覚をもち、気を付けていかなくては…と、考えさせられる言葉でした。
 最後に紹介したいのが、『致知』の記事とは関係ない…と思われるのですが、A先生の言葉です。「代謝が落ちる事で、自分の感じる時間が短くなる…と言う事があるらしい。だから、水を飲み、タンパク質を取り、代謝を落とさない様にする事で、時間を長く感じ続けられる様になるらしい」と言った内容でした。
 これは驚きです。この話から考えると、年寄りになると1日が早く感じるのは、代謝が落ちてきたからとなります。子供の1日は長いのも代謝の影響だと考えると、案外、この話は説得力がある様にも感じました。う~ん、充実した高齢者人生の為には、筋トレとかやった方がイイのかも…。
 以上、2月例会の報告は終了です。3月例会は、もしかすると祝日(3月20日は春分の日)開催かもしれません。確認しなくちゃ…。

 ところで、令和7年3月6日の記事に、色々な方から「いいね」などをいただきました。とても嬉しいです。来週も頑張ります。どうも、ありがとうございました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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かなり軽いよ『異世界リーマン、勇者パーティーに入る』

2025-03-06 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はライトノベル愛を語る日。今回は、内容の軽いライトノベルの中でも、相当な軽量級の作品を紹介します。
 今回紹介するのは、岡崎マサムネ先生の『異世界リーマン、勇者パーティーに入る』です。
 話としては、魔王を倒すために勇者がパーティーを組むところから始まります。王様から紹介された最後の1人は、異世界からやってきた「営業のハヤシさん」。もちろん、営業が着ている様なスーツを着ていて、挨拶として名刺を差し出してきます。ステータスを調べても、まぁ、その辺を歩いてる一般人と何ら変わりません。「え~、こんな人、パーティーに入っても戦闘したら直ぐ死んじゃうよ~!」と、頭を抱えた勇者たちでしたが、何と、何と、営業のハヤシさんは凄い人だったのです!!!!!
 それで、どんな凄い人かについては…まぁ、作品を読んでみてください。この作品、いろんな意味で軽い作品なんで、気軽に読めると思いますから。
 …そう、この作品は軽いです。
 まず、文章が軽い。ライトノベルなので、一人称口語体で語られてるのは普通なんですが、その語り口が普通の若者っぽい感じです。まぁ、だからこそ、こんなにポイントの小さな文字で書かれていても、さくさく読めてしまうのですが。
 そして、内容も軽い。主人公たちがピンチっぽくなる場面、あるにはあるんですが、ほとんど何の苦労も無く解決します。ハヤシさんの活躍で。だから、「この後、主人公たちは大丈夫なのか? あ~、ドキドキする!」って感じは全くありません。安心して、読み進める事が出来ます。
 この辺り、物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、作者の岡崎マサムネ先生は狙って書いている様です。「あとがき」で次の様に書いていました。

 (前略)
 現実がこんなにつらいのに、どうしてエンターテイメントの中でまでしんどい思いをしなくちゃならんのだと。
 理不尽な死も、裏切りも陰謀も試練も、ハラハラドキドキどころか胃がキリキリする展開も、現実だけでお腹いっぱいなんです。
 そんな体力、もう残っていないのです。毎日を生き延びるだけで精いっぱいなんです。
 現実って案外、毎日毎日がデッドオアアライブなんじゃないかと思うんです。
 そうやって毎日を必死でアライブしている人間が、同じように毎日を必死でアライブしているあなたのことを考えながら、書いたお話です。
 (後略)

 ここを読んで、「成る程なぁ」と納得しました。こう考えて書いた話だから、メッチャ軽い作品になっている訳だ…と。その狙い通り、とても読みやすく、めっちゃ気軽に読み進められました。作者の狙いは大成功です。
 ただ、作者の「あとがき」を全部真に受ける事は出来なさそうです。続編を出す予定らしく、強敵が登場しそうな予告編的な場面がありましたし、何より、ハヤシさんには謎が多いからです。その謎には、ブラックな職場で究極のブラック体験をしていたらしい(と推測される)ハヤシさんの過去が関わってる様で、何やら闇を感じさせられます。
 まぁ、それはサラッと流しても大丈夫。(取り敢えず、この作品中では)本編には大きく影響しません。だから、疲れて何も考えたくないなら、この作品はオススメだと思います。

  ところで、令和7年3月5日の記事に「いいね」などをいただきました。とても嬉しいです。どうも、ありがとうございました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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またまた骨折!

