エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

一日入学で色々と気付く・後編

2025-03-04 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R7.3.3)の続きで、一日入学で気付いた事を色々と書きます。
 全員揃ったので、いよいよ一日入学開始です。今回の流れは、折り紙で「兜」を折る→折り紙で「猫」を折る→塗り絵をする…です。
 最初に折り紙を配ります。この時、今後の事を考えて列の先頭にまとめて配る方式にしました。これは、その列の人数分の折り紙を先頭の子に配り、1枚取ったら後ろの子に渡していく…と言う方式です。これが出来れば、プリントを配る時間が大幅に短縮されるので、是非とも覚えさせたいところです…が、今回は一日入学なので様子見って感じです。
 多少もたつきましたが、順調に配れたので、さっそく折り方を教えていきます。私の折り紙を書画カメラ(実物投影機…と呼ぶ方もいます。テレビと繋がったカメラです)で大型テレビに映し出しながら、順々に説明していきます。
 指示を出してから、簡単に全体の様子を確認しながら進めていたのですが、3手順目あたりで気が付きました。指示を出しても、指示通りに出来てない子がいる…と。
 まぁ、これは考えれば当然の事です。簡単な折り紙とは言え、今回集まった子はバラバラな幼稚園や保育園から集まっており、折り紙の経験値もバラバラです。また、周りの子との人間関係も出来ていませんから、お互いに助け合う事も出来ません。
 ここで、「あ~、私の学級の子供たちは、この1年近くで色々な経験を積んで、経験値が高くなっていたし、互いに助け合う関係性も出来ていたんだなぁ」と気付きました。「子供たちに助けられていたから、最近の私は、100%の全力を出し続けなくても授業が出来ていたんだ」とも。
 即、気持ちを切り替えました。ここからは100%の全力を出し切って授業です。
 まずは、「全体指示を出したら机間巡視して状況を確認する」です。折り方を1つ指示したら、直ぐに机間巡視し、困っている子がいたら関わり、出来てる子には「いいね」と声をかけます。褒めてほしそうな子は、頭を撫でたり、ぽんぽんっと軽く叩いたりしました。
 また、指示の言葉を具体的にする様にしました。「角を下に折り曲げて」ではなく、「ココの尖った所を、ココの角の部分と重ねるんだよ」の様に…です。また、最近は少し難しい言い方をしていたので、幼児でも分かる簡単な言葉を、優しい言い方で言う様にしました。上手に折れなかった子には、「大丈夫、何とかなるよ」と言って手助けします。努力の甲斐あって、泣き出す子はいませんでした。
 活動にのってきたら、どんどん褒めながら進めます。褒めながら思ったのは、「あ~、最近、こんなに褒めてなかったかもなぁ。明日から、もっと褒める様にしなくちゃ」って事です。
 兜の後は猫を折り、まだ少し時間があったので塗り絵に突入しました。折り紙が満足する出来映えだったからか、塗り絵は穏やかに集中した感じで進みます。その内に、保護者が迎えに来たので終了となりました。
 先程も書きましたが、今回の一日入学では、普段の授業で如何に子供たちに助けてもらってるか…を実感しました。そして、それに甘えて100%で仕事をしていない自分にも…大いに反省です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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