2025-03-05 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、母が骨折してしまった話です。
 令和7年2月某日、仕事帰りに実家へ行きました。母に体調を聞きながら、ふと手を見ると、中指が包帯で「ぐるぐる巻き子さん」になっています。
 ビックリして、「どうしたの!」と尋ねると、「いや~、転んでケガしたのさ」と言うではありませんか。そして、棚の上にあるメモを見る様に言ってきます。
 棚の上のメモを見ると、それは、某企業さんのやっている有料の介護補助事業で、毎週水曜に派遣されているSさんが書いたメモでした。この日は、整形外科で行っているリハビリの日で、私が付き添いするのは無理なので、有料でSさんに来てもらう様に御願いしてあったのです。
 そのメモによると、
  ◇前夜の23時過ぎ、母は椅子に座ろうとして転んでしまった。
  ◇リハビリに連れて行こうと思ったが、指が腫れていたので診察してもらった。
  ◇結果、中指にヒビが入っていると分かった。
  ◇医師の判断としては、固定だけして様子を見よう…との事だった。
  ◇診察に時間がかかり、この日はリハビリできなかった。
…との事でした。私は前夜22時に寝ていましたし、私が出勤する時には母が寝ていましたから、転んだ事は全く知りませんでした。いや~、Sさんが来てくれる日で本当に良かったです。
 もちろん、某企業の担当者さんたちには御礼メールを送りました。
 この後、母に確認しましたが、取り敢えず痛みは無い様です。また、日常生活をする上で大きく困る事はなさそうだ…と言ってました、母は。この辺りは、生活していく中で気になる事が出てくるかもしれないので、当分は注意する必要がありそうです。
 今回の件、以前から気になっていた「椅子に座る時の母の癖」が原因の様です。母は、椅子に座る時に浅く腰掛ける癖があるのです。その為、お尻が座面の縁から落ちてしまい、結果として転んでしまう事が、これまでも何回かありました。その為、「椅子に座る時は、ちゃんと座面を確認するんだよ」とか、「座面の端っこが足に当たってるのを確認してから座ろうね」などと、座り方を注意する様に話をしていました。
 でも、四六時中見守っている事は不可能です。これは本人が注意してくれなければ、私には何ともしようがありません。
 今回は指の骨で済みましたが、母が注意してくれなければ、今度は大怪我になる可能性もあります。はぁ~、どうしたものかなぁ…。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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一日入学で色々と気付く・後編

2025-03-04 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R7.3.3)の続きで、一日入学で気付いた事を色々と書きます。
 全員揃ったので、いよいよ一日入学開始です。今回の流れは、折り紙で「兜」を折る→折り紙で「猫」を折る→塗り絵をする…です。
 最初に折り紙を配ります。この時、今後の事を考えて列の先頭にまとめて配る方式にしました。これは、その列の人数分の折り紙を先頭の子に配り、1枚取ったら後ろの子に渡していく…と言う方式です。これが出来れば、プリントを配る時間が大幅に短縮されるので、是非とも覚えさせたいところです…が、今回は一日入学なので様子見って感じです。
 多少もたつきましたが、順調に配れたので、さっそく折り方を教えていきます。私の折り紙を書画カメラ(実物投影機…と呼ぶ方もいます。テレビと繋がったカメラです)で大型テレビに映し出しながら、順々に説明していきます。
 指示を出してから、簡単に全体の様子を確認しながら進めていたのですが、3手順目あたりで気が付きました。指示を出しても、指示通りに出来てない子がいる…と。
 まぁ、これは考えれば当然の事です。簡単な折り紙とは言え、今回集まった子はバラバラな幼稚園や保育園から集まっており、折り紙の経験値もバラバラです。また、周りの子との人間関係も出来ていませんから、お互いに助け合う事も出来ません。
 ここで、「あ~、私の学級の子供たちは、この1年近くで色々な経験を積んで、経験値が高くなっていたし、互いに助け合う関係性も出来ていたんだなぁ」と気付きました。「子供たちに助けられていたから、最近の私は、100%の全力を出し続けなくても授業が出来ていたんだ」とも。
 即、気持ちを切り替えました。ここからは100%の全力を出し切って授業です。
 まずは、「全体指示を出したら机間巡視して状況を確認する」です。折り方を1つ指示したら、直ぐに机間巡視し、困っている子がいたら関わり、出来てる子には「いいね」と声をかけます。褒めてほしそうな子は、頭を撫でたり、ぽんぽんっと軽く叩いたりしました。
 また、指示の言葉を具体的にする様にしました。「角を下に折り曲げて」ではなく、「ココの尖った所を、ココの角の部分と重ねるんだよ」の様に…です。また、最近は少し難しい言い方をしていたので、幼児でも分かる簡単な言葉を、優しい言い方で言う様にしました。上手に折れなかった子には、「大丈夫、何とかなるよ」と言って手助けします。努力の甲斐あって、泣き出す子はいませんでした。
 活動にのってきたら、どんどん褒めながら進めます。褒めながら思ったのは、「あ~、最近、こんなに褒めてなかったかもなぁ。明日から、もっと褒める様にしなくちゃ」って事です。
 兜の後は猫を折り、まだ少し時間があったので塗り絵に突入しました。折り紙が満足する出来映えだったからか、塗り絵は穏やかに集中した感じで進みます。その内に、保護者が迎えに来たので終了となりました。
 先程も書きましたが、今回の一日入学では、普段の授業で如何に子供たちに助けてもらってるか…を実感しました。そして、それに甘えて100%で仕事をしていない自分にも…大いに反省です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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一日入学で色々と気付く・前編

2025-03-03 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、一日入学で気付いた事を色々と書きます。
 令和7年2月某日、勤務校では一日入学がありました。一日入学と言うのは、次年度(今回の場合だと令和7年度)に入学する予定の子供たちが、30分程度、学校で授業を受けると言う行事です。
 この行事、子供たちが学校に慣れる事で、不安なく入学してもらおう…と言う表の理由とは別に、裏の理由もあります。それは、問題を抱えたお子さんを事前に把握しておこう…と言うものです。こだわり行動の激しい子や落ち着きの無い子、教員の指示に従えない子、乱暴な子…など、入学してからトラブルを引き起こしそうな子を把握し、特定の学級へ集中しない様にしなくてはなりません。
 これ、業界の方なら分かっていただけると思います。うっかり特定の学級に集中してしまうと、下手すりゃ5月末には学級崩壊です。そこから立て直すのは、もう至難の業ですから、事前対策は必須なのです。
 今回、私が担当する子供たちは36名。1名の欠席もなく14時15分から開始しました…が、正直に告白します。スミマセン。1名、まだ来てないのに気付いてなくて、「はい、みんな、イイ姿勢をして御覧。(姿勢が良くなったら)いいね。じゃ、先生と一緒に勉強しよう…」まで指示を出してしまいました。
 幸い、補助に入っていた方が合図してくれたので、直ぐに気付いて、「あ、ごめんね。まだ全員揃ってなかった。でも、折角だから、ちょっと協力してもらおうかな」と修正指示を出しました。ふひゅ~、危ない、危ない。
 因みに、この時は簡単な拍手ゲームをしてもらいました。私の左手をグーにして「これ、月です」と説明し、右手は人差し指を立てて「この指の先に、目には見えないけどロケットがあります」と見立てさせます。それで、人差し指の先がグーを横切ったら拍手させる…と言う単純なゲームです。単純ですが、人差し指の動かし方(或いは止め方)で子供たちの拍手のタイミングを外す事で、とても盛り上がるゲームです。子供たちが緊張した表情だったので、気持ちをリラックスさせる為にやりましたが、予想通りに盛り上がり、場の雰囲気がイイ感じになりました。
 全員揃ったら、改めて自己紹介をしてから挨拶し、いよいよ一日入学開始です。う~ん…少し長くなったので、続きは次回とさせていただきます。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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聖地巡礼の旅in函館・おまけ

2025-02-28 04:30:00 | 自分
 金曜は月~木曜のテーマに含まれない記事です。今回は、2月に入ってから連続して書いている、私たち夫婦が「聖地巡礼」をした話をします。
 もちろん、今回も取り上げる聖地は「函館」です。重要なネタバレがありますから、「ネタバレは困る」と言う方は、この先を読まない方が良いです。



  ※念のための空白



 では、ネタバレばんばんいきますよ! …と言っても大事な場所は、既に記事で書いてしまっています。そこで最後に、「おまけ」的に最終決戦へ触れておきます。
 土地権利書の争奪戦で、列車内が最終決戦の場所となります。その最後は、主人公・不死身の杉元と鶴見中尉の一騎打ち。二人を乗せた機関車は、函館港の海に突っ込んで最終決戦終了となります。
 実は、旅行中、この事を完全に忘れていて、函館駅で線路の端っこを確認するのを忘れていました。もう~、この忘れんぼさん!
 でも、何回か函館に来ているので、線路の端っこは見ています。その先には、海があるのも分かっています。何せ、昔は青函連絡船に列車を乗せていましたからねぇ。当然、線路から直接、青函連絡船に乗れる様になっていたはずです。
 全然関係ないですけど、中学と高校の修学旅行で、私は青函連絡船を利用しました。その頃は、青函トンネルなんてハイカラな物が無かったので…。青函連絡船は列車が乗るくらいですから、かなり大きい船だと思うのですが、それでも揺れて大変でした。きっと、波が荒いのでしょうね。船酔いしやすい友達が、苦しんでいたのを覚えています。
 横道に逸れました。話を戻します。
 そんな訳で、うっかり線路の端っこの写真を撮り忘れてしまいました。これは、いずれ函館を再訪して、線路の端っこの写真も撮りたいと思います。月島軍曹の真似をして、海の中で鶴見中尉の遺品を探す…写真は難しそうだなぁ。鯉登少尉の真似をして、海を見つめる写真かな。
 聖地巡礼の旅…夢は、まだまだ広がるのでした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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様々な会社の事が分かって楽しい『逆境に打ち勝った社長100の言葉』

2025-02-27 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り…ですが、今回は私の推し作家さんの作品を紹介します。
 今回紹介するのは、真山知幸先生の『逆境に打ち勝った社長100の言葉』です。題名の通り、逆境に打ち勝った100人の社長さんの言葉を紹介した本です。
 この本、もちろん勇気の出る言葉が紹介されています。何せ、逆境に打ち勝った社長さんたちの言葉ですから、それぞれに説得力があります。
 しかも、「苦境を超える言葉」、「発想を変える言葉」、「人を奮い立たせる言葉」、「成功をつかむ言葉」、「己を信じる言葉」の5つに分類されています。ですから、今の気持ちに合わせて読む事も可能です。「何だか、今日は元気が出ないんだよなぁ」って時には、「人を奮い立たせる言葉」の章を読むと良いでしょうし、「俺のやってる事って、本当に正しいんだろうか」って時には、「己を信じる言葉」の章が良いでしょう。
 せっかくなので幾つか紹介します。
 例えば、安田財閥の安田善次郎さんの「人生は一歩一歩順を追って前進す」と言う言葉。これは「苦境を超える言葉」に載ってますが、これを読むと、私の記事ではお馴染み「ドブ泥げす校長」からパワハラされていた事を思い出します。あの時も、転勤する日が来る事を心の支えにし、毎日、「まずは今日の一日を乗り越えよう」って思っていました。この言葉を読むと、その事を思い出して、「いや、仰る通り。一歩一歩前進していくしかないよねぇ」って気持ちになります。
 或いは、日本理化学工業の大山泰弘さんの「週に1回の失敗が2週間に1回になれば、成長したということです。5年もすれば失敗しなくなります」と言う言葉。もう、コレは私の事ですか…って言葉です。教員になってから数年間の私は、まぁ、失敗の連続で、同じ学年の方たちはもちろん、同じ職場の方たちにも迷惑のかけっ放しでした。30代や40代になってからも大きな失敗をする事が度々あり、この言葉より遙かに出来が悪かったと言えるでしょう。それでも、歯を食いしばって努力してきたら、最近は失敗する事が減ってきました。時間はかかっても成長している訳で、この言葉は間違いないって実感があります。
 そんな風に、自分と重ねたり勇気づけられたりする読み方が、この本の一般的な読み方だと思います。
 でも今回、私は少し違う読み方もしました。それは、様々な会社について学ぶ…と言う読み方です。
 この本で紹介されている会社は、全部で100社あります。トヨタやユニクロ、アップルの様な超有名企業もありますが、堀場製作所や秩父セメントの様に私は知らない会社もありました。また、名前は知っているが、その会社の詳しい事は知らないと言う会社は、かなり沢山あります。この本を読むと、簡単ではありますが、それらの会社について学ぶ事が出来て、それがとても面白かったです。
 例えば、リコーと言う会社、名前は私も知っていました…が、理研と関連があるとは全く知りませんでした。理研感光紙九州総代理店→理研感光紙株式会社→理研光学工業→リコーと言う流れだったと分かり、「そうだったのかぁ~」です。
 他にも、ユニ・チャームなんかは驚きです。最初は、建材板紙の製造販売の会社だったとは…。現在、生理用品や子供用おむつ、大人用おむつで有名な事を考えると、最初の仕事からの物凄い方向転換です。あ、そもそも…私、ユニ・チャームって外国の会社だと思っていました。不勉強すぎですね。御免なさい。
 まぁ、そんな感じで、色々と会社について勉強になります。その点からもオススメの1冊です。

 ところで、令和7年2月26日の記事に「いいね」などをいただきました。とても嬉しいです。どうも、ありがとうございました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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年寄りになる=子供に戻る

2025-02-26 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、自分の学級の子との比較で感じた話です。
 よく、「歳を取ると子供に戻る」と言います。干支が一回りした還暦の言い伝えかと思っていましたが、実際に子供っぽくなると言う意味も含まれている様です。老齢になると前頭葉の働きが弱くなるため、理性による感情のコントロールが出来にくくなる…と言う事らしいです。
 最近の母の様子を見ていると、この「歳を取ると子供に戻る」は、あるかもしれないな…と感じる様になりました。
 例えば、リハビリの為に整形外科へ行く日の話です。
 最近の母は、少し夜更かし気味なので、朝の8時を過ぎても起きられない事があります。
 でも、9時30分には家を出ないと、予約している時間に間に合わない可能性があります。ですから、出来れば8時には起きてほしいところです。身支度をして、朝食を食べて、出発準備をする…年寄りですから、90分間はかかるだろうと予想しての事です。
 そこで最近は、8時になったら声かけしています。それにより、無理矢理ですが、母を起こしている訳です。
 この日も、8時に母を起こしました。「9時半には出発するから、朝ご飯を食べて、準備しておいてね」と言うと、「う~ん、分かったぁ」と言います。そこで私は、自分の家で朝食やら出発準備やらを進めました。
 そして9時半。実家に行くと、まだ出発準備は出来ていません。それどころか、父の朝食を作っているではありませんか。「まさか、朝ご飯…まだ食べてないの?」と聞くと、「何だか、色々と遅くなっちゃって、今、作ってるんだよねぇ」…と。そして、遅くなった理由を色々と語り始めました。
 そこで、ふっと頭に浮かんだのが…母に対し、とっても申し訳ないのですが…自分が担任している1年生の子供たちの姿です。何か指示を出しても、直ぐに動き出さない子…必ず学級に何人かいます。そう言う子に、「どうして早く動き出さないの?」と聞くと、まぁ、色々と言い訳を語り出します。バレバレの嘘をつく子もいます。
 う~ん…何だか、母の姿と重なってしまいます。母には、申し訳ないと思いますが…。
 この例ばかりでなく、母は、思い付きで行動して失敗してしまったり、楽しい事を優先して失敗したり…が、最近になって増えてきました。そして、その度に言い訳をしている事が多いです。
 私の見ている1年生の子供たちは、前頭葉の働きが高学年の子より弱い様に感じます。感情に流されやすい面から、それを強く感じるのです。そして、それが原因でトラブルを発生させたり、失敗したりすると、苦し紛れの言い訳や嘘をついています。
 おそらく、老齢になった母も、前頭葉の働きが弱くなったのではないでしょうか。だから、感情に流されたり、思い付きで行動したりして、トラブルや失敗が発生してしまう様に思います。
 そう考えると、「歳を取ると子供に戻る」は、少なくとも我が家的には正しいと言えそうです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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ちょい悪おじさん的な板書

2025-02-25 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、ちょい悪おじさん的な板書をした事で、子供たちの成長を感じた話です。
 それは、「ずうっと、ずっと、大すきだよ」と言う教材で、登場人物を考えさせる国語の授業でした。黒板を見ると、前の時間の板書が、そっくりそのまま残っています。どうやら、黒板消し係が消すのを忘れていた様です。
 これが1年生の1学期や2学期なら、「消し忘れていますよ」などと声をかけて消させます…が、今は3学期。優しくするばかりでなく、厳しい指導も行っていく時期です。
 こんな時、私は、残っている板書の上に板書していく事が多いです。この時も、遠慮なく板書していきました。「登場人物(振り仮名付き)」と板書し、「①エルフ」、「②ぼく」と続けて書いていきます。最初は唖然として見ていた子供たちも、「ヤバい!」と気付き、「黒板消し係さん、消して」と声をかけ始めました。
 「⑥」まで書いたところで、黒板消し係が消し始めました。どうするのか…板書する手を止め、係の子供たちの様子を見る事にしました。
 黒板消し係は最初、重なっていて見にくい部分だけ消そうとしました…が、これは結構難しい。なかなか上手に消せません。その内、見ている子供たちから、「もう全部消しちゃおうよ」などと声がかかる様になってきました。係の子供たちも迷っている様子でしたが、最終的には全部消しました。
 さて、今度は私の番です。私は、「⑥」の続きの部分から板書していき、最後の「⑪かえる」まで書いたところで手を止めました。前半部分の無い板書です。
 さあ、子供たちはどうするのかな…と思って見ていると、一人の子(Aさん)が前に出てきました。そして、「先生、ここに⑥って書いて」と言ってきました。「え? 書いて…ですか?」と聞き返すと、Aさんはまた、「先生、ここに⑥って書いて」と言ってきます。「その言い方じゃ、書いてあげられないなぁ」と言うと、別な子(Bさん)も前に出てきました。そして、「先生、ここに⑥って書いてください」と言うので、その通りに板書してあげました。
 するとBさん、「①から⑤に何が書いてあったか覚えている人?」と声をかけたのです。それを聞いて、座っている子供たちからは、「⑤は『となりの子』だったよ」とか、「④は『いもうと』って書いてあった」などと声が挙がります。するとBさん、「先生、⑥の前に『⑤となりの子』って書いてください」と言ってきました。もちろん、直ぐに板書します。
 こうして、Bさんが座ってる子供たちに確認→分かった事柄をBさんが私に伝達→私が板書…と言う流れで板書されていき、とうとう全ての板書が元通りになりました。
 ちょっぴり意地悪な関わり方をしたのですが、それに挫けてしまわず、自分たちなりに考えて何とかしようと努力しました…子供たちは。1学期は当然として、2学期も前半だったら、こんな対応は出来なかったと思います。そう言う意味では、子供たちの成長を強く感じた出来事でした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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続・ブラックとホワイトの狭間

2025-02-24 04:30:00 | 教育
はじめに
 月・火曜は学校教育話。令和7年1月20日&2月4日に続き、教育現場からの問題提起&自分なりの意見を述べるシリーズ第3弾です。前回の記事「ブラックとホワイトの狭間」に対し、色々と意見をいただき、自分でも色々と考えました。今回は、そうやって考えた事について、現段階での私の結論を述べます。
 さて、前回の記事では、一般的な働き手の立場から言うと、教育現場は相当にブラックだ…と書きました。それについては、ここでは省略させていただきます。興味のある方は、2月4日の記事を御覧ください。
 その記事の後半、「でも、努力した結果、子供たちに成長が見られた時の喜びは、かなりのホワイトだと思う」と書きました。それについては賛否があったのですが、この部分の説明が少々不足していた…と感じたのです。そこで、そこを中心に述べさせていただきます。

未来を築く教員の仕事
 まず、端的に結論を述べます。突き詰めて考えると、教員の仕事は日本と言う国の未来を築く事が目的であり、そこに一歩でも二歩でも近付けようと言う使命感と覚悟がなければ、教員の仕事のホワイトな部分は感じられないだろう…が結論です。
 端的過ぎて伝わらないと思うので、もう少し詳しく述べていきます。
 教員の仕事は子供を育てる事です。どう言う子供を育てるかは、教育基本法で明確に述べられています。教育基本法の第一章「教育の目的及び理念(教育の目的)」の第一条では、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」と書かれているからです。
 まぁ、法律の条文なので分かりにくいですよね。私流の解釈で大雑把に言うと、「人格的に優れた人間に育つ事を目指す」、「平和で民主的な社会を目指す人間を育てる」、「心身共に健康な人間を育てる」の3つになるでしょうか。この内、「心身共に健康な人間を育てる」は、学校教育も含まれるでしょうが、家庭教育や社会教育の割合が高いでしょう。そう考えると、学校教育で目指すべきは、「人格的に優れた人間に育つ事を目指す」と「平和で民主的な社会を目指す人間を育てる」の2つ…と言えるでしょう。
 「人格的に優れた人間」で「平和で民主的な社会を目指す人間」…こう言う人間が増えれば、日本と言う国の未来は確実に明るくなると言えます。平和で民主的な社会を目指す人間が育ち、その様な人間が増えていけば、歩みは遅くとも、より良い社会へ向けて前進していくでしょうから。
 だから、先程述べた通り、「教員の仕事は日本と言う国の未来を築く事が目的」だと考えられる訳です。
 もちろん、こんな大きな目的が単独の学校だけで達成される訳がありません。小学校で可能な限り育てて中学校にバトンタッチ、中学校で可能な限り育てて高等教育の学校にバトンタッチ…。もしかしたら、高等教育の学校間でも、バトンタッチが繰り返されるかもしれません。それを繰り返していき、先程の様な人間を育てる訳です。
 もっと言えば、単独の学校の中でもバトンタッチは繰り返されるでしょう。私の勤務する小学校で考えても、1年生から6年生までの間に何人かの教員が担任します。当然、担任から担任へバトンタッチが行われる事になります。
 そう考えると、1人の担任の育てられる事柄なんて、その子の人生全体から考えたら微々たるものでしょう。だから、先程の文では、「そこに一歩でも二歩でも近付けようと言う使命感と覚悟」と書きました。

使命感と覚悟の仕事
 この様な使命感と覚悟で取り組まれる仕事は、決して少なくないと思います。これについては、noteに書いた記事のコメント欄で、note仲間が医者の話を書いています。せっかくなので、全文紹介させていただきます。

 医師で、「凄腕」「神の手」なんて呼ばれている人は、そうなるまでには、まさに血の滲む努力、努力、努力▪▪▪。ある程度技術と信頼がつけば、ひっきりなしの手術。休む間なしです。つまり、ブラックです。
 でも、それを、「疲れる」とは思っても、「嫌だ」「やりたくない」と思うのでしょうか?
 そこまでなくても、ある程度の技術を持った医師は、「やり甲斐」を軸として「仕事が生活の中心」ではないでしょうか?
 ブラックをブラックと思うのでしょうか?
 教師も、そうだと思います。
 人の命を預かり、人生の基盤作りをしているんですから。
 プライベートの方を大切にしたい人が、中途半端にやってみる仕事ではなく、人生をかける価値のある仕事だと思います。
 それだけの価値を世の中に認識してもらい、それなりの権限を与え、成果に見合った給料にすれば、ブラックとは思わないのでは?と思います。甘いかな。
 「みんな平等」が過ぎて、必要とする技術が違う職業が、同じ価値観で「働き方改革」を唱えるもんだから、おかしなことになってますね。


 短い文章で、とても説得力のある内容を書かれています。もう、この文章を読めば、私のダラダラした記事は不要なくらいです。
 私の考えも概ね同様ですが、あえて言えば1つだけ違う点があります。それは、私の考えだと、「使命感と覚悟の仕事」は自己完結している…と言う点です。先程のコメントですと、「それだけの価値を世の中に認識してもらい、それなりの権限を与え、成果に見合った給料にすれば」の部分、ここは絶対的な条件ではなく、可能であれば…くらいの条件だと考えています。
 大切な事は、自分が使命感と覚悟をもって仕事に取り組む事。だからこそ、自分の理想とする状態に一歩でも二歩でも近づいたと実感できれば、それは自分自身にとって仕事の満足感につながります。第三者から何と言われようと、金銭的な利益がなくても、この満足感が最も重要で、仕事のホワイト感にもつながっている…そう、私は考えています。
 医者や教員の他にも、使命感と覚悟の仕事は少なからず存在するでしょう。まぁ、考え様によっては、あらゆる仕事において使命感と覚悟がある事で、充実した仕事になっていくとは思いますし、ホワイト感も増すと思います。

少々付け足し
 ちょっと話が逸れますが、我が家の子供ちゃんのオススメで、私は最近、「timelesz project」の番組を視聴しています。STARTO ENTERTAINMENTのアイドル・グループtimelesz(タイムレス)のメンバーが、新しいメンバーを選ぶ為のオーディション番組です。
 この番組、とても勉強になります。
 例えば、三次審査の際にtimeleszの菊池風磨さんが、「3日間で振り付けを覚えるのは大変だと思うけど、実際の仕事では覚えるのは更に短期間で、もし1日あればラッキーだと思った方がイイくらいだから」と言った内容の発言をしていました。これ、かなり無茶な要求をされていると感じるし、一般のレベルで考えたらブラックだと思うのです。
 同じ三次審査の場面で、応援に来た大倉忠義さん(同じSTARTO ENTERTAINMENTのアイドル・グループSUPER EIGHTのメンバー)が述べていました。「アイドルにとって踊りや歌は大切だが、もっと大切な事は、ライブなどの会場に来てくれたお客さんを幸せにする事」と言った内容を…です。
 つまり、アイドルにとっては「お客さんを幸せにする事」が最大の目的であり、それを達成しようと言う使命感と覚悟が必要な訳です。だから、一般のレベルで考えたらブラック過ぎる仕事内容にも耐え、努力し続ける事が出来る訳です。アイドルもまた、使命感と覚悟の仕事だと言えそうです。

おわりに
 長々と語り過ぎました。一度まとめます。突き詰めて考えると、教師の仕事は日本と言う国の未来を築く事が目的であり、そこに一歩でも二歩でも近付けようと言う使命感と覚悟がなければ、教師の仕事のホワイトな部分は感じられないだろう…と言うのが、今回の私の結論です。
 ただ、昨今、その使命感や覚悟を崩す様な事の増えているのが教育現場です。これについては、noteの記事のコメント欄で、別なnote仲間が重要な指摘をしてくれました…が、かなり長くなっています。その辺りは、また別な記事で述べさせていただこうと思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
コメント
